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2010年11月 3日 (水)

「準自衛官」制度の創設は疑問

11月3日文化の日は、毎年出撃している入間基地航空祭の日でしたが、私は風邪を引いて寝込んでました。最近めっきり冷え込んで来ましたので、みなさまもお気をつけ下さい。
航空祭は、雲もあったもののブルーも無事飛べたようでなによりでした。

さて、会計や調達事務など行う新たな自衛官の身分として「準自衛官」なる制度が検討されていることが報じられています。
事務専門の「準自衛官」創設、財務省が提案」(読売新聞10年10月29日)

財務省が積極的に動いていることからも分かるとおり、「準自衛官」創設の最大の狙いは人件費の削減にあるようです。
また、報じられている内容にはありませんが、一定年齢に達した自衛官を準自衛官にスライドさせることで、自衛官の高年齢化対策を考えている節も見られます。

狙いとしているところは理解できますが、非常に問題のある制度のように思います。
こんな制度を作ったら、戦前の「輜重輸卒が兵隊ならば 蝶々トンボも鳥のうち 焼いた魚が泳ぎだし 絵に描くダルマにゃ手足出て 電信柱に花が咲く」のような後方軽視が再燃してしまいそうです。
太平洋戦争の帰趨には、この後方軽視が悪影響を与えていますが、同じ轍を踏まないか心配です。

この件については、財務省主導で動いているようですが、この制度に対して、防衛省がどんなスタンスでいるのか注目したいと思います。

なお、財務省が勝手にぶち上げていることに対して、北沢防衛大臣がおかんむりになっています。
北沢防衛相、財務省が「座敷に踏み込んできた」」(読売新聞10年10月29日)

防衛省が反対しているのなら良いのですが……

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コメント

財務省が積極的に動いていることを考えると、会計や事務を通して『財務省の天下り』や『財務省の自衛隊への影響力の強化』が考えられます。

まさに、とんでもない事です。
防衛省の人間はわかっているんでしょうか。

軍事面から後方支援軽視になりかねない--というのも良くわかります。ただ僕としては『天下り』等のほうが可能性が高いのでは-と思います。

みやとん 様
準自衛官の給与レベルを一般自衛官より低めに抑えようとしているみたいなので、天下り先にしようとしているという意見には疑問があるのですが、財務省のさらなる影響力の強化を狙っているというのはその通りかもしれませんね。

今でも首根っこ捕まれてる状態なのですが、さらに酷くなるかもしれません。

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