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2010年11月 9日 (火)

ロシア大統領の北方領土訪問に対しては軍事的ブラフを

ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問しました。
国後島を「ロシア領として発展」…大統領が確約」(読売新聞10年11月2日)

対する日本の対応は、首相を含む閣僚が遺憾の意を唱えたこと、駐日大使を呼びつけて外相が抗議したこと、駐ロシア大使を一時帰国させたこと(直ぐ戻りましたが)、これだけです。
菅首相「我が国の領土」 前原外相、ロシア大使呼び抗議」(朝日新聞10年11月1日)
駐ロシア大使、一時帰国へ 首相指示「事情を聴くため」」(朝日新聞11月2日)

一番抗議らしい行動でも、大使の一時帰国であり、召還ですらありません。
拒むことが可能なのか知りませんが、APECに来るという大統領に対しても、いらっしゃいませと言うつもりのようです。
ロシア大統領、APEC出席の意思 菅首相に書簡」(朝日新聞10年11月5日)

ほとんど何もしていないも同然です。
ロシアによる支配を認めているようなものです。

では、何ができて、それが本当に効果があるかどうかですが、手はあります。

それは、「直接行動を排除しない」と言った類の軍事的ブラフを、首相や関係閣僚が発信し、自衛隊に今後の演習において、北方領土の奪還を企図した演習をさせることです。

憲法9条の武力による威嚇の放棄に微妙に反する気もしますが、北方領土は自国領なので自衛権の発動が可能なエリアです。

どうせ実行するはずはないのだから、日本によるブラフなんて効果がない、と思う方もいるでしょうが、そんなことはありません。

ブラフの意図するところは、ほぼ100%ロシアに対する嫌がらせです。
実際に行動に移さなくても、日本が軍事的オプションを選択肢に入れているとなれば、ロシアは対応せざるを得ないからです。

ロシアによるミストラルの購入も、日本の軍事的オプション行使に対する措置の一環ですが、明言されていない状態での措置なのですから、閣僚が発言したり、自衛隊がそれを企図した演習をしているとなれば、より準備が必要になります。

北方領土に所在するロシア軍は1991年には9500名あまりだったものが、現在は1995年までに3500名ほどに削減され、現在も同程度であると見られています。(by防衛白書)
その多くが国後島に所在していると思われます。
1万近くもいたのでは苦労しそうですが、3500名ほどしかいないとなれば、奇襲的な上陸ができれば、なんとかなってしまうかもしれません。

戦域を北方領土に限定できれば、北方領土の奪還作戦は決して非現実的な話ではないのです。
(限定できない場合(北海道や本州が攻撃目標になる場合)は、空海で劣勢に立たされ、奇襲上陸した陸自戦力も追い落とされてしまうでしょうが……)

こうした状況でブラフが行われれば、ロシアとしては、あの辺境の地である北方領土配備の兵力を再び増強するなど、対応措置に軍事費を費やさざるを得ないのです。

ブラフの意図は、そこにあります。
完璧な嫌がらせです。

ロシア経済の行く末は私には分かりませんが、苦しい時代が来れば自発的に北方領土を手放す日が来るかもしれません。
中央アジアで火の手が上がるなど、日本が行動を起しても本当に対処できなそうな情勢になれば、本当に奪還してもいいでしょうし。

しかし、そんな発言が出来るとしたら、石原都知事くらいだろうな……

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コメント

来年の転地演習あたりで北方転地を1個旅団くらい増量するとか
北方部隊の南方転地で島嶼奪還演習を盛り込むとかできたらいいですね

まあ中国とシベリアで揉めるようになったら北方領土もかえってくるかもしれませんね。

多分、中国とは遠からず揉めると思いますよ。中国の工作員は周りの国々に数多いるというのは有名ですから。そうですよね、数多さん?

そこで日本を選ぶか中国を選ぶか--がロシアの別れ道でしょう。

ただ、民主党政権では----。それまでに潰れているのを祈ってます。

SUS 様
道内で転地訓練をやると、なおのこと、これ見よがしでいいんじゃないでしょうか。

みやとん 様
私はグルジアを始めとした中央アジアに期待してますが、確かに軍事力的には中国と揉めてくれるのが一番ですね。
昔の中ソ対立みたいになってくれればベストでしょうね。

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