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2010年11月27日 (土)

これは示意行為 ロシア機による日本周回飛行

11月12日にロシア機が実施した日本周回飛行は、示意行為(造語、示威ではなく)ではないでしょうか。

防衛省発表資料「ロシア機の沖縄方面への飛行について

Tu-95が2機、沖縄を含めた日本を1周しており、またしても挑発的な飛行をしているのですが、良く見ると単なる挑発的な飛行ではありません。

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防衛省発表資料より

良く見ると、実に丁寧な飛行です。
日本の領空をなめるように、そして非常に狭い領空の間隙(対馬海峡、沖縄本島先島間、伊豆諸島間)を縫うように飛行しています。
この間、一度も領空侵犯はしておらず、領空を犯さないよう、細心の注意を払って飛行したことが分かります。

この飛行に政治的な意味を読み取るとしたら、「我々は日本の主権を侵すことはしません」とでも読めるでしょう。

ですが、最後に思いっきり北方領土の上空を飛行しています。

やはり政治的な意味を読むとしたら、「北方領土はロシア領です」と読めるでしょう。

大統領の北方領土訪問だけでなく、実行支配している証拠として見せつけているものと思われます。

日本は北方領土の主権を主張する以上、法的には強制着陸させたって良いはずですが、そこまでの事はしていません。
おそらく、無線では日本領土だって通告しているのでしょうが、ロシア機のパイロットからすれば、鼻で笑ってるのでしょうね。

ロシア機の挑発的な日本周辺の飛行は少なくないですが、今回の飛行は特段に政治的意志の明示を意図したモノに見て取れます。

そして、この飛行によるメッセージの翌日には、日露首脳会談において、メドベージェフ大統領は平和条約交渉のアプローチを変えるよう日本側に提案したそうです。
弱腰外交のため、いいようにたたみ込まれています。

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コメント

興味深い記事ですね。ロシア人の考え方を知りたいという好奇心もわきます。かつての日本とロシアの歴史的関係として、日露戦争での日本の敢闘後の樺太かどこかへの日本軍の侵入とノモンハン事変という日本側のズルい行いがあり、その後のお返し的な日ソ不可侵条約の破棄という関係で終了していたような・・・うろ覚えですみません。現在の日本の防衛的思考の確認行為のようにも思えます。領海と経済水域の判断が日本にできているのかどうかとか。興味深いですね。怖くもあり・・・。

kimuchi333 様
こう言った一見ただの哨戒活動みたいなモノにも、国の活動は実効支配の証明になりますから、地道に重要です。

自民党時代から継続的に弱い姿勢になってしまっている地域(北方領土と竹島)については、回復は非常に困難でしょうね。
向こうとしたら既成事実化を積み上げるつもりなんでしょう。

民主が更に引く姿勢を見せてしまったことで、日本は大きなマイナスを被ったと思います。

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