仙谷官房長官が自衛官に謝罪 「自衛隊は暴力装置」
仙谷官房長官が「自衛隊は暴力装置」と発言しました。
「官房長官:自衛隊は「暴力装置」…すぐに訂正「実力組織」」(毎日新聞10年11月18日)
なんかものすごく騒がれていますし、問題の本質は佐藤正久議員がツイッター(内容は末尾に転載)で切って捨てているので、私は感想だけ書きます。
(盛り上がりは、次の画像を見て下さい。昨日の産経サイトの政治記事人気ランキングですが、5位までの内、4つまでをこの暴力装置ネタがしめてます)
暴力装置と聞いて、私は「そうだね」としか思いませんでした。
「だから何? 何か問題?」
国の防衛のため、という錦の御旗はあるにせよ、行為の実態としては殺人も行わなければならない訳で、そう言う意味では暴力と表現されても間違ってはいないと思います。
ただ、この言葉は、軍事組織の内向きの役割(国内に対する治安機関として)ばかりを強調している言葉として、左翼思想が「再定義しちゃっている言葉」なので、外国からの侵略を防ぐという本来の役割をあえて無視している言葉でしょうね。
まあ、sengoku38(左派)の方からすれば、そういう見方なんでしょう。
私としては、仙谷官房長官が「自衛隊の皆さん方には謝罪する」と述べた事の方が気分が良かったので、むしろ良いニュースなような気がします。
それにしても、民主党のおかげでネタが多すぎる。
以下、佐藤正久議員のつぶやきから転載
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「マックス・ウェーバーによる「暴力装置」とは「軍隊・警察は国家権力の暴力装置である。国家から権力奪還するためには社会の中に新たな暴力が組織化されなければならない」と暴力革命を是とし、国家は悪であるとの認識では?仙谷官房長官がこの考えであれば、マルクス主義から脱却していないの?」
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全くの同感です。政治学及び法学の分野では軍隊と警察は国家の合法的な暴力と言われることがあるので、この表現自体は何ら問題はありません。
しかし今回のケースの場合は本人の主観がありますので問題となったのでしょう。本人の発言の文脈から考えても明らかに自衛隊を危険視していることが分かります。
それにしても菅政権も末期症状を呈しています。法務大臣の失言で閣僚の辞任ドミノとなる可能性もありますね。政権末期の特徴の一つに支持率低迷に加えて閣僚の不祥事や失言が相次ぐ等がありますが、今の菅政権は明らかにそうなりつつありますね。
但し、マックス ウェーバーが暴力革命を正当化したことはないですね。
投稿: アシナガバチ | 2010年11月20日 (土) 17時43分
これでも本人は悪いと思って無いんでしょうね。たぶん、何で俺が非難されるんだ、というのが本音でしょう。
こういうのを見ていると、民主党というのは上から下まで責任逃れに特化した政党だというのが良くわかります。
それで気がついたのですが、尖閣のビデオを非公開にするための(海保に対する正式な)命令は誰がだしたのでしょうか?
もしかしたら正式の命令は誰も出していない、という事もあるのではと思ってしまいました。
(逃げカン)首相が出したのでしょうか、それとも(法律を知らないアノ)法相でしょうか。官房長官にはその権利は無いと思うのですが、いかがなもんでしょう。
出していないとすると、中国人船長を返した時点で秘密でもなんでもない事になっているのじゃないでしょうか?
いくらナンでもソレは無いと思います。いくら民主党でも正式の命令(文書その他の記録されたもの)は出している筈です。しかし、こういう騒ぎを見ていると、責任を取らない(命令には当然責任がともないますから)人間の集まりなら、と考えてしまいます。
そこで一首
命令書 誰が出したか 命令書
記録に残る 影は有るまじ
投稿: みやとん | 2010年11月20日 (土) 20時22分
アシナガバチ 様
おっしゃるとおり、自衛隊を危険視する文脈だったから叩かれてるんでしょうね。
国民としたら、今回の漁船衝突事件を見ても防衛力が必要なことを実感しているのでしょうが、官房長官はそう思ってはいないようなので。
最近の失言ラッシュで支持率がどうなるか見物です。
みやとん 様
少なくとも、悪徳弁護士である官房長官の認識としては、逮捕方針を決定した時点で、証拠資料として自動的に命令したことになっていると思っているのではないでしょうか。
ですから、明文の命令はないかもしれません。
明文の命令があるとしたら、中国に特使を送り込んで密約を交わした後くらいじゃないでしょうか。
投稿: 数多久遠 | 2010年11月20日 (土) 20時57分