ブログランキング&ツイッター

  • 軍事・防衛 ブログランキング
  • ツイッター

« 民主政権がオバマ大統領による外交上の約束を履行不可能にする可能性 武器輸出3原則の緩和基準で | トップページ | アメリカにミサイル攻撃? »

2010年11月24日 (水)

日韓で軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結で協議

日韓間で、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結のための協議が行われています。
防衛秘密保全、日韓が協定へ協議 北朝鮮の非常事態懸念」(朝日新聞10年11月9日)
軍事情報包括保護協定 韓国とも締結目指す 米、NATOに次ぎ近隣国で初」(朝雲新聞10年11月11日)

同様の協定が締結されているのは、アメリカとNATOのみだったとのことですが、これに韓国が加わる見込みです。

以前にも、日韓間ではACSA締結の動きがあるなどを記事にしていますが、またしても軍事面で両国の接近が図られるます。

この協定は、主に北朝鮮の非常事態(体制崩壊など)を想定し、関係情報を共有化する目的で話が進められているようですが、将来的には軍事的に肥大する中国に対する日米韓の協力態勢にも資するでしょう。

韓国は、日本を仮想敵にもしているため、渡す情報については注意しないといけませんが、基本的には歓迎すべき動きだと思っています。

朝鮮民族の居住地域は、既に一部中国の版図に組み入れられていますが、北朝鮮崩壊の際には、中国がなしくずし的に領土を拡大する恐れがあります。
韓国もそれを恐れているでしょうし、それを阻止するとともに、尖閣を巡る日中衝突に際して、韓国が日本側を支持してくれる方向に誘導するためにも、日韓の協力態勢推進は望ましい方向だと思います。
(日中間の衝突に乗じて、なし崩しに対馬に侵攻するような事態にならないよう注意は必要ですが。)

今回の砲撃事件でもそうですが、秘密保全の取り決めがないと、重要な情報を教えてもらえないので、早めに話を進めるべきでしょう。

« 民主政権がオバマ大統領による外交上の約束を履行不可能にする可能性 武器輸出3原則の緩和基準で | トップページ | アメリカにミサイル攻撃? »

情報・防諜」カテゴリの記事

コメント

残念ながらこういう協定には詳しくないので良くわかりませんが、スパイ防止法のような国内での機密保持法がなくとも結べるもんなんでしょうか?

もし僕がアメリカ側なら国内での機密も守れないような国と積極的に結ぼうとは思いません。
しかし民主党も仙石氏が『秘密だ。盗撮だ』と騒ぎましたから、スパイ防止法を決める気があるのでしょうね。(笑)

みやとん 様
協定を結ぶことに関して、法的には問題ないでしょうけど、向こうさんが日本側にそう言った法律がないことで、結ぶ気になってくれない、と言う問題はあるでしょうね。

当然ながら、向こうからもらった情報を漏らさないと約束する訳ですから、それを漏らさないようにする国内的処置は、日本側がきちっとしないといけないと思います。

今それを推し進めてくれそうなのは、左派系弁護士の仙谷官房長官だということが皮肉なことですが。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日韓で軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結で協議:

« 民主政権がオバマ大統領による外交上の約束を履行不可能にする可能性 武器輸出3原則の緩和基準で | トップページ | アメリカにミサイル攻撃? »

最近のトラックバック

ブックマーク、RSS