尖閣実行支配の証明と海保11管の増強
先週の防衛問題にからむ問題の筆頭は、なんと言っても尖閣諸島近海での中国漁船拿捕事件でしょう。
今回の件では、またぞろ中国におもねった弱腰外交になるところでしたが、何とか船長の逮捕という最低限の措置は執られました。
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海上保安庁の保安官が中国漁船に乗り込んだのは7日午後1時前だ。その後、関係省庁の幹部と首相官邸が協議を重ねたとされる。仙谷由人官房長官は中国と波風を立てたくない意向だったという。
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「【主張】中国船領海侵犯 すぐに逮捕すべき事案だ」(産経新聞10年9月9日)
さて、今回の事案に絡む報道で驚かされたのは、尖閣実効支配の証明が危うい状況であることです。
上記産経の報道のような領海侵犯=即逮捕という図式は、無害航行権があるため(国際)法的にやり過ぎですが、違法操業があれば全て拿捕してしょっぴかなければ日本の実行支配が疑われかねません。
その点、沖縄タイムスが報じた実態は問題です。
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今年8月中旬には1日で最大270隻の中国漁船が確認され、そのうち日本の領海内に約70隻が侵入していた―。この数に、関係者は「とても海保だけで手に負える数ではない」と吐露する。
11管によると、ことし8月から尖閣諸島周辺海域で中国船籍と思われる漁船が増加。巡視船と中国漁船が衝突した7日には160隻ほどの中国船籍とみられる漁船が同海域で確認され、そのうち30隻が日本の領海内に侵入していた。
多くの漁船に交じり、中国や台湾の海洋調査船も頻繁に確認されている。
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「尖閣に中国船1日270隻 石垣市民、不安高まる」(沖縄タイムス10年9月9日)
領海侵入70隻というのが1日の隻数なのか、あるいは8月上旬の累計なのかが不明確ですが、何にせよ現状の11管にとって、手に余る事態であることは明確でしょう。
ただし、70隻も領海侵入していたのなら、EEZ内でのものも合せ、違法操業していた船も確認されていた可能性が高いと思われます。
今回の事件でも、漁船が巡視船にぶつけてこなければそのまま帰していたのでしょう。
政府として、毅然とした態度が必要です。
全ての摘発は難しくとも、違法操業=即拿捕を徹底していれば牽制にもなりますから、違法行為はずっと減るはずです。
それによって、実効支配の証明をしていかないと中国による侵略行為は防げません。
そのためにも、自衛隊だけでなく海保、特に11管の増強も必要です。
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ルールなんて守る連中じゃないですから、取締りをきっちりしておかないと
いけませんね。
>領海侵犯=即逮捕
今回は単なる侵犯でなく、衝突させているわけですから今回の対応は良いんじゃないかと思います
中国側がガタガタ抜かしてくるでしょうが、毅然とした態度でいる必要があります。
また新たに繰り出してきたらガンガン取り締まればいいでしょう。
場合によっては海上自衛隊も繰り出す必要があります
投稿: ナオ | 2010年9月12日 (日) 13時46分
【直言極言】守れ尖閣!目覚めよ国民!緊急国民行動[桜H22/9/10]―世界で最も恵まれた日本
ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」
こんにちは。中国が尖閣列島に対する領土的野心をあからさまにしています。彼らの狙いはいうまでもなく、日本近海をとりまく海洋資源です。これに関しては、日本国民の多数が長年(8億年以上!?)に渡ってニートをやっても大丈夫なだけの海洋資源が眠っているという試算もあり、日本は実は世界でもトップクラスの資源大国です。私は、今回の尖閣諸島の問題、日本固有の資源を主張するだけにとどまらず、日本が世界の平和と繁栄のための防波堤となる戦いだと思います。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
投稿: yutakarlson | 2010年9月12日 (日) 13時55分
民主党政権では、マシな対応だったと思います。 自民党でもまともに対応
できたかどうかは怪しいものですが。。。。
事の重大さから考えて、ニュースの扱いが小さいようにも思います。
これからも毅然とした対応をお願いしたいです。
投稿: やん | 2010年9月14日 (火) 00時16分
>民主党政権
これは党の問題ではありません。海上保安庁判断での逮捕でしたから
自民であっても同じです。で、まぁ結局帰国させちゃいましたが。
まぁ漁船の性能や逮捕された人間から色々情報聞き出したんでしょうから
あとはさっさと帰国させたってところでしょう。
その後海上保安庁は台湾から出てきた漁船を追っ払ってますし。
今のところ中国海軍や空軍に大きな動きはないようです。
ただ、沖縄基地の戦闘機の増強は急務かもしれません
投稿: | 2010年9月14日 (火) 22時36分
ナオ 様
ここで毅然としてられないのが問題なんですよね。
早速船員も船も帰しちゃいましたから。
yutakarlson 様
中国は軍事バランスが有利になってきたとみるや、野心剥き出しですね。
ここが踏ん張り所だと思います。
ブログ拝見しましたが、何故かメチャメチャ重いです。firefoxだからだろうか。
やん 様
自民政権下の遊漁船の時よりはマシな対応だったと思います。
名無し 様
官邸まで情報が上がり、それからやっと逮捕することになったようですから政府(政権党)の問題でもありました。
中国軍は動いてませんが、ネットが盛り上がったりしてるみたいですね。
もうちょっとネチっこくやれば良かったのに。
投稿: 数多久遠 | 2010年9月14日 (火) 23時38分
「実効支配」というのは、「当該地域の領有が外国政府によって承認されていないが、実態として統治されている」地域に用いる言葉です。
尖閣で日本政府が「証明」せねばならないのは、「実効支配」ではなく「領有・統治」し、「主権を行使する」地域であることです。
お間違いなきよう。
投稿: ねんのため | 2010年10月 1日 (金) 08時57分
ねんのため 様
日本政府は尖閣に領土問題は存在しない、なんて言ってますが、他国が尖閣の日本帰属を明言したのは、先月末にアメリカのグレグソン米国防次官補(アジア・太平洋担当)が「尖閣諸島は1972年の沖縄返還時に(米国から)日本に戻された」と発言したのが始めてではないでしょうか。
あなたがおっしゃる「領有が外国政府によって承認」された状態では無かったですよ。
投稿: 数多久遠 | 2010年10月 2日 (土) 16時48分