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2010年8月 4日 (水)

新安保懇報告書原案

以前に、素人が座長になったことを批判した記事「防衛問題は素人でもOK?を書いた「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」(長いので、以下「新安保懇」と記述)ですが、報告書原案の要旨が報じられています。

自衛隊、沖縄・南西に重点配備…安保懇が提言」(読売新聞10年7月26日)
「核持ち込ませず」見直しを提言 新安保懇の報告書案」(10年7月27日)

この新安保懇は、麻生政権下でまとめられた安保懇を覆すため、民主政権下でスタートしたものです。
民主の意向を踏まえているはずですし、座長に素人を持ってくるなど、正直期待はしていなかったのですが、報道されている要旨を見る限り、「文面としては」それほど酷くはなさそうです。

基盤的防衛力整備構想の見直しや集団的自衛権の行使に積極的である点は評価しても良いと思いますし、武器輸出3原則の緩和にも言及しています。実効性は別にしても非核三原則の見直しも行ってしかるべきものです。
(基盤的防衛力整備については別の機会に詳しく書きたいと思っています)

ただし、「文面としては」と書いたとおり、何やら怪しげなニュアンスが感じられます。
それは、この新たな安保懇の報告が、大綱や中期防に反映されることにより、防衛費縮小の根拠になることが懸念されるからです。

「機動的で実効性のある防衛力整備を目指す」事は間違っていないと思いますが、「機動的、弾力的、実効的な防衛力整備」という言い方をされると、弾力的という部分が非常に引っかかります。
報告書全文が公開されないと確かなことは言えませんが、陸自の機甲戦力なんかはかなりヤバイのではないか、などと思えてしまうのです。

それに、民主独特のお花畑臭も漂っています。
「世界の平和と安定に貢献する「平和創造国家」を目指すべき」と提言しているようなのです。
お題目としては別に悪くはありませんが、欧州主要国のように国土が犯される心配のほとんどない国と我が国の防衛を同列に考えられては困ります。
北方領土や竹島は占領されたままですし、北朝鮮の核やミサイルの脅威もあります。
PKOや海賊対処は余力のある中でやればOKです。
他人の世話をするよりも、まず自分の事をしっかり考えなければなりません。

全文が公開されたら、また詳しく見てみたいと思います。

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コメント

正直言って、武器輸出の目玉?である共同開発に関して言えば疑問符が付きます。
実際防衛事情が集まって日本の希望したモノが出来るのか?という点と
コスト的に毎度のごとく大幅に超えているような国と組んで最終的なコストダウンになるのか?という点と
完全ライセンス生産が認められるのか?という点です。特に三つ目は重要で
F-35を見ても分かる通り、イギリスのように莫大な金額を払っているにも関わらずガワすら組み立て
許されてません。

それにしても軍事関連の話になると途端に真っ先に予算削減のターゲットにされるんですね。
私が生きている内に日本列島の名前が変わってなきゃいんですが

「機動的で実効性のある防衛力整備」はやはり戦車定数を減らして、その分機動戦闘車で埋めるような話に繋がってくるのではないでしょうか。
しかしこれも考え方によっては専守防衛型から、侵攻型へのシフトと言うことにもなりかねません。本当にそれで良いのか?と言う気もしますね。

「平和創造国家」もその目的のために積極的に海外へ出て行く、と言うイメージがありこれまた侵攻型軍隊への移行を感じさせます。
それで守りも手薄になるのですから、これはもう「どうぞ留守の間に日本へ侵攻してください」と言うメッセージなのではないでしょうか。

せめて武器輸出だけでも解禁されてUS-2やC-2が輸出できるようになると良いですね。

ナオ 様
武器輸出の実効性は確かに疑問ですが、今のままよりマシじゃないでしょうか。
建前としても、SM-3の第三国への技術移転なんかは、このままだと問題になってしまいます。

藤宮 直樹 様
>「機動的で実効性のある防衛力整備」はやはり戦車定数を減らして、その分機動戦闘車で埋めるような話に繋がってくるのではないでしょうか。
そんな伏線のような気がするんですよね。
これ自体は私は必ずしも悪くないと思ってるんですが、その際に絶対量も減らされるだろうと思うと……

国益を考慮した「平和創造国家」なら良いんですが、民主の場合、世界のためのとかって本当に考えてそうで怖いんですよ。

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