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2010年8月10日 (火)

先島への部隊駐屯による影響

先日書いた記事「先島への陸自部隊駐屯が前進」に野底マーペー様から長文のコメントを頂きました。
その中で、先島への部隊配備による地元への安全保障以外の効果について情報がない、とのことでしたので、これに関して、分かる範囲で書いてみたいと思います。

なお、最初にお断りしておきますが、空自の中では、陸自の方とは親しかった部類に入りますが、それでも知識は十分とは言えませんし、後方系の配置に着けられた事はないので、その辺りの知識も不足があるでしょう。
ですが、たまたま今回話題となっている部隊と同規模(300人程度)の分屯基地に勤務していたこともありますので、その辺りを思い出しつつ書いてみます。

まず最初に、経済効果です。

建築に関しては、何か特殊な施設を必要とする部隊ではないでしょうから、恐らく全額が地元業者に落ちるでしょう。
その後の営繕に必要な資材についても同様です。

また、用地の借り上げが行われるとすれば、この借地料も結構大きなモノになります。
特に、事業仕分けでも問題視されましたが、地元感情などを考慮してか沖縄の借地料は高く設定されています。一般の借地料は本土に比べれば低いにも関わらずです。
駐屯地が国有地のみにならなければ、結構な額が毎年落ちると言うことになるでしょう。部隊だけでしたら、宮古空港の旧ターミナルや石垣空港跡地でも収まると思いますが、前回の記事で書いたとおり、訓練用地の確保もされるはずだと思いますので、この可能性は高いのではないかと思います。

次に糧食関係ですが、野戦用の保存食を除けば、基本的に地元から調達されます。
明確な取り決めはないようですが、基地(駐屯地)建設の際に、自治体と密約?が交わされているという噂を聞いたことがあります。
そのため、地方では入札業者が少なくなり、競争原理が働かなくなるため、納入される食材の質が悪いというのは良く知られた現実です。
逆に、入札する業者が多い入間基地などの人口が多い土地にある大きな基地では、競争原理が強く働くため、同じ費用しかかかってなくても良い食材が納品されるようです。
(不良品があった場合などは、即座に納入業者が謝罪にすっ飛んで来るそうです)

隊員のみでなく家族も島に行くのか、についてですが、現段階では何とも言えないものの、陸士ばかりの部隊なんてことはあり得ませんから、家族を同伴する人も少なくないでしょう。
子供がある程度成長すると、教育の観点から単身赴任の比率が高くなるかもしれませんが、子供が小さなうちはかえって希望者が多くなるかもしれません。
空自の宮古島サイトなどは結構人気がありますし、南国の楽園勤務となれば、マリンレジャーの好きな隊員にとっては天国でしょうね。(こう言った点でもお金が落ちます)

衣料品や家電製品は島外から買ってくるかもしれませんが、食料や生活雑貨については、地元にとって良い客になるでしょう。

それから、子弟の学校についても、官舎の建設場所選定の条件になってくるでしょうね。

災害派遣以外の民生協力がどの程度できるかですが、医官の派遣については期待しない方が良いでしょう。
300人程度の部隊では、医官が常駐する可能性はまずないです。

行事への協力という点では期待してもらって良いと思います。
過疎化が進む地方では、御輿の担ぎ手などが不足し、自衛隊なしでは祭りの姿が保てなくなっている所も少なくないほどです。
自衛隊抜きでやれないわけではないでしょうが、宮古島トライアスロンにもサイトの人間が相当数協力してます。
ただし、競技ものについては、ハーリーや富士登山駅伝のように自衛隊を規制しないと上位をごっそり持って行かれる可能性も無きにしもあらずですが……

自衛隊が来ると米軍が来るというのはさほど気にする必要はないと思います。
訓練用地が大々的に確保されるのでなければ、米軍が来る必要性がありません。

ただし、空港跡地に自衛隊が駐屯し、ヘリポートを大規模に運用する場合は、台湾への展開の中継地として、多少の来島はあるでしょう。それでも、現行以上に大々的になるとしたら中台関係が危機になる時くらいでしょう。
今でも、たまに下地を利用したりしている位ですが、自衛隊が来たから米軍が来たという構図にはならないと思います。

パチンコを含む賭博や風俗についてですが、そもそもこう言う懸念が出る時点で、大分偏向した認識があるんじゃないかと……
確かに、以前はパチンコ愛好者の比率は高かったと思いますが、現在ではさほどではないと思います。
自衛官でも、パチンカーよりゲーマーの方が多いでしょう。
風俗についても、他の人と大差ないと思います。300人程度の部隊ができたからと言って風俗店を支えられるほどにはならないでしょう。

以上、ざっとですが、安全保障以外で自衛隊の先島展開が地元に及ぼす影響について書いてみました。
自衛隊としては、これからこう言った話を地元の方と話すのでしょう。
来年度からは調査費も計上されるので、防衛省関係者の訪島も増えるだろうと思います。

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コメント

不躾な長文コメントでのお尋ねに対し、ありがとうございます。

>300人程度の部隊では、医官が常駐する可能性はまずないです。

自衛官の為というよりも、県立病院への医官派遣は地元懐柔に多大な効果が有るのでは無いかと考えています。医師不足に喘いでいる地域なので。
300人+家族分の人口が一気に増え、それに比例して患者が増ては反対派の主張が強まるだけのような。「沖縄の負担を増やすな」と。

>パチンコを含む賭博や風俗についてですが、そもそもこう言う懸念が出る時点で、大分偏向した認識があるんじゃないかと……

何も無い島なので、隊員の余暇や性欲処理も重要な問題だと思ったまでです。
マリンスポーツにゲームやDVDで発散できるのなら、それに越したことはありません。
まぁ宮古勤務が人気なら、そう心配することでは無いのかも。
地元の女の子を取られることへの嫉妬の方が、重要な問題だったりして。

自衛隊の広報活動に関してですが、配備云々に関係なく市民郡民に対して公平に行っていれば、地元新聞のサイトにこのようなコメントhttp://www.y-mainichi.co.jp/news/16120/が付くこともなかったのにと、大変残念に思っています。

石垣市議と与那国町議の選挙が来月あります。
石垣では就任早々大ポカをやらかした保守系市長とその取り巻きに対する是非と自衛隊配備が、与那国では自衛隊誘致への賛否が、それぞれ争点の一つとなりそうです。

野底マーペー 様
確かに、地域医療に負担を増やしたら批判を受けかねないですね。
ただ、それでも、医官を連れてくるのは難しいでしょう。
対策があるとしたら、厚生労働省に掛け合って医師の派遣をしてもらうことですが、厚生労働省にはそれほど恩を売れていないので、難しそうです。
口蹄疫で農水省には恩を売れたと思いますが……

>地元の女の子を取られることへの嫉妬の方が、重要な問題だったりして。
これ、重要な点になってくるでしょう。
実際、地方の自衛隊所在地では、どこでも発生している問題です。
ただ、対策は難しいです。
地元の女の子とは話すな、なんて指導できるはずもないですし……

リンクの記事を見ましたが、これは広報の問題ではないのではないでしょうか。
この体験搭乗自体が一般に募集したものではないんじゃないか、ハッキリ言えば、支持者だけを招待したものだったのではないか、と思えてしまいました。
もしそれが問題視されているなら、被害妄想にも思えます。別に沖縄でだけで行われているわけではありませんから。
もっとも、こう言うものを行うかどうかも広報の問題ではありますが……

今後の選挙は目を離せませんね。
何かありましたら教えて頂けると助かります。

石垣への自衛隊配備、\(^o^)/な噂が最近・・・

ワタシの懐は温まりませんけどね↓

野底マーペー 様
沖縄主要2紙はチェックしてますが、石垣配備の噂がありますか?
よろしければ情報お願いします。

やはり市長のおかげ?

ネトウヨ市長のおかげかどうかは知りませぬが、有力者には情報が入っていて、それで・・・ってな地元限定の噂です。

私には投資する余裕も度胸も無いので、指をくわえて見~て~る~だ~け~

野底マーペー 様
なるほど地元情報でしたか。
出元は、やはり市長周辺なんでしょうね。

この手の話って、情報を得られる人が得する構図ですから、下手に手を出すとやけどします。
静観で正解でしょう。

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