米下院、沖縄県民に感謝決議
アメリカの下院が米軍の駐留受け入れに感謝する決議を採択しています。
「米下院、沖縄に感謝の決議採択 関係改善の思惑」(琉球新報10年6月25日)
「沖縄に感謝の決議採択 米下院」(沖縄タイムス10年6月25日)
「米下院、米軍駐留で沖縄県民への感謝決議採択」(読売新聞10年6月25日)
決議は、超党派の議員から提出され、412対2という圧倒的な賛成多数で採択されたということです。
412対2という比率で、沖縄の重要性は理解されていると言えるわけです。
ところが、在沖メディアは、翌日になるとこの決議に反発するような記事を載せています。
「首相「お礼」発言、米「感謝」決議 知事、強い不快感」(琉球新報10年6月26日)
「米決議に県民反発 感謝いらない/基地引き取って」(沖縄タイムス10年6月26日)
仲井真沖縄知事は、実際には「他国の議会がやることにわたしが良いの悪いのと言うのはおかしいので、コメントしない方がいい」としつつも、「何かぴんとこない感じもある」と述べたに止まるようです。
「米下院の感謝決議に違和感=沖縄知事」(時事10年6月25日)
ですが、これをもって在沖2紙のように報ずるようでは、うまく行くものも行かないでしょう。
あまりに子供っぽい。
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沖縄の人が大変なのはわかりますが、戦争に負けたからしょうがないんですよね。
基地を見ればわかりますが、自衛官は質素な隊舎なのにアメちゃんは立派なマンションですからね。そこは割り切るというか、言い方を変えれば「駄々をこねるな!」と言いたいですよ。
投稿: ワキ | 2010年7月 3日 (土) 22時34分
昔から沖縄という土地は、昔から近隣各国の戦略上重要な場所にある訳ですから、
どうしようもないということが現実です。
沖縄の方々が、本気で米軍に出ていってもらいたいのであれば、沖縄の軍備を増やす
しか方法は無いと思います。
その上でアメリカと交渉すれば、違った結果が得られると考えます。
鳩山の「腹案がある」という発言は、日本が沖縄の軍備を増やすというオプションを
示して交渉するものだとばかり思っていました。 ほとんど期待できないオプションだった
のですが。。。(苦笑)
投稿: やん | 2010年7月 5日 (月) 00時24分
ワキ 様
もっと適切な場所があれば、そちらに集中していたはずなんですよね。
戦勝国としては自由に場所を選べた訳ですから。
確かに、官舎と米軍マンションは雲泥の差ですね。
でも、財務省のお役人もそれほど違わない官舎住まいなので、この辺も国民性の違いのようにも感じます。
やん 様
鳩山さんは自分の腹案が単なる妄想だということを理解しなかったのが×です。
専門家に聞いてみれば良いのに、身近にはやはり識見の足りない人しかいなかったんでしょうね。
投稿: 数多久遠 | 2010年7月 5日 (月) 21時56分
私としては日米関係にひとつの疑問を感じています。それは米国が日本を“占領地”としてしか認識していないのではないかということです。
確かに経済的には日本は独立国です。しかし実情的にみれば、日米地位協定に代表されるように日本は米国の顔色を伺いながら現在の平和を何とか保っているだけにすぎないと思ってしまいます。他国の実情をまったく把握できていないので大きなことは言えませんが自国内で米軍兵が犯罪を犯しても米国に引き渡すことしかできない国が他にあるのでしょうか?
しかし、それは米国に守られていることに甘えて何の関心もしめさずにやってきた私たち日本人の“自業自得”と言えるものも大きいはずです。やはり日米関係をもっと“対等”にしてくれる方を首相に選べなかった国民の責任でもあるのでしょうか。
投稿: ジロさん | 2010年7月 9日 (金) 20時16分
ジロさん 様
占領地として認識しているというのは、そういう側面があることは事実でしょうね。
地位協定にしても、イラクやアフガンみたいな状態な訳ですから、気持ちは分かります。私もいい気はしません。
ですが、日米安保が一方的に守ってもらえるだけで守ってやる必要性がない片務条約なままでは、いくら言ったところで自分勝手な戯言にしか聞えないでしょう。
「対等」とは言っても、引き続き守ってもらうだけしか考えてなかった鳩山首相には期待しても無駄というものです。
結局、彼を首相に据えていた国民の責任というのは同感です。
投稿: 数多久遠 | 2010年7月11日 (日) 10時57分