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2010年6月 5日 (土)

再びUS-2の民間転用について

防衛省から防衛省開発航空機の民間転用に関する検討会関連の資料が公開されています。

その中に、US-2の民間転用に関して興味深い資料が何点か出ていますので、ちょっとまとめます。

現在までに、防衛省開発航空機の民間転用に関する検討会は2回ほど開催されました。
もちろん、私が書こうとしているUS-2だけでなく、XC-2の事も検討されています。
ですが、私は近い将来に売れるとしたらUS-2消防飛行艇だけだろうと思うので、勝手ながらUS-2についてのみ取り上げてみます。

第1回の検討会において、US-2の機体価格について、現時点では約100億円であるものの、量産効果が得られれば、消防飛行艇として市場においてライバルとなるであろうボンバルディアCL415と互すことができる価格になるだろうと報告されています。
防衛省開発航空機の民間転用に関する検討会(第1回)議事要旨

CL415はUS-2よりも二回りも小型の機体なので、CL415と同等の約30億まで引き下げられるという意味ではないでしょう。
第1回の検討会に新明和が提出した資料「救難飛行艇US-2の民間転用について」に対抗機との比較表が載っていました。
非常に興味深い表なので、その部分だけ転載します。
Ws000000
資料「救難飛行艇US-2の民間転用について」より

CL415は搭載水量6tで、US-2はその2.5倍にもなる15tを搭載できます。
搭載水量だけで価格が決まることはありませんが、単純に水量で考えれば、US-2の価格が75億円程度になれば同等程度の価値と言えることになります。
現在価格が約100億ですから、75億円という金額は不可能ではないでしょう。

比較表にはCL415以外にもライバル機が載っていますが、陸上機だったりジェットだったりと、コストを含めた性能的に互角の戦いを演じるのはやはりCL415以外にはなさそうです。

新明和提出資料にある需要予測も机上の空論ではなく、妥当性がありそうです。
Ws000001
資料「救難飛行艇US-2の民間転用について」より

実際に民間転用するにあたっては、いろいろと課題はあるようですが、何とか実現して欲しいものです。

第2回検討会に新明和が提出した資料「救難飛行艇US-2民間転用事業体制(案)と課題について」の中に、「官民共同での広報活動やトップセールス、(中略)通常の旅客機とは異なるアプローチが必要です。」とあります。
まさにその通りでしょう。

何より、世界各地に販売サポート網を展開し、ブランドネームを確立したボンバルディア製品と対抗するには、まず自衛隊が1機でも装備した上、国内での運用だけでなく、海外で災害があれば派遣して実績を作って見せなければなりません。
その上で、首相や防衛大臣、それに国土交通大臣あたりがトップセールスを行うつもりでもなければ、例え製品が良くても売れるものではないでしょう。

参考対抗機
CL-415

Be-200

検討会関連資料の一覧はコチラ
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kaihatsukokuki/sonota/sonota.html

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コメント

パリエアショーやシンガポールエアショーで、US-2の雄姿を披露してもらいたいものです。 
実際に飛行するところを見れば、買いたいと思う国や企業が増えると思います。

新明和単体で、デモ機を作るのは資金上でかなり厳しいかと思いますので、海自が
実機を貸し出しして、新明和をバックアップすることが必要だと思います。

US-2は名機だと思いますので、ぜひとも売れてもらいたいです。

やん 様
目の前が海のシンガポールでデモフライトして見せたらいいでしょうね。
防衛省も民間機転用を支援すると言っているんですから、そのくらいやってもいいのではないかと思います。

南シナ海で島嶼侵略、了解侵略を繰り返す中国が買うかも、
しかし
オモチャでもなんでも買ってコピる 100%そういう事をやる中国。 
数順年前も日本製高性能浚渫船でさえもコピった
だが
上手く行かない 素材が悪いのだわ

US2よ気をつけてくれ

水上機だいすき 様
中国による南シナ海の侵略に荷担するような事はできませんから、中国には売れませんよ。
アジア版NATOとか言っているくらいですし。

それに、売却話が進んでいるインドも対中国を意識してのことのようですし、インドと中国双方に売るようなことは無理です。
たとえ、消防仕様だとしても、中国には売る訳にはいかないでしょうね。

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