防衛省、天敵に逆らう
防衛省に限らず、各官庁にとって怖~い天敵がいます。
それは、予算の執行に無駄がないか監視する会計検査院です。
検査院との対決の場は、各基地数年おきに実施される会計検査です。
流石に偽の情報を与えることはしませんが、情報を小出しにしたり、時間稼ぎをしたりと、あらゆる方法を使って検査の乗り切りを図ります。
私はこれに関して苦い思い出が一つあります。
時間稼ぎのために、検査官のアテンドを任されたのですが、この際に検査官に余分な情報を与えたと言うことでしこたま怒られたことがあるのです。もちろん予算の執行に直接関わるような情報ではありません。
部隊の説明をしてやれということでアテンドを任された訳ですが、それで情報を与えるなと言われても無理があるぞ、基地外の史跡研修にでも連れて行け(実際そういうケースもある)とでも言うのか、と思ったのですが、検査対応部署としては無用な情報を与えやがって、ということだったようです。
と、長い前置きはこれくらいにして本題に入ります。
防衛省が、その天敵である会計検査院に逆らったようです。
「防衛省、検査院の懲戒処分要求を拒否…移設調査費で」(読売新聞10年6月24日)
検査院が、普天間基地の移設関連で不適切な支出があったとして、担当者2名の懲戒処分を求めていたのですが、防衛省がそれを突っぱねたと言うのです。
米軍基地関連なので、昔で言えば防衛施設庁マターになります。そのため、純粋な防衛省とは少し違うかもしれません。
ともあれ、内情が分からないのでこれ以上のコメントはできませんが、結構驚きなニュースでした。
最近のコメント