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2010年5月15日 (土)

GUN派が息を吹き返すか?

ちょっと日が経ってしまいましたが、週間オブイェクト様が将来装輪戦闘車(対空型)について記事を書いてます。
将来装輪戦闘車(対空型)はきっと格好良くリファインされて出て来る筈だと思います

やっと待ち望んでいたモノの形が見えてきたので、今回はこの将来装輪戦闘車(対空型)を空自が配備する可能性について書いてみます。

「空自にそんな可能性あるのか?」と思う向きもあるかと思いますが、ゼロではありません。

現在の空自の基地防空火器は、短SAM、携SAM、VADSの3本立てです。
SAMとGUNを組み合わせ、双方の長所を生かし短所を補うガン・サム・コンプレックスと呼ばれる防空火網の構成を続けてきました。

しかし携SAMについてはSAM-2に置き換わりつつあるので問題ないのですが、短SAMとVADSは現在の脅威について行けているかとなるとどうしても疑問が出てきます。
短SAMについては、空自がSAM-1Cを採用しなかったため未だにSAM-1Aです。
VADSについては、M163を含め米陸軍では完全に退役してしまっています。
(ちなみにwikipediaの81式短距離地対空誘導弾のページに「航空自衛隊は短SAM改(SAM-1C)が対巡航ミサイル能力に劣っているとして導入していない。」と載っておりSAM-1Cを買わなかった理由を対巡航ミサイル対処能力だと書いています(出もとは恐らくkeenedge氏のMissle&Arms)が、あれは間違いです。ホントの所は×××(自主規制))

短SAM改Ⅱが出来上がると、改Ⅱで1Aを更新する可能性が高いですが、VADS後継の話は聞こえてきません。

しかし、VADS後継用として、メーカーによるセールスはありました。
具体的にはエリコンのAHEAD弾を使用するスカイシールドとボフォースの3P弾を使用する40mmガンシステムです。
共に調停時限信管を利用したシステムです。

Skyshield 35 Ahead Anti Aircraft Artillery System

Bofors 40mm 3P - All Target Round


砲システムのFCSも高度なものが採用されており、巡航ミサイルをはじめとした対地ミサイルの迎撃が可能です。

結局空自はこれらの調達には動いていない訳ですが、関心を持つ人(GUN派)も少なからずいました。(私もその一人でした)

短SAMが改ⅡになりECCMやIRCM能力が高くなったとしても、ミサイルシステムはチャフやフレアなどで無力化されてしまう可能性がどうしてもありますし、ミサイルでの低高度目標の迎撃にはどうしても運用上の制限も多く発生します。
メーカーや技本は低高度目標対処能力も高いと言いますし、事実その通りなのでしょうが、現場ではカタログデータ通りの性能は出ないことは嫌というほど思い知らされてますし、打ちっ放し性の高いミサイルほど、オンボードの貧弱な誘導装置で誘導されるため、現場での運用は制限を見越した注意をする必要があります。

一方、ガンの怖さを理解している人も多く、FS乗りには結構好評?でした。

そして、短SAM改Ⅱの開発やGUNのセールスがされる中、基地防空火器の更新が検討されれば、当然ながらその中で開発中の将来装輪戦闘車(対空型)の話も出てくる訳です。
なにせ、現在公開されている将来装輪戦闘車(対空型)はスカイシールドのコピーじゃないのか?と思うようなスタイルです。
実際には、砲自体がCTAとして開発中なのでコピーではないのですが、コンセプトが意識されていることは明白です。

空自が将来装輪戦闘車(対空型)を配備することはオーバースペックだという意見はあるでしょう。
装輪とは言え、装甲車両が必要なのかという疑念はもっともだと思います。
ですが、私は必要な装備だと思っています。

自走能力のある対空GUNシステムとして、急遽FPS-5の防護が必要になった、なんて時にも迅速に機動できるなどのメリットもありますが、必要な理由は、必ずしも対空用にと言うわけではありません。大きな理由としては基地警備にも共用できるからです。
貼り付けた動画を見て頂けると分かりやすいですが、スカイシールドの方は対地用には向かないものの、ボフォースの3P弾の方は遮蔽された窪地に潜む敵兵やビルの室内にいる敵兵など、地上目標にも効果的です。
CTAの方はまだ開発中なので、同様の機能を具備するかどうかは不透明ですが、技術的には十分可能なはずです。

基地警備に対する認識を改めた空自は軽装甲機動車を調達中ですが、基地に対するスタンドオフを含めた攻撃に対処するには十分とは思えません。
公開している小説中でも描きましたが、受動的にならざるを得ない基地警備では軽装甲機動車だけでは防御力も攻撃力も不足ですし、VADSはコラテラルダメージなどを考慮すると使い難すぎます。(湾岸戦争でも対歩兵用としてM163が活躍したので、火力的に不足する訳ではありません)
もちろん、要事には陸自が展開すれば良いという考え方はできますが、基地の直ぐ横まで市街地が広がっているような基地が多いなかでは周辺環境を熟知していないと、コラテラルダメージばかりが増えます。それに陸自もそんなに暇じゃありません。空自基地の警備が必要な事態には原発等の警備もしなければならないでしょう。
空自基地攻撃を意図するゲリコマでも、対空型とは言え装輪戦闘車が1両でも居れば、攻撃を躊躇する可能性は相当高くなるでしょう。

予算的には苦しいので、もし将来装輪戦闘車(対空型)を導入するとすれば短SAM改Ⅱの調達は苦しくなるでしょう。
ですが、予算が削られ中途半端になってしまったこと(新短SAMではなく改になってしまたこと)も含めて考えると、短SAMの更新は諦めて、空自の基地防空火器をSAM-2と将来装輪戦闘車(対空型)の2本立てとすることを考えても良いと思っています。

少なくとも、戦闘機の3機種態勢や戦車の更新以上に、基地防空火器の3火器態勢は先に諦めざるを得ない部分だと思います。

将来装輪戦闘車(対空型)がもっと具体化すれば、空自内のGUN派が息を吹き返すかもしれません。
というかして欲しい。

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AAA(対空機関砲)」カテゴリの記事

コメント

初めまして。こちらのサイトをよく読ませてもらっています。

ところで、40mm砲を装備する将来装輪車両を基地内で戦闘させる、というのは可能なんでしょうか?
空自基地の周辺には住宅地があるところが多いですし、射程や誤射の危険性等を考えると個人装備火器が限界なんでは、と思うのですが。

もちろん、基地周辺から住民を退去させることができるのなら問題はないとは思うのですが、奇襲ならば対処してる時間もないですし。

ぐだぐたと書いてしまいしましたが、ほんとのところは、そもそも陸からのテロ・ゲリラの侵入に対する空自の基地警備の方針がよくわからないのです。
そこのところを記事にしていただけると、ありがたいのですが。

ちゃた 様
もう少し詳しく書いた方が良かったですね。
本文の話は、CTA機関砲用にABM弾が装備されれば、という前提付きです。
ただし、スカイシールドなど現行の先進的な対空砲システムはABM弾(Air Burst Munition)を採用することが普通なので、当たり前のように書いてしまいました。
舌足らずですいません。

ABM弾は空中で炸裂して数グラムのペレットを撒き散らします。
そしてこのペレットの散布界の中の目標を破壊する訳ですが、砲弾の口径と射程が相関関係にあることと同様の理由で、わずか数グラムのペレットは、威力半径が狭いのです。

このため、例えば滑走路上にゲリコマが侵入したケースで、その敵付近でABM弾を炸裂させてしまえば、その先にある民家に被害が及ぶことはありません。

この点が、着発信管や単純な時限信管しか持たないVADSなどと異なります。

VADSと比べて口径が大きく、威力が大きくとも、ABM弾の方がずっと「安全」なのです。
そして、この点を重視するなら、ペレットの大きさを更に小さくすることで非常に狭い範囲しか影響を及ぼさない砲弾も作れます。

ただし、不発になった場合は大変なことになるのですが、そこは事故ということで……

コラテラルダメージうんぬんと書いたのは、上記のような事を言ったつもりだったんですが……、言及が足りなかったですね。
すいません。

空自の基地警備については、いろいろありすぎて、ちょっと書くことを躊躇してます。守秘義務もあるので……
逆を言えば、それだけ問題が多いとも言えるわけですが

OBで評論家に転じた方などは、相当につっこんだ事(問題点)を書いている方もいらっしゃるので、書ける範囲を考えてみます。

うーん。なんというか、何故短SAMに光波弾と電波弾の二つがあるのか、何故キューイングシステムがあるのか、という利点も出さずに誘導弾一般に対する傾向だけで駄目と断じているところ、3P弾というかエアバースト弾「一般」の現実というか、限界を知らずに理想的に動くことを前提にやたら持ち上げてるところが気になります。

ABMは確かに時調能力はいいです。ですが、低速弾になりがちなのでMDが大きくなりがちであり、そのMDを保証するためのABMでしかないこと、また窓越し破裂のような微妙な調整に時間が掛かりすぎること、の2点を語らずにABMに関する評価をするのは頂けないかなと。何故に米陸軍のOICWが消えたのか。重過ぎるからでも高額だからでもなく、完全自動調整が出来なかったため、狙い通りの効果が出なかった事、レンジファインディング+調整+射撃という2乃至3アクションを必要としたため機に敏する射撃が出来なかったこと、精密射撃を前提としたため炸薬量(口径)不足ひいては威力範囲が狭すぎた事、という利点を大いに上回る欠点の大噴出という現実があったからこそ消え去ったのです。

さむざむ。様
お久しぶりです。

短SAMに関してなんですが、現実を知らずに一般論で書いたつもりはありません。もっとも知っているのは主に1Aですが。
2弾種になったことで改善はされているのでしょうけど。
改Ⅱのことで東芝の技術者とも話してますが、質問に口ごもられると……運用者としては不安になります。何事にも限界はあることは分かってますが。
関連する話になりますが、空自が1Cを採用しなかった理由はご存じないでしょうか。ここで具体的に書くのはまずいので書きませんが、書きぶりを拝見すると耳に入ってはいないのだろうなと想像しました。
ただし、その事で技本や陸自を批判するつもりはありません。悪いのは空自の関わり方の方なので。

それと誤解もあるようですが、私はGUNを推しはしますが、対空用としてABMを推したつもりはありません。本文にも書きましたがABMを推す理由は基地警備用です。
MDの件は別のサイトでも書かれてましたよね。その辺は承知してます。
以前どこかで書いた記憶もあるのですが、対空用の砲弾としてはABMに限らず良い物を研究、採用してもらえればそれでOKだと思っています。
本文では論旨から外れるので書きませんでしたが、個人的には対空用としてはABMでない方がいいと思ってます。ABMではミサイル対処はできても誘導爆弾の対処は不十分ですから。
某重工メーカーさんに相談した際も無理だと言われました。コントロールキルはできますが、もともと滑空比の悪い誘導爆弾では落ちて来ることまでは止められないと……。

対地の事に関しては専門ではありませんが、OICWを例に中口径砲のABMを断じるのはちと違うのではないかと思います。
3P弾を使用するCV90は失敗作でしょうか。
それと、空自が使う場合は、レンジファインディングをしなくても自己位置さえ分かっていればいいというような野戦環境と違う点もあります。

最後に、短SAM改Ⅱを諦めるという主張を脅威と感じるのかもしれませんが、そんなに心配しなくても私の意見は少数派です。多分今でもそうでしょう。
だからこそ息を吹き返すかと書いたわけで……
もし、今になって空自が短SAM改Ⅱに二の足を踏んでいるのだとしたら、それは恐らくGUN派が強くなったのではなく、FXや単に予算総額の問題ではないかと思います。
例え基地防空の能力が若干制限されてまでも、基地警備能力を向上させようと思っている人間は少ないと思います。

GUN派の方々は皆数多様のようにSAM-2と将来装輪戦闘車(対空型)をと考えているのでしょうか?

GUNの必要性や将来装輪(対空型)の有効性は理解できるのですが、短SAM改Ⅱ+SAM-2+VADSの組み合わせではGUNが無くなるわけではないのに対し、SAM-2+将来装輪(対空型)では一番射程の長い短SAMがなくなる訳ですから防空能力の大幅減になるように思えてしまいます。

ABM弾で誘導爆弾の対処ができないのであれば尚のこと、射程の長いSAMで事前に撃墜する必要性が高まると思います。そう考えると将来装輪(対空型)の採用の為にはむしろ短SAMの更新が必要になり、短SAMの更新を諦めて将来装輪(対空型)をと言うのは本末転倒な気がします。

基地警備能力の向上を求めるのであれば”普通の軍隊なら”それを名目に予算の増額を求めていくのではないでしょうか。

藤宮 直樹 様
多くのGUN派(多くはないが)は、単純にGUNも欲しいというだけで、将来装輪戦闘車(対空型)をと考えているわけではなかったですね。今は分かりません。

今もVADSに携わっている人間がいるので、あまり言いたくないのですが、短SAM改Ⅱ+SAM-2+VADSの組み合わせでは、VADSの能力が低すぎ(と言うより対抗すべき航空機及び搭載兵器の能力が高すぎて)て、残念ながら事実上GUN・SAMコンプレックスと呼べる状態にはなりません。

改Ⅱ+SAM-2+後継GUNシステムとなることが望ましいですが、主に予算的な面から不可能でしょう。GUNの代わりに今年から研究が始まるレーザーの話もありますが、果たして何年後にモノになるのか……

短SAMがなくなると射程が短くなるという話は、カタログスペックだけ見ると、確かにそうなります。
ですが、運用の実際は必ずしもそうはなりません。
将来装輪戦闘車(対空型)となると、どの程度コストメリットが出せるか不透明ですが、通常GUNはSAMよりも安いです。
同じ費用をかけるなら数を調達でき、脅威の予想接近経路に一部を前進配備することも可能になります。
射程が短いからと言って、防護範囲が狭いとは限りません。むしろGUNの方が広範囲を防護できる可能性もあります。特に、日本は山がちですから、見通し外射撃のできない短SAMを配備するより、見通し外にもGUNを配備する方が良いとも言えます。
もっとも、こうした運用の実際を考えた場合に、もっとも広範にカバーをかけられるのはSAM-2なんですけどね。ミサイル対処は無理ですが。

それに、短SAMの外側にはペトリオットによるカバーもかかります。当たり前過ぎるのかあまり言われませんが、ペトリオットも巡航ミサイル対処は可能です。
というより、短SAM改Ⅱが配備されても、高速のASM対処はペトリオットの独壇場でしょう。
中SAMを全般防空に使用するという話もありますから、中SAMによるカバーがある可能性もあります。
短SAM配備を止めて、ペトリオット弾を多数購入するというオプションだってあるのです。人的には最も効率的な選択でしょう。
誘導爆弾の対処にしたって、高高度からの投下になるわけですから、FIや長射程SAMによって投下自体を防いだ方がより
効果的です。

警備能力を向上させるために予算増額を求める話は当然ですが、それが簡単に通らないからこその共用です。
それに、自衛隊は人的にも逼迫してますから、警備の人間は警備だけ、防空の人間は防空だけというのは贅沢な話です。
欲しいと言って買ってもらえるのなら良いのですが……

なるほど。例えばVADSの更新として牽引式のCTA機関砲(将来装輪戦闘車に搭載される物と同じ砲)でも良いと考える方も居られるのですね。

しかしやはり短SAM改ⅡやSAM-2と組むにはVADSは能力不足ですか。
無難に(恐らく防衛省はこの方針なのでしょうけど)、短SAMの更新が終わってから…などと考えていてはいつになるかわからないですよね。
かといっていつまでも空自だけSAM-1Aを使う訳にもいかないでしょうし。

ペトリオットのカバーは失念していました。
こうしてみると現状空自の防空層は結構厚いのですね。
それならいっそ、短SAM更新を諦めてペトリオットのLSを…ってそれじゃGUN更新費用が出ないですね。

警備能力向上の為の予算増の話は、名目がテロ・ゲリコマ対策と言うことで要求は無駄ではないと思います。
それにVADSの更新も兼ねる、と言う話なら説得力もかなり上がって来るのではないでしょうか。
F-Xが決まらなくてうだうだやってるうちに短SAMもGUNも更新を!と声を挙げてしまった方が良い気がします。

藤宮 直樹 様

牽引式のCTA機関砲なんて話は、もしかすると今頃本当にでているかもしれません。
在職時には冗談半分で航空管制タワーの上に76mm速射砲を設置するのはどうか?、と某重工営業マンに相談したこともあるくらいですから。

VADSは、FCSと呼べるほどのモノは付いていませんし、20mmでは射程はせいぜい1km、高度な信管もないという状態ですから、相手がMig-21くらいまでなら……というところです。残念ながら。

やはり最大の敵は予算です。
1Aは維持補給上でも苦しいですから、更新は必須なんですけど、FXとかもありますし……

自衛隊の防空火網は、かなり強力です。陸自が全般防空に中SAMやホークを出してくれれば尚更です。法的に交戦が許されれば、そう簡単に航空基地は被害を受けないでしょう。
弱点もあるんですけどね。
もっとも、PAC-3化したことでペトリオットは取り上げられてしまう可能性もあります……。

警備能力向上の為の予算増の話は、もちろんしています。軽装甲機動車があれだけ予算化してもらえたことは、正直驚きでした。
まあ、今までが軽視されすぎだったんですが……
VADSの更新も兼ねて、という言い方は、予算取得上は悪くないと思うんですよね。
FXが決まらないことで予算消化的に取得できてしまえば言うことなしです。

素人の思い付きですみませんが、
F-35に搭載している25mm機関砲のGAU-12 イコライザーを使用した牽引式対空機関砲の開発とエリコン25mm機関砲を搭載した87式偵察警戒車の空自導入ではどうでしょうか?
イコライザーもエリコン25mm機関砲も、ともに25mm×137弾を使用しているため
弾薬の共通化ができ。また87式ならそれなりの基地警備能力を持ってます。
陸自は87式偵察警戒車の後継としても近接戦闘車を導入して、今後87式は退役しますが、87式は現在でも納入を継続しているので中には程度のよいものがあります。陸自から退役した87式をもらうことで調達コストを抑えまた陸自も偵察車の更新ペースを早めることができます。(陸自も87式をサッサと手放せられば87式専用弾と化した25mm機関砲弾の備蓄をFー35を導入した空自に任せられるし…) 
問題点としては
陸自が87式も手放したくない可能性(たとえ40mm35mm30mm25mm20mm12.7mmという機関砲弾の山に囲まれながらも)や
下手したら対空機関砲専用のイコライザーを作る可能性があること(これはいっそのこと海自のCIWSも25mmにしてしまえば…)、
さらに25mm機関砲の対空能力は20mmよりはましですけど、それではたして満足のいく能力なのかという点ですかね?
以上素人の考えでした。

化石 様
残念ですが、ご提案は適当とは思えません。

まず、対空用途を考えた場合、懸念の通り、25mmでは、現行VADSよりはマシなものの、現代の航空脅威に対しては、射程が短すぎます。
これは、対航空機はもとより、対ミサイルでも同じです。艦載のCIWSについては、防護対象である艦艇が、例え巨大な空母であっても、陸上航空基地などと比べれば、サイズが非常に小さいため、20mmでもなんとかなっています。それでも、20mmでは小さすぎるという意見も強く、ゴールキーパーなどがあります。

警備用途では、25mmでは、知能化弾がありませんから、コラテラルダメージが巨大です。
正直、使うためにはかなり政治的なハードルが下がらないと無理だと思います。

また、87式と牽引式対空砲を整備した場合、それぞれに操作員の訓練をする必要があります。
人件費の比率が高いことを悩んでいる防衛省にとって、これを一本化できないことは、大きなマイナスだろうと思います。

数多様、このたびはご返答ありがとうございます。
やはり知能化弾の導入による防空能力の向上やコアテラルダメージの軽減が市街地に隣接した空自や数多様のGUM派の一番の目的でしょうか。
 自分としては40mmテレスコープ弾が今日の自衛隊の節操のない機関砲弾の各種兵器専用弾化の緩和になれば、とも思っております。(攻撃ヘリで20mmと30mmの二種、装甲車は偵察車とIFV、自走対空砲で35mmと25mmの二種、さらに今後は戦闘機でも20mmと25mmの二種と素人目に見ても混とんとしています。)
 今日20mmでは威力不足である、と思っているのは各部隊の共通の考えだと思います。そこで某マクナマラ的な発想ではありますが、やはり次期対空機関砲弾は陸海空自衛隊が同一弾種を使用すれば調達費のコストカットや補給体系をスマートにできるでは?と思っております。(それが40mmCTAか25mm弾かは別として)
 40mmCATの利点としては威力、性能、多用途化の大幅な向上が可能ですが、やはり高コスト化や重量増が問題ですね。(車両や航空機や艦艇に気軽に乗せるには大きく重すぎる)
 自分が今回25mmを提案したのは、25mmは20mmよりは威力はあり、40mmや30mmの機関砲よりも軽量なので、20mm機関砲からの置換更新が比較的容易と思ったからです。(例 各ガトリング砲の重量は、20mmのM61が112kg、30mmのGAUー8が281kg、25mmGAUー12が122kgで、20mm→25mmに交換した場合は重量増が比較的小さく済みます)
ただご指摘の通り、口径が小さいため結局、性能向上の幅が小さく、知能化弾の導入も厳しいかもしれませんね。
では、貴重なご意見ご返答ありがとうございました。

化石 様
GUN派は、T社の存在もあって、今も息をしているかどうかは分かりませんが、次のような記事もあるので、本当に復活の可能性もあるかもしれません。
http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-982.html

40mmCTAによる砲の共用化ですが、難しいと思います。
一番差異のある20mm弾と比較すると、長さが2倍なので、単純計算で、砲弾重量が8倍(2倍の3乗)、容積で4倍(2倍の2乗)です。収まりも大変ですが、重量8倍ということは、反動も8倍ということです。車両でも厳しいですが、ヘリに40mmを積んだら、機体が歪むかもしれません。
また、価格も相当に違いますから、経済的に有利になるかどうかも怪しい気がします。

25mm機関砲の最大の問題は、砲弾重量が、対断面積比で、35mmや40mmよりも大幅に軽いため、空気抵抗による速度低下が激しく、結果として集弾しないため、威力ではなく、射程が不足することです。
ざっくり言って、対空用途では20mmが1km、35mmで4km、40mmで5km程度です。

25mmGAU-12でも、2kmは無理でしょう。
もちろん、弾丸としては数km飛びますが、弾速が極端に遅くなるため、目標の未来位置に向けて偏差射撃する際に、恐ろしく角度を取らなければならないため、間違いなく命中しないのです。

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