21年度スクランブル実績
21年度のスクランブル実績が公表されました。
「平成21年度の緊急発進実施状況について」
今までも回数などの概略は公表されていましたが、ここまで詳細なデータは公表されていませんでした。
防衛省も変ったものです。
具体的な回数などは防衛省公表資料を見て下さい。
ここでは、ちょっとした解説と注目点をピックアップしてみます。
なお、防衛省も特筆しているロシア機と中国機については、以前の記事「なめられてる?」、「何してる?」をご覧下さい。
特に興味深かった飛行パターン例の部分だけ防衛省資料からコピーしておきます。
昨年(21年)の4月初旬、推定北朝鮮機に対して8回のスクランブルを実施しているということです。
北朝鮮機に対するスクランブルは、過去に耳にした記憶がありません。
北朝鮮機が対領空侵犯措置の対象となるほど日本に接近した実績がないからです。だいたいMig-29以外は、日本の領空に近づくほどまで飛行すれば帰ることができなくなります。
まさか、そこまで来たのか?
と思いきや、公開資料を見ると日本海の半分にも至っていません。
となると、スクランブルの根拠を対領空侵犯措置としながらも、この動きは弾道ミサイル騒ぎの際にとったイージス艦に対する示威行動へのリアクションです。
公開されている図を見る限り、北朝鮮も大人しく引き上げたようです。
この事で一つ見えてくることは、北朝鮮機が来た日本海中部付近にイージス艦がいたということでしょう。ただし「こんごう」あるいは「ちょうかい」だったのか、あるいは米軍艦艇だったのかは分かりません。(「きりしま」は太平洋、「みょうこう」は整備中)
また、中国軍機の動きを見ると、先日のY-8が通常より突っ込んだ動きをしていたことが見て取れます。
防衛省も特記してますし、やはり注目すべき動きだった可能性があります。
各航空方面隊別のスクランブル件数を見ると、北空と南混が100以上と高く、中空と西空がその半分程度以下と少なくなっています。
しかし、これを資料にはない対処する飛行隊数で見てみると、非常にアンバランスなことが分かります。
北空(4個飛行隊):平均 27.8回
中空(4個飛行隊):平均 13.8回
西空(3個飛行隊):平均 10.7回
南混(1個飛行隊): 101.0回
那覇の204飛行隊は、西空配置の飛行隊と比べると実に10倍ものスクランブルを行っている事が分かります。方面隊としては同規模である北空と比べても3倍以上です。
この点からも、陸自と同様に、空自ももっと南西方面を増強する必要があることがわかります。
南混のスクランブル件数は急増しています。先日の艦隊の動きと同様に中国軍機の動きにも対応してゆく必要性があるのです。
最後に対象国別のスクランブル件数でその他31件となっている部分ですが、これは米軍機だった、民間機だった、近海を航行する艦艇の搭載ヘリだった、などでしょう。
人騒がせな事も結構な件数になっています。
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204飛行体は随分ハードワークですね。
これは沖縄にもう少し戦力を…基地の確保が先でしょうか。那覇をこれ以上手狭にするわけにも行きませんし、拡張工事を待っている訳にもいかないでしょうし。
ロシア機も随分元気に日本周辺を飛び回っているのですね。
(回数等考慮せずに)経路だけ見ていると冷戦期のようです。
投稿: 藤宮 直樹 | 2010年4月26日 (月) 18時28分
藤宮 直樹 様
確かにそうです。基地を確保しないと那覇はいっぱいいっぱいです。ウルトラCで普天間もありかもしれませんが、もともと騒音や安全対策でって話ですから、やっぱり下地しかないんですよね。
ロシア機は、ベトナムに向かう定期便がスクランブル回数を稼いでいたので、実質的には冷戦期以上かもしれません。
投稿: 数多久遠 | 2010年4月27日 (火) 22時16分
下地を日米共同使用、空自の飛行隊と高射+普天間移転ですか。
でも下地島は反対派住民も多いですし、宮古市議会で反対多数なのもネックですね。
今の政府に説得できるとも思えませんし。
空自だけでもあそこに置けると随分良くなると思うんですが。
投稿: 藤宮 直樹 | 2010年4月30日 (金) 10時01分
藤宮 直樹 様
こんなこと書くと怒られそうですが、下地島伊良部島の住民は多くないので、反対している人の多数は騒音なんか関係ない宮古島の人なんですよね。
振興策とセットにすればなんとかなると思います。
ただ、自衛隊の方がどれだけ本気になるかってところもあります。
下地島を基地化するためには、相当のお金がかかるので……
今の予算では……
投稿: 数多久遠 | 2010年5月 1日 (土) 17時50分
宮古市合併の弊害ですよね。
実際のところ、騒音が問題なのではないような気がします。
それはそれとして。
北沢防衛相が南西諸島への自衛隊部隊の配備を検討すると発言しましたよね。
来年度の概算要求に調査費を計上する方針だそうですから、本気なのでしょう。
単に与那国に留まらないとすればあるいは…というのは期待しすぎでしょうか。
投稿: 藤宮 直樹 | 2010年5月 1日 (土) 23時10分
下地への恒久配備は難しいでしょうね。
一時使用の話だけでも出て欲しいところです。
投稿: 数多久遠 | 2010年5月 4日 (火) 18時22分