やっと受け入れ可能性のある案-普天間移設先に津堅沖
迷走を続ける政府の普天間の移設先検討ですが、やっと米軍が受け入れる可能性のある案が提示されています。
シュワブ陸上案もそうですが、ここに来てようやく沖縄県内それも沖縄本島からアクセスの可能な場所でなければ米軍が受け入れないということを理解し始めたようです。
「普天間移設:ホワイトビーチ沖合案が浮上」(毎日新聞10年3月5日)
具体的には、沖縄本島勝連半島にあるホワイトビーチ沖合いの津堅島までの浅海域を埋め立てて使用するというものです。
この案自体は目新しいものではなく、過去に検討されたことのある案です。
「普天間 津堅沖検討 過去にも浮上、却下」(琉球新報10年3月5日)
この記事によると、過去の検討は稲嶺恵一知事時代の1999年。
却下された理由は
1 新たな基地の提供になる
2 埋め立てに膨大な経費と時間がかかる
3 環境への影響が大きい
などだったそうです。
ただし、どれも言葉としてはシュワブ沖合い案と変りません。
今回この案が急浮上した経緯としては、政府関係者内部からではなく、在沖縄の民間からのアプローチがあったからとのことです。
ちょっと怪しい匂いがします。
「普天間 津堅沖検討 図面持参で2月上京 民間企業幹部」(琉球新報10年3月5日)
経緯は兎も角として、米軍としては悪くない案でしょう。彼らが受け入れる可能性はあると思います。
しかし、地元が受け入れる可能性はないでしょう。
そもそも、シュワブ沖に決ったのは、旧自民党政権時代に、北部振興というアメと普天間固定化というムチの硬軟取り合わせた策により沖縄県を説得するというより、ハッキリ言って県を追い詰めたからです。
沖縄にある程度滞在した方なら分かると思いますが、沖縄の北部と南部の差はかなりあります。
シュワブ沖を移転先としたのは代わりに沖縄北部の振興策を実施することでシュワブ沖案を沖縄県に飲ませた訳ですが、既に振興策はスタートしており、沖縄としてはアメは既に舐め始めています。
「北部振興の概要」
民主党政権はこれをひっくり返してしまった訳です。
もし、津堅島を飲ませるとしたら、これ以上のアメを新たに与えなければ、沖縄県は納得しないでしょう。
全くバカな話です。
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沖縄の連中も騒音とか何とか言ってますが結局は「金」です。
しかしその提案も膨大な費用を新たに負担せにゃならんのですよね。
普天間移設をそのまま通しておけばよかったのに話をややこしくした挙句、
蒸し返してさらに費用が発生するという…。
民主はいったいなにがやりたかったんだか。なんか一個も問題を解決出来ずに
さらに問題を増やしているだけ。発言も二転三転するし。
投稿: ナオ | 2010年3月 7日 (日) 02時40分
ナオ様
本当ですネ。 民主党には、あきれることばかりです。
投稿: やん | 2010年3月 7日 (日) 22時02分
ナオ 様
問題を増やしていることも問題ですが、この問題で喜んでいる人が誰も居ないというのもスゴイです。
みんなに嫌な思いをさせているだけですから。
投稿: 数多久遠 | 2010年3月10日 (水) 22時29分
これでも日本国民は、夏の参院選で民主党を選ぶのでしょうか?
楽しみです。
投稿: やん | 2010年3月10日 (水) 23時41分
やん 様
民主党の支持は相当に下がってますが、かと言って自民の支持が上がっているわけではないという所が引っかかりますね。
楽しみというより、暗澹たる気持ちになります。
投稿: 数多久遠 | 2010年3月10日 (水) 23時58分
数多様
下名を含め日本国民が、どのような選択をするのか。。。
選択肢がほとんど無いような状況には、数多様同様に暗澹たる気持になります。
投稿: やん | 2010年3月12日 (金) 00時00分