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2010年1月25日 (月)

旧ソ連による勲章授与が名誉回復?

ゾルゲ事件で逮捕され獄死した宮城与徳に対して、旧ソ連が授与を決めていた勲章がロシアで発見され、遺族に手渡されたそうです。
ゾルゲ事件で獄死、画家の遺族に勲章伝達 ロシア大使館」(朝日新聞10年1月14日)
ゾルゲ事件:宮城与徳の勲章、モスクワで発見 遺族に」(毎日新聞10年1月13日)
ゾルゲ事件の画家にロシア勲章=宮城与徳やっと「名誉回復」」(時事通信10年1月13日)
与徳の勲章ロシアで発見 初確認 親族に授与へ」(沖縄タイムス10年1月13日)

ゾルゲ事件は、太平洋戦争直前に日本の情報をソ連に流していたとして、ドイツ紙の東京特派員リヒャルト・ゾルゲ、朝日新聞記者尾崎秀実、そして前述の宮城与徳らが逮捕された事件です。その情報は、独ソ戦に非常に大きな影響を与えたとされています。

要は、宮城与徳やゾルゲらはスパイであり、日本の国益にマイナスの影響を与えた訳です。
旧ソ連とすれば、勲章を与えるのも尤もな話ですが、日本が評価する理由はありません。
ですが、今回のニュースを報じた4紙とも、非常に好意的な記事になってます。
その理由としては、宮城与徳が反ファシズムの理念を持っていたという事があるそうですが、反ファシズムは良しとしても、日本の共産主義化を狙っていた以上、とても評価などできるはずはありません。
旧ソ連のために働いた事実によりロシアから勲章を授与されることをもって、名誉回復だなどと報じる時事通信などは、こいつ等は何者だ?と思わざるを得ません。

宮城与徳本人ではなく、遺族まで白眼視されたことは恥ずべき事だと思いますが、旧ソ連の英雄と称えられた事を、日本で同じように評価する新聞の立ち位置とは、一体どんなものでしょう。

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