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2009年12月21日 (月)

22DDHは座礁、新戦車は擱座か?-防衛予算方針閣議決定

来年(22年)度の防衛予算に関して、基本的な方針が閣議決定されました。
平成22年度の防衛力整備等について
平成21年12月17日
安全保障会議決定 閣議決定

今回の閣議決定は、来年度以降を対象とする「防衛計画の大綱」及び「中期防」策定を先送りにするため、22年度の予算編成が方針がないまま策定されることを防止するという観点で決定されたものです。
実際の中身と言える別紙部分「平成22年度の防衛予算の編成の準拠となる方針」は、2ページと3行しかない貧弱なものです。

方針の構成は次のとおりです。
1 考慮すべき環境
2 基本的考え方
3 弾道ミサイル攻撃への対応
4 留意事項
この段階で言えるのは3項の「弾道ミサイル攻撃への対応」だけ、ずいぶんと特別な扱いになっていることです。

まず、ここから見てみると、パトリオット部隊をどうするか、という内容になっています。
新聞等でも報じられていますが、6個のナンバー高射群の内、既にPAC-3化されている部隊に対しては弾道弾対処能力を向上させるとなっており、具体的には機動展開資材の調達や定修用予備器材などが予想されます。
残りの3個高射群については、「現有機能の維持に必要なシステム改修」となっており、報じられていた全部隊のPAC-3化を断念し、アメリカのパトリオットがPAC-3化される中、PAC-2のまま残ることになるため、部品供給に支障が出ないよう改修するだけとなります。

さて、冒頭に戻って「考慮すべき環境」を見ると、「基本的には現大綱が示す認識を前提」とすることになっており、根本的な転換の必要はないとしています。
また、財政事情については、またしてもマニフェストを持ち出して新たな財源を生み出すために配慮が必要として、防衛費圧縮の必要性に言及するというスタイルです。

次に、「基本的考え方」を見てみると、環境が現大綱を前提なので当たり前な結論になりますが、「現大綱の考え方に基づき防衛力を整備」とされており、「現有装備の改修による有効利用を中心として防衛力整備を効率的に行うことを原則」として現状維持の方針を打ち出しています。
また、仕分けで見送りとなったように、実員増は行わないこととしています。

最後の「留意事項」では、調達コストの縮減を図る一方、中長期的な視点から我が国の防衛生産・技術基盤の在り方について検討するとしており、防衛調達基盤の空洞化には、一応の配慮をすることとなりました。
また、人員については仕分けで「見直しを行う」となったとおり、「隊員の階級・年齢構成等の在り方について検討する」となっています。
加えて、経費の取扱いとして「歳出額及び新規後年度負担額を極力抑制」とされ、ここでも予算削減を匂わせています。

全体を総括すると、防衛力としては現状維持を目指すものの、予算は削る、という内容です。
北澤防衛大臣の就任直後に、防衛費を削る考えはないなどと言うコメントもありましたが、結局は民主党政権誕生で予想されたとおり、新たな動きはないまま予算だけ削られるという形になりそうです。
こうなると、22DDHや新戦車の調達は、かなり厳しくなったと見るべきでしょう。

なんか、お約束の結末って感じです。

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コメント

噂によると、PATRIOTは供与国を含めてすべてPAC3にする方針と聞いていましたが、
PAC2のままにするんですネ。。。

通るっポイが
http://www.kobe-np.co.jp/knews/0002599752.shtml
http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009122301000303.html
共同通信だけど

やん 様
おそらくレーダーや指揮統制装置の方は、ほぼPAC-3仕様に近くなるんでしょうね。整備補給上や形態管理上その方が効率が良いでしょうから。
ハード的には、小変更でPAC-3化できるようになるでしょうが、ソフトというより人的にはPAC-3化しておいた方が良いような気がします。2重の教育訓練態勢はけっこう大変ですから。

KOREA様
毎日も流しましたね。
そのとおりになってくれれば、うれしい誤算だから良いですが、まだ紆余曲折がありそうな気がします。
党と政府も完全に歩調が取れているわけではないでしょうし、社民がどう出てくるか・・・

結論
むしろ要求額よりもDDH予算増えちゃったテヘッ♪
http://www.mof.go.jp/seifuan22/yosan014.pdf

KOREA 様
ホントですね。
42億も増えてる。
もしかして友愛ボートがらみかな?

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