入間航空祭2009
数日前から大荒れの天候と予報された上、前夜には冷たい雨が降って、果たして今年の航空祭は大丈夫かなと思いましたが、さすがは晴れの特異日(統計上異常に晴れの多い日)、11月3日文化の日は、多少風が強かったものの、朝から快晴となり入間基地航空祭は無事開催されました。
ただし、あまり注目なものはないと分かってましたし、かなり寒かったので遅めの出撃です。
そのため、到着すると既に完璧なイモ洗い状態。
端から一通り見ればいいだろう、というわけで、災害派遣用品が展示されている格納庫から覘きました。
瓦礫の下や倒壊家屋などから被災者を救出する装備だけでなく、飲料水製造やレスキューキッチンシステムなる炊事用機器など、
はては自転車まであります。
これらは、普段専用のコンテナに詰められ、災害があれば直ぐにコンテナ毎輸送できるようになってますが、コンテナは置かれてませんでした。
ところで、これらの装備を紹介している隊員は「航空自衛隊」というロゴが入った真っ青なジャケットを着ていました。
これも災害派遣用装備なのですが、実はこれ、なんの実用性もありません。
何の災害の時だったか忘れましたが、陸自と空自双方が派遣された災害の際、ニュース画面を見ていたお偉いさんが、航空自衛隊が出ていることが分からないじゃないか!、と言い出されて、陸自と識別されるように作ったという代物です。
そんなもののために・・・と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、自衛隊側からすると、災害派遣は格好の広報の場でもあります。
この他、格納庫内にはパイロット装具、航空救難装備、エンジンやT-4の脚作動展示機などが置かれていました。
屋外に出ると、移動部隊の装備展示があり、いちばん端には、第2移動警戒隊の炊事車が置いてありました。
この炊事車、実は結構デンジャラスな装備でして、整備不良のまま使用すると、爆発することがあります。まあ、ちゃんと整備しなければ危険なのは、なんでも同じですが。
次は同じく2移警の主装備TPS-102、なかなか優秀なレーダーです。
次は第4高射隊のPAC-3パトリオット。
彼らは意識していないんでしょうが、展示機などの警備は制服なのに、彼らだけ迷彩服なので、みょうに強圧的な印象です。
その次は、地上展示機とは別に入間基地所在機がエプロンに並べられてました。
飛行点検隊のYS-11FCとその奥にC-1
同じくU-125
U-4に
T-4
その後は、地上展示機をはじから覘いて見ました。
F-4に
F-2
よく持ってきたな~と言うべきT-7に
駐機もしてあったU-125
と救難隊のU-125A
UH-60J
V-107
と並んでいました。
そして、ブルーインパルスのT-4
を挟んで、他幕機
海自のSH-60K
OH-1
AH-1S
UH-1
OH-6D
再び空自機に戻って、T-400
E-2C
YS-11FC
U-4
C-130とならんで
また海自のP-3Cと来て
最後にC-1
エプロン北側のエリアはコックピットなども公開している展示機エリアで、あまりの込みようで、遠くから眺めるだけにしておきました。
まずはF-15
CH-47
と確かC-1もありましたが、撮り忘れました。
後は、昨年同様に警備犬の訓練展示を見ようかと思いましたが、時間が合わず断念。飛行展示もほとんど見ていません。
ブルインまで粘ると稲荷山公園駅が大変なことになるので、早々に退散しました。快晴だったので、良く見えたようです。
最後に、ちょっと気になった点を2点ほど紹介します。
一つは隊員のネームプレートがステンレス地になっていたこと。
かなり違和感があります。規則で決っている訳ではなかったと思うのですが、空自のネームプレートはどこでも制服と同じ濃紺だったはずなのです。
もしかすると入間基地だけなのかもしれません。
もう一つは、色が市販車と同じままの車両があったこと。
しかも、これは移動部隊である第4高射隊の車両です。経費削減のためであることは明らかですが、部隊でも塗装くらいできるのですから、ODに塗れば良いものを、そのまま使っているようでした。
非常に簡単なレポートですが、以上でおしまいです。
私はかなり出不精な方ですが、これからもアクセスの良いイベントには出撃したいと思います。
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東京にいる頃は毎年入間に行っていたのですが、本当に入場者が
多いですネ。
ところで、なぜ入間でYS-11EBやEC-1を展示しないのでしょうか?
投稿: やん | 2009年11月 6日 (金) 00時22分
ほんとに多く、公式発表では22万人だったそうです。
そろそろ、米軍基地のように複数日開催を検討しても良いのではないかという気がします。
YS-11EBやEC-1は、機体が少ないので、機体が駆り出されていた(収集飛行や訓練支援)可能性もありますが、パンフにも乗ってなかったので、最初から公開するつもりがなかったんでしょう。
今さら外観を秘匿する必要性はないと思うので、機内は別として公開したほうが良いのではないかと思いますが、実際には腰が重いようですね。
輸入やラ国装備では、米軍がホイホイ公開してしまうので、隠す必要性がなくなってしまいますが、純粋国産装備だと自分たちで判断しなければいけないので、結果的にそうなりやすいような気がします。
もっとも、YS-11EBやEC-1を公開しても、喜ぶのはマニアだけで広報効果は薄いと思っているかもしれません。
むしろF-15やF-2の機動飛行をやっても良いのではないかと思いますが、この辺は周辺との取り決め等で制限を受けているかもしれません。
投稿: 数多久遠 | 2009年11月 7日 (土) 10時45分
22万人ですか。。。 確かに、あの広いエプロンがかなり埋まり
ますもんネ。
EC-1は、去年の岐阜基地で公開されていたので、ぜひ入間でも
公開してもらいたいと思います。
F-15とF-2の機動飛行は見たいですネ。 しかし、周辺住民の方々
が賛成しないでしょうねぇ~
投稿: やん | 2009年11月 8日 (日) 16時43分
岐阜では公開してたんですね。
そしたら入間で公開しないとのは尚更疑問です。
機動飛行は、きちんと説明すればなんとかなるんじゃないかと思います。
入間はそれほど自衛隊感情は悪くないですし、航空祭がイベントとして認知されてますから。
担当者の熱意次第じゃないですかね。
でも、混雑対策は必要かもしれないです。更に来場者は増えるでしょうから。
投稿: 数多久遠 | 2009年11月 9日 (月) 22時13分