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2009年11月

2009年11月 2日 (月)

まだ気が付かないのか?

先日、「普天間の代替候補地条件」で普天間の移設問題と日米関係の悪化について記事を書きましが、日米両政府関係者から問題を懸念する動きが強まってます。

外務、防衛両省内で困惑ピーク…対米姿勢巡り」(読売新聞09年10月31日)
米が対日政策で異例の協議、「普天間」で焦燥」(読売新聞09年11月1日)

外務・防衛両省の担当者が外相の説得に苦慮していることや、オバマ大統領の訪日を前にして日本の政府(というより民主党)にどう対処すべきかについて、議論が起きていることが伝えられています。

こんな体たらくが続いているので、北朝鮮は喜んでいます。
「飼い犬が手をかんだ」北朝鮮紙、日米関係を論評」(読売新聞09年10月29日)

閣僚発言の混乱に見られるように、鳩山首相の指導力不足は既に明らかですが、早くなんとかしないと安全保障だけでなく、経済にも悪影響がでます。
為替はいろんな要素があるので、必ずしも暴落するとは限りませんが、この調子では、ただでさえ低くなっている日本株は、さらに低落します。
それまで混乱を続けるつもりでしょうか。

2009年11月 4日 (水)

入間航空祭2009

数日前から大荒れの天候と予報された上、前夜には冷たい雨が降って、果たして今年の航空祭は大丈夫かなと思いましたが、さすがは晴れの特異日(統計上異常に晴れの多い日)、11月3日文化の日は、多少風が強かったものの、朝から快晴となり入間基地航空祭は無事開催されました。

ただし、あまり注目なものはないと分かってましたし、かなり寒かったので遅めの出撃です。
そのため、到着すると既に完璧なイモ洗い状態。
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端から一通り見ればいいだろう、というわけで、災害派遣用品が展示されている格納庫から覘きました。
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瓦礫の下や倒壊家屋などから被災者を救出する装備だけでなく、飲料水製造やレスキューキッチンシステムなる炊事用機器など、
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はては自転車まであります。
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これらは、普段専用のコンテナに詰められ、災害があれば直ぐにコンテナ毎輸送できるようになってますが、コンテナは置かれてませんでした。

ところで、これらの装備を紹介している隊員は「航空自衛隊」というロゴが入った真っ青なジャケットを着ていました。
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これも災害派遣用装備なのですが、実はこれ、なんの実用性もありません。
何の災害の時だったか忘れましたが、陸自と空自双方が派遣された災害の際、ニュース画面を見ていたお偉いさんが、航空自衛隊が出ていることが分からないじゃないか!、と言い出されて、陸自と識別されるように作ったという代物です。
そんなもののために・・・と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、自衛隊側からすると、災害派遣は格好の広報の場でもあります。

この他、格納庫内にはパイロット装具、航空救難装備、エンジンやT-4の脚作動展示機などが置かれていました。
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屋外に出ると、移動部隊の装備展示があり、いちばん端には、第2移動警戒隊の炊事車が置いてありました。
この炊事車、実は結構デンジャラスな装備でして、整備不良のまま使用すると、爆発することがあります。まあ、ちゃんと整備しなければ危険なのは、なんでも同じですが。
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次は同じく2移警の主装備
TPS-102、なかなか優秀なレーダーです。
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次は第4高射隊のPAC-3パトリオット。
彼らは意識していないんでしょうが、展示機などの警備は制服なのに、彼らだけ迷彩服なので、みょうに強圧的な印象です。
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その次は、地上展示機とは別に入間基地所在機がエプロンに並べられてました。
飛行点検隊のYS-11FCとその奥にC-1
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同じくU-125
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U-4に
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T-4
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その後は、地上展示機をはじから覘いて見ました。
F-4に
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F-2
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よく持ってきたな~と言うべきT-7に
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駐機もしてあったU-125
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と救難隊のU-125A
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UH-60J
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V-107
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と並んでいました。
そして、ブルーインパルスのT-4
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を挟んで、他幕機
海自のSH-60K
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OH-1
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AH-1S
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UH-1
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OH-6D
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再び空自機に戻って、T-400
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E-2C
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YS-11FC
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U-4
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C-130とならんで
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また海自のP-3Cと来て
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最後にC-1
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エプロン北側のエリアはコックピットなども公開している展示機エリアで、あまりの込みようで、遠くから眺めるだけにしておきました。
まずはF-15
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CH-47
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と確かC-1もありましたが、撮り忘れました。

後は、昨年同様に警備犬の訓練展示を見ようかと思いましたが、時間が合わず断念。飛行展示もほとんど見ていません。
ブルインまで粘ると稲荷山公園駅が大変なことになるので、早々に退散しました。快晴だったので、良く見えたようです。

最後に、ちょっと気になった点を2点ほど紹介します。
一つは隊員のネームプレートがステンレス地になっていたこと。
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かなり違和感があります。規則で決っている訳ではなかったと思うのですが、空自のネームプレートはどこでも制服と同じ濃紺だったはずなのです。
もしかすると入間基地だけなのかもしれません。

もう一つは、色が市販車と同じままの車両があったこと。
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しかも、これは移動部隊である第4高射隊の車両です。経費削減のためであることは明らかですが、部隊でも塗装くらいできるのですから、ODに塗れば良いものを、そのまま使っているようでした。

非常に簡単なレポートですが、以上でおしまいです。
私はかなり出不精な方ですが、これからもアクセスの良いイベントには出撃したいと思います。

2009年11月 7日 (土)

いよいよ婚活企画

「MAMOR(マモル)」誌は、もう12月号が発売されているので、先月号ということになる11月号に、以前の記事「自衛官の婚活」で取り上げた婚活企画が掲載されてます。


載っているのは男性13人、女性3人の合計16人です。実際応募する隊員がいるのかな、と思いましたが、企画はそれなりに好評だったようです。果たして、この他にどの程度の応募があったのかが気になるところです。

この手の話題は、やはり万人に興味のあるところなのでしょう。
このブログでも、自衛官の結婚式や婚活話題は、何気に閲覧者が多くなっています。
記事数と読者数を勘案すれば、最も人気のある話題と言えるかもしれません。
自衛官には当たり前の常識でも、外の方にとっては異世界でしょうから、もっと軽い話題も増やしてみようと思います。

後は、果たしてこの企画から本当にゴールインする人が出てくるかどうかですが、結果を載せてくれると面白いですね。

2009年11月 8日 (日)

バートルラストフライト

先日紹介した入間基地の航空祭ですが、バートルのラストフライトの機会だったそうです。
救難ヘリV-107、入間基地祭でラストフライト」(朝日新聞09年11月5日)

地上展示機を見た時にも、「もうそろそろ見れなくなるんだろうな」と思っていましたが、実際に最後の機会だったようです。
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展示飛行の後に、引退セレモニーも執り行われました。

示唆的で印象的だったのは、ラストフライトが後継のUH-60Jや、救難でチームを組んだU-125Aといっしょだったのは分かるのですが、それと同時にCH-47も飛んでいたことです。
防衛省は、UH-60J後継を、既にHH-47に内定してるんでしょうか。
アメリカのCSAR-Xはまだ決っていませんが、防衛省としてはCH-47と部品等の共用ができ、ライセンス国産も可能なHH-47を本命に絞っているのかもしれません。

2009年11月10日 (火)

謝罪して、訂正致します

防衛大臣が交代して大分経ちますが、今回は前防衛大臣だった浜田靖一氏について書きます。

浜田前防衛大臣の在任中の評価については、自衛隊流に言えば「良好」と言えると思います。点数を付けるとすれば90点程度でしょうか。
前防衛大臣の就任時に、口利きや失言、ミサイル防衛に関する見識への懸念から「新防衛大臣は人選ミス」という記事を書きましたが、あれに付いては、間違っていたようです。浜田前防衛大臣に対しましては、謝罪して、訂正致します。

自衛隊流の「良好」という評価は、一般的に言えば、結構な高評価と言えます。
検閲などで評価が下される場合、かなり良いものでも、大抵は「良好」の一つ下の「おおむね良好」です。「おおむね優秀」という表現は使われないため、「良好」の上には「優秀」しかない良いものだということです。
僭越な言い方ですが、良く助言を聞いて対応されたのだろうと思います。
ご本人も会見で「上出来な1年だった」と仰っています。

在任中の功績としては、海賊関係では苦労もしたものの、補給支援特別措置法など各種法案を成立させていますし、日米同盟関係も良好に保ちました。
そして、それ以上に4月の北朝鮮による弾道ミサイル発射の対応は非常に良かったと思います。兆候が出始めてから実際に動き出すまで、かなりの間があったため、いささか鈍重な感もありましたが、関係省庁を含め政府全体を取りまとめるのに時間を要したのでしょう。誤報に対しても、必要以上に騒がなかったことを評価します。

逆に、評価できなかった点は、田母神前空幕長の首の切り方です。更迭は仕方ないとしても、「組織」というものを考えれば、ああ言う形の首の切り方は頂けません。

父親が浜田幸一氏なので、失言も懸念しましたが、失言らしい失言もなかったですね。ご本人曰く「無口な防衛大臣」だそうですが、それが幸いしたのかもしれません。

一年間、お疲れ様でした。

2009年11月11日 (水)

岡田外相の「自衛隊若葉マーク」発言は天唾だ!

アフガニスタンへの自衛隊派遣について、岡田外相が「若葉マークのついた自衛隊を出すのはあり得ない選択だ」と発言し、これに対してヒゲの隊長こと佐藤正久参院議員がかみついたことが話題になってます。
ヒゲの隊長、岡田外相にかみつく「あなたが若葉マーク!」」(産経新聞09年11月10日)

佐藤氏は「どれだけの隊員が傷ついたか」とせまり、撤回を求めたそうです。
ですが、岡田外相は「表現の問題だ。普通の軍隊と違い武器の制約がある」と反論し、発言は撤回しなかったそうです。

佐藤議員の言っておられる事は当然ですが、岡田外相の発言は完全に天唾なんですから、こちらをもっと追求しないといけません。

自衛隊に武器の制約があることは、自衛隊の責任ではありません。この問題は、佐藤議員も自身のサイト内で書いている通り、集団安保や武器使用基準の法的枠組みの問題です。
http://east.tegelog.jp/index.php?itemid=3361

ですから、誰の責任かと言えば、それは国会議員あるいは政治家の責任と言えるわけです。
厳しい言い方をすれば、立法の不作為であり、政治家の怠慢とも言えます。
それを、大臣も務める与党の有力議員が問題視している訳ですから、もう完全に天に唾を吐いているとしか言えません。

佐藤議員には、そこを指摘して欲しかったと思います。
すかさず「ではさっそく国会で議論しましょう」くらい言って欲しかったと思います。もし言っていただけたら、岡田外相がどう反応したか見ものです。

2009年11月13日 (金)

自衛隊は大丈夫か?

去る10月25日、2009観艦式が執り行われました。
相模湾で2009観艦式 新政権下で初の式典
副総理訓示 使命の自覚、要望

(朝雲新聞09年10月29日)
メディアの注目は、翌日の参加艦艇であったくらまの事故と比べると実に簡素なものでしたが、自衛隊は大丈夫なんだろうかと思われる点が一つありました。

それは、一部では注目された観閲官が総理大臣ではなかったという点です。(首相臨時代理として菅副総理が観閲官を務めた)
従来も、必ずしも総理が出席していた訳ではありませんが、陸海空の持ちまわり制となり、観閲式もしくは観艦式が年に1度の行事となってからは、必ず総理が出席していました。

この一事をもって、自衛隊の士気が崩壊する訳ではありませんが、良くない効果を及ぼすことは確実です。
民主党政権の自衛隊軽視が肌で感じられるからです。

大したこと無いだろうと思われる方もいらっしゃると思いますが、影響力は少なくありません。
これに関連してハッキリ覚えていることが一つあります。それは社会党政権時の村山総理の観艦式出席です。

自衛隊違憲を唱えていた社会党が政権を取った時、自衛隊の中には「これから自衛隊はどうなってしまうんだろう」という不安が少なからずありました。
どんな政策が講じられるか固唾を呑んで見守っていた訳ですが、村山総理が観艦式に出席されるという話を聞き、ずいぶんと驚きました。
そして、燕尾服にシルクハットという出立で護衛艦に乗艦し、ハットを胸に当てて答礼される姿がテレビで報じられた時、「ああ、たぶん大丈夫だ」と思ったのです。

それと比べると、北澤防衛大臣も臨席したとは言え、首相代理が観閲官となった今回の観艦式をみるにつけ、これから自衛隊は大丈夫か?、という不安が胸を過ります。

2009年11月15日 (日)

友愛ボート構想を歓迎します

鳩山首相が、海外での災害救援などのため、自衛艦に外国人や民間人を乗せて災害地や紛争地に派遣する「友愛ボート」構想を明らかにしたそうです。
友愛ボートで日本びいきに? 鳩山首相が構想」(産経新聞09年11月15日)

JSF氏の週刊オブイェクトさんを始め、ネット論客は総じて否定的なようです。
鳩山首相の頭がお花畑なことは間違いないでしょうが、「結果として」日本の防衛にとってプラスになるなら歓迎すべきです。
という訳で、私は友愛ボート構想を歓迎します。

友愛ボートに対して、最も効果的な装備は来年度の概算要求に盛り込まれている22DDHでしょう。DDHという事になってますが、この艦は諸外国でいう所の多目的艦、あるいは多目的ヘリ空母です。
多目的艦は、海外での災害救援や自国民保護に使う事を意図しており、この辺りは友愛ボート構想にも被って来る部分です。
その一方、戦時には着上陸作戦能力を担保する揚陸艦として使用できますし、DDHな訳ですから、対潜能力も高まります。
友愛ボート構想を推し進めるために22DDHを追加建造できれば、着上陸や対潜能力を向上させられると言う事です。

現在、防衛費の削減圧力はかつてないほど高くなってます。
にもかかわらず、政治の側から予算要求ロジック、別の言い方をすれば「建前」を作ってくれることなどそうそうあるものではありません。
防衛省にとって、友愛ボート構想は寝耳に水かもしれませんが、同時に渡りに舟でもあります。
「友愛ボート構想を是非実現しましょう。そして、そのためには22DDHがあと3隻必要です。」などと言えるのです。

ちなみに、今では考えられないことかもしれませんが、昔は自衛隊の中に「災害派遣なんて国防を任ずる我々自衛隊のやることではない!」なんて意見もありました。
しかし、それを利用して予算確保ができるため、今では災害派遣に反対する自衛官は皆無でしょう。
友愛ボート構想も、コレと同じだと思います。

外国人を護衛艦に乗せることで、保全を懸念する方もいらっしゃいますが、今でも艦艇内部を公開していますし、その際には民間人に化けた情報収集要員が入っていることは間違いありません。
友愛ボートが実現しても、保全上重要なエリアに立ち入らせなければ良いだけで、さほど大きな問題にはならないでしょう。

他にも、様々な問題はあるでしょうが、どう処置するにしても立法は必要でしょうから、その中で解決できるはずです。


もし中国が友愛ボートに否定的なら、コレが中国の海洋戦略に対して効果的な抑止力になることの証左でもあります。

2009年11月17日 (火)

想定外のお花畑

前回の記事「友愛ボート構想を歓迎します」に対して、コメントでさむざむ。氏より友愛ボートにはDDH、というより既存自衛隊艦艇を使用せず、商用船を購入改造する方向だという情報を頂きました。
しかし、一方でおおすみ型輸送艦を使用するという話も出ており、まだ流動的のようです。
防衛省:友愛ボートに海自輸送艦「おおすみ」検討」(毎日新聞09年11月17日)

今や、私企業でさえCSRとして社会貢献を行う時代ですから、国として長期的な安全保障という視野に立ってこういった活動をすることは、必ずしも悪くはないかもしれません。実際、実施すれば感謝もされるでしょう。

実行可能性という点では、艦艇の購入改造費等、予算さえ確保して頂けるのなら、それほど問題もないように思います。
友愛ボートは米軍が主体となっているパシフィックパートナーシップに参加する形で行われるそうなので、平素から米海軍と緊密に連携している海上自衛隊としては、実際の運用面では、それほど困難ではないでしょう。
あくまで非戦闘地域にしか派遣されないとのことなので、専用艦を建造する場合でも、法的には政府専用機や南極観測船などと同様の整理がなされれば大丈夫だろうと思われます。
また、統幕や海幕も、給油活動や海賊対処で海外展開のノウハウを積み上げています。

しかし、やはり防衛省自衛隊としては、専用艦艇を建造するよりも、DDHや輸送艦を使用する方向で「強力に」プッシュすべきです。
自国の国土に対する直接の脅威が極めて低いと考えられるヨーロッパ諸国ならいざ知らず、日本は世界でも唯一といえるほど大軍拡を続けている中国と領土問題を抱えていますし、何をしでかすか分からない北朝鮮に近く、韓国との間にも係争があります。
慈善活動は、防衛に使用する装備を利用して、方手間にやるなら構いませんが、専用艦を建造するなんて馬鹿げてます。パシフィックパートナーシップに参加している米国艦艇でも、こうした活動のために建造された艦艇ではなく、軍事目的で建造された艦艇を利用しているだけです。

それにしても、有事に活用しようのない商用船ベースの専用艦を建造するなんて、鳩山首相は、私の想像を超えたお花畑でした。

2009年11月19日 (木)

尖閣にも

沖ノ鳥島周辺のEEZを守るため、中国が沖ノ鳥島は「島」ではなく「岩」だと主張していることの対抗策として、同島に港湾施設を建設する方針だそうです。
沖ノ鳥島に「港」建設へ 中国の「岩」主張に対抗」(産経新聞09年11月7日)

是非やって下さい。
中国に阿る姿勢の強い民主党政権ですが、保守色の強い前原国土交通大臣だからGOが出たのかもしれません。

そして、尖閣に対しても、もっと主権の主張を強める施策を推進すべきです。
現在、尖閣諸島には魚釣島に灯台が一つあるだけです。しかも、元来は民間団体である右翼団体が自主的に設置したものです。現在は、国が管理を引き継いでいますが、現存する人工物がこれだけでは実効支配の証拠として不十分です。
港湾でもなんでも作って日本の国として意思を強く示して行かなければいけません。
ちなみに、魚釣島の船が接岸するための施設としては、以前に鰹節加工工場があった際に使われていた海岸を切開いて作った堀割があるくらいですので、港湾を作ることは良いことでしょう。(ゲリラ的に上陸される危険性も高くなるが)

中国のご機嫌伺いという点からは、沖ノ鳥島より実現可能性は低いですが、必要性は遥かに高いものがあります。
第2列島線に近い沖ノ鳥島より、第1列島線の更に内側にある尖閣諸島の方がより重要です。
胡錦濤国家主席は、先ごろ「中国は防衛的な国防政策を堅持し、いかなる国に対する軍事的脅威にもならない」と発言したそうですが、中国の論理からすれば、もともと中国領土である尖閣を「防衛」することは当たり前のことでしょう。
唾はなるべく多く付けた方が良いのです。

2009年11月21日 (土)

飲酒禁止

飲酒を禁じた隊舎の居室で酒を飲むなどの内規違反により、海自の隊員が処分を受けていたことが報じられています。
海自隊員、禁止の寝室で飲酒 平成18年、20人を処分 長崎・対馬の警備所」(産経新聞09年11月7日)

空自と海自の規則及び実情は多少異なるかもしれませんが、私の感想は「なんでこんなことで処分?」という所ですので、隊舎での飲酒について書いてみます。

空自でも隊舎での飲酒は禁止です。より具体的には、許可された場所として、基地内に設けられている「隊員クラブ」と呼ばれる居酒屋?様の場所以外では、全て禁止です。
規則で明記されていますが、ハッキリ言って有名無実化していました。十中八九、今でも同じでしょう。

隊員クラブの営業時間が短く、10時前には閉店となっていることもあり、隊舎内居室での飲酒は大目に見られてました。
ただし、建前上禁止ですし、早めに就寝する隊員のためにも静かに飲んでましたし、巡回する当直も、大きな声でも出していなければ注意もしていません。大体において、その当直だって当直上番時以外は飲んでるのです。

定期的に行われる居室の点検の際には、倉庫に隠すなどしていました。私を含め、点検する側も承知してましたし、白状すれば、その私も訓練等で別の基地に行った際などには、居室同様に飲酒禁止の外来宿舎において、やっぱり飲んでました。それも、基地内居住の隊員といっしょに。(まじめな方は怒るかもしれませんが・・・)

実際問題として、勤務場所での飲酒禁止は当たり前ですが、隊舎での飲酒を本当に禁止にする必要性はあまりないでしょう。
基地外に居住している隊員は、官舎等で飲んでいる訳ですし。

そんな訳で、飲酒禁止はその通りですが、その規則は柔軟に運用されています。
海自でもそれほど違わないと思うので、今回のニュースは備品を壊すなど、度の外れた事態があったのでしょう。

2009年11月23日 (月)

事業仕分け前半

事業仕分け前半が終了し、来週から後半が始まる予定ですが、防衛関連では「情報システム借料、開発・改修経費」としてJADGE関連予算などが俎上に上がりました。

事業仕分けは、1事業につきたった1時間の審議しかされず、そもそもなぜその事業が仕分に掛けられるのか不明なまま始まったため、異論や混乱が多々みられました。
クローズアップ2009:事業仕分け、来週から第2弾 「横串」で削減上積み」(毎日新聞09年11月20日)
防衛関連部分のみ上記リンクより転載
********************
 仕分け対象に、在日米軍の一部費用を日本が肩代わりする「思いやり予算」のうちの「駐留米軍の労働者の給与」(約1233億円)など17事業が入った防衛省。北沢俊美防衛相は「(思いやり予算は)防衛省と米軍との話」と不快感を示す。

 17日の仕分けでは、同省の指揮統制システムリース料が議論され、「2~3割の予算縮減」と判定された。審議終了後、制服姿の1等陸佐が目に涙を浮かべながら「これが国民の命にどれくらい影響するのか」と抗議した。

 防衛省側は「安全保障」「国防機密」の重要性を説くだけでは、仕分け人の追及をしのげないことも学ぶ。24日からの残る16事業について「どんな質問が飛んでくるか予想できず、想定問答集だけではカバーできない」(幹部)と判断。担当課員をインターネット中継に張り付け、携帯電話で会場の説明者に助言する。
********************

さて、実際に何が審議されたかについてですが、報道では「、領空侵犯の監視やミサイル防衛(MD)を運用する新自動警戒管制システム(JADGE)にかかるリース料など853億円を要求。仕分け人はリース料の一般競争入札時に1者応札が多い点を挙げて「コスト意識に欠けている」と批判。20~30%程度の予算削減と判定した。」などと報じられています。
JADGE関連を20~30%も削れとは、なんとけしからんと思いました。
関連のブログとしては、北王子機関様も「行政刷新会議事業仕分:空自新自動警戒管制システム関連費用20~30%削減要求」として記事を書かれています。

しかし、行政刷新会議のHPを見ると、ことさらJADGEが注目されているものの、「情報システム借料、開発・改修経費」にはその他のシステムも多く含まれているようです。
行政刷新会議公開の資料
具体的には航空自衛隊指揮システム、自動警戒管制システム(JADGEのこと)、陸上自衛隊補給管理システムなどが含まれるようで、ハード的にCOTS品が多い最近のシステムのリース料等が審議されたようです。

ということは、素人でもある程度理解できる事業を俎上に載せたというように思えます。
資料を見ても、防衛上の重要性などは全くといって審議の内容となっていないようで、契約の形態などが問題になっているのみです。
これらを見るにつけ、保全の必要性などから現在の契約方法になっているとは言えるものの、防衛省としても、もう少し努力すべきだったのかもしれないとは思えます。

しかし、審議結果としては20~30%もの予算縮減を図れということになっており、その数値については無茶だろと思われます。
評価コメント及び評価結果
私は、この事業仕分けの成果がどのように反映されるのかまでは理解していませんが、実際に20~30%減でしか予算措置されないとしたら、来年度は大変なことになりそうです。
来週からの仕分け後半には、残り16事業が審議されるはずですが、また無茶な結果にならないか不安です。

2009年11月25日 (水)

参院選に空自OB宇都氏が出馬の模様

来年夏の参院比例選に航空自衛隊OBの宇都隆史(うと たかし)氏(35)が自民党から擁立されるそうです。

空自若手OB、自民が参院比例に擁立へ」(読売新聞09年11月20日)
元自衛官の国会議員は、記事にもある佐藤正久氏の他、中谷元元防衛庁長官がいらっしゃいますので、宇都氏が当選すれば3人目の自衛隊OB議員ということになります。
同じ内容を報じた朝日新聞の記事では、田母神元空幕長が自民党による出馬の打診を断ったため、宇都氏の擁立に切り替えたと報じられていますが、真偽のほどは分かりません。
自民、田母神氏に参院選出馬を打診 本人は拒否」(朝日新聞09年11月20日)

読売の記事では「無名の若手の擁立は異例だ」とされ、宇都氏の当選可能性に疑問を投げかけるような調子になっていますが、自衛隊の組織票を集められれば当選は十分に可能でしょう。
当選ラインは20万票といわれているそうですが、自衛官だけでも27万人(一部は選挙権がありませんが)もいますし、家族やOBに防衛関係者を含めれば相当の数になります。
もともと「ヒゲの隊長」として知名度があった事もありますが、実際に佐藤氏は25万票を集めています。
来年の参院選での擁立なので、時期のずれる佐藤氏や衆院の中谷氏と票を食い合うこともありません。

宇都氏は、防大出身、19年2月に1等空尉で自衛隊を退職し、現在は松下政経塾に在籍しています。
宇都隆史氏プロフィール
元要撃管制官で、対領空侵犯における法の不整備問題(この辺は当ブログでもその内記事にしたいと思ってます)などにも詳しいはずなので、当選すればこういった点でも頑張ってもらえるでしょう。

チャンネル桜でのインタビューでは、防衛問題の他、教育問題にも努力して行きたいと答えています。



佐藤氏のHPでは、早速宇都氏擁立について触れられており、これから応援活動が開始されるのでしょう。

当ブログでも微力ながら応援したいと思います。

2009年11月27日 (金)

宇都氏の正式公認が決定

先日の記事をアップした翌日、宇都氏の正式公認が決定しました。
自民、参院比例で3氏を公認」(日経新聞09年11月26日)

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写真は佐藤正久氏のHPより
擁立に向けて動いたと言われる佐藤氏も隣でバッチリ写ってます。ソースが確かではないのですが、宇都氏は佐藤氏の秘書をしているとの情報もあります。

これで、来年の参院選への出馬が確実となりました。
宇都氏については、これからも情報があれば継続して取り上げて応援します。

PAC-3配備は先制攻撃につながる?

私は、基本的にあまり電波な主張には反応しないことにしています。
しかし、コレは酷すぎます。
PAC3配備 使わない「努力」が前提だ」(西日本新聞09年11月23日)

問題の部分を転載します。
********************
 BMDシステムの整備が完了したら、次は「敵基地攻撃能力の整備を」となる。それが先制攻撃論へとエスカレートする恐れはないのか。脅威をあおって、日本の安全保障政策の根幹である専守防衛が揺らぐことがあってはならない。
********************
いったい何処をどうしたら、MDの整備が先制攻撃論に結びつくのでしょうか。
これはもう論理の飛躍でさえなく、全く異なる話をくっつけただけです。
MDの整備と敵基地攻撃能力を整備は、それぞれ盾と矛の整備です。盾を持った人間は矛を持たねばならないなんて論理はありません。

逆の論として、MDがなければ防御不可能だから先制攻撃、というなら分からないではないですが・・・
こんな話は完全に理解不能です。

記事は最後にこう結んでいます。「今回、九州にも配備されたPAC3が使われずに済むことを願う。」
確かに、使われずに済むことが望ましいことです。ですがそれは、PAC-3が使わ時は弾道ミサイルによって攻撃を受けている時であるからであって、使われることが軍事的緊張を高めるからではありません。

地方紙とは言え、こんな冷戦時の反戦左翼バリバリな主張を金を取って売っている新聞
(赤旗を除く)が載せるとは驚きです。
西日本新聞は九州でトップシェアだそうですが、自衛隊感情が非常に良好な九州人が、こんな新聞を買っているとは、俄には信じがたいです。

2009年11月29日 (日)

防衛技術シンポジウム2009

平日の開催なので行くのは無理だな~と思ってた「防衛技術シンポジウム2009」ですが、たまたま半日ほど休みが取れたので行って来ました。
ただし、会場到着が2日目の1時半頃でしたので、閉会まで2時間ほどしか時間が無く、各種展示を一通り見ただけです。当然講演や一般セッションは聞きに行けませんでした。
それでも、想像以上にいろいろやっていることが分かりました。

来場者に関しては、2百人強かなという感じで、2日間の延べ来場者は千数百人という所じゃないかと予想しました。
その大半は、防衛関係企業の方のように見受けられます。制服自衛官は数人、マニアは十数人というところです。
学生らしき人も数人おり、彼らに唾を付けるためか、一角にはリクルートブースも見られました。技術幹部技術貸費学生なんかを募集していたのかもしれません。

さて、展示の内容ですが、「技本版偵察ソフトボール」、「中距離多目的誘導弾」についてはリンクを付けた下総ミリタリースクウェア様が美しい写真付きで載せているので、そちらをご覧下さい。

こちらでは、それ以外にコレはと思ったものを紹介したいと思います。
まず最初は、ポスターセッションにあった「隔膜型パルスモータの研究」です。これはロケットモーターの燃焼を途中で一旦止め、再点火することで、ミサイルの射程距離の延伸を図るというものです。
燃料の組成を変えたり、断面形状を変えたりして推進力を変化させることは普通ですが、このパルスモータは、完全に一旦燃焼を止めるもののようです。
まあ、2段式にすれば更に高効率になるんでしょうが、簡易な方法でコストを上げずにというところがメリットなのでしょう。
実現可能性が高く、メリットは大きいので、コストパフォーマンスの高い研究のように思えました。

続いて、壁透過レーダ
Kaberader
地中レーダーの様なものでしょうが、説明していた方によるとMTIのような処理をすることで、壁の向こう側にいる「動いている」物体(人)を感知するということです。
また、静止していても、呼吸による体の動きだけでも探知できるモードもあるということでした。
市街地戦闘などで使用する他、災害時の人員捜索にも使用できることを目指しています。
今年で研究は終了とのことでしたが、デモを見る限り、感度や精度の面で、戦闘場面での実用はちょっと厳しいなという感じがしました。瓦礫の下から生存者を探す、という用途ならいけそうです。

次はおなじみの「ACIES」
Acies
去年は実際に見ていないのですが、昨年とどこか違うの?という感じです。
流石に注目度は高く、客寄せパンダとしての展示かもしれません。
来場者に装着までさせてアピールしてました。

お、コレいい!と思わされたのは「ソフトウェア無線機」です。
Softmusen
単純な話、車やヘリに載せて使用する中継機なのですが、全く異なる通信方式の無線機を仲立ちすることで、双方の通話を可能とするものです。
技術的には難しいところはないと思うのですが、発想の転換がイイと言うべきでしょうか。

また、大学発先端技術ブースとして産学協同の展示もあり、技本が産学協同をしているなんて知りませんでしたので、ちょっと驚きでした。
Detonation
写真は、筑波大のデトネーションエンジン

以上、簡単ですが防衛技術シンポジウム2009の紹介でした。

来場者のほとんどが防衛関係企業のようでしたから難しいのは分かりますが、来年はせめて1日だけでも休日開催にならないでしょうか。
そうしたら、もう少し一般来場者も増えると思います。

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