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2009年10月28日 (水)

普天間の代替候補地条件

民主党が政権を取った以降、普天間移設問題が揺れています。日米間で合意されたキャンプ・シュワブ沿岸案を破棄し、新候補地を策定しようとしていますが、軍事的な合理性を理解しているとは考えがたい候補地案を出し、日米関係を悪戯に悪化させてます。
普天間移設で年内に新候補地策定 「県外は断念」米側に打診へ 」(産経新聞09年10月23日)

産経の記事中にも出てきている代替候補地は、沖縄県外、嘉手納への統合案、下地島空港、伊江島補助飛行場が上げられています。この内、下地島空港や伊江島補助飛行場案は地元の反対で断念したとありますが、これらはどの案も米軍が納得する訳はありません。
民主党は、単に別の飛行場を用意すれば良いと思っているようですが、米軍は軍事的合理性に則ってモノを考えている訳で、それに拠れば、これらの案はいずれも論外です。

軍事的な観点で言えば、普天間飛行場には大きく2つの意味があります。
一つは、海兵隊戦力の投入拠点です。そしてもう一つは、嘉手納に所在する航空機が緊急時に利用する飛行場としての意味です。

海兵隊の投入拠点としては、飛行場さえあれば何処でも良いと思うかもしれませんが、海兵隊と言えど重装備もありますし、実際の戦闘には大量の物資を必要とします。つまり、近隣に使用可能な後方のインフラと港湾があることも重要です。
この点で、下地島や伊江島は不適切です。キャンプ・シュワブ沿岸であれば、シュワブの施設が使えますし、ホワイトビーチ(勝連)が近く、那覇港へも車両で簡単に移動できます。
また、もちろん位置も重要で、回転翼機(ヘリ)が台湾に空中給油なしで到達できる場所でなければ空港を置く意味がありません。この点で沖縄県外は論外です。逆に、近すぎてもリスクが高くなります。下地島は、中国沿岸からSRBM(DF-11A、DF-15)が到達するほどですし、防空戦力も展開しないと航空攻撃を受ける可能性も高くなります。

一方、嘉手納統合案は、嘉手納所在機の緊急飛行場という観点でアウトです。
もし、嘉手納に統合されてしまえば、気象状況や攻撃による被害で嘉手納に航空機が降りれなくなった際、近隣には那覇くらいしか飛行場がありません。そしてその那覇は超過密です。
そうなると、岩国や新田原に向かうことになりますが、距離がありすぎ、到達できない航空機が多くなる可能性があります。

まとめて言うと、米軍とすれば、軍事的な観点から、沖縄本島内に嘉手納以外の飛行場が絶対に必要ということです。
別にキャンプ・シュワブに拘る必要はないですが、新候補地を探すなら本島内で探さないと米軍は納得しません。

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