統制は緩んでいる?
北朝鮮から、海路での亡命者が韓国に渡ったそうです。
「北朝鮮住民11人、海路で直接韓国に亡命=韓国軍当局者」(ロイター09年10月2日)
この手の話題を逐一フォローはしていないので、事例はあったのかも知れませんが、個人的には、今まで海路で韓国に直接亡命した例は聞いたことがありません。
11人というと、小型の漁船で渡ったことが予想されますが、小型の漁船が渡れる程度の沿岸部は、北朝鮮による監視が厳しく、亡命者がこの監視網を潜り抜けることは困難だと思われてました。
また、船を使える人間は、当然思想的にも監視されていたと思われます。
それにも関わらず亡命に成功したということは、北朝鮮による住民統制が緩んでいる証拠かも知れません。
今年は、北朝鮮国内のとうもろこしなどが非常な不作だとも伝えられており、瀬に腹は変えられず危険を承知で亡命に及んだのかもしれませんが、そのギャンブルに成功したということは、やはり監視・統制が緩んできている証左であると言える可能性があります。
最近は、北朝鮮というと核やミサイル問題ばかりが注目されていますが、後継者問題もからみながら、統治体制(むしろ態勢か?)も注目しておかないと、何か起こるかも知れません。
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