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2009年9月30日 (水)

H22概算要求-MD

平成22年度概算要求資料のトップ項目は、「弾道ミサイル発射への対応」として、MD関連予算となっています。
中身としては、再三お伝えしているパトリオットの全高射群PAC-3化とイージスの日米共同開発です。

パトリオットのPAC-3化の意義等については、以前の記事「PACー3化の軍事的合理性」などをご覧下さい。
ここでは、PAC-3化と併せて予算要求されているパトリオット部隊の運用能力強化について、見てみます。

この件は、以前から計画されていた項目ではないため、事前の事業評価等の資料がありません。そのため概算要求資料から読み取るしかない状況です。
概算要求資料では「迅速に機動展開し、長期間にわたる任務を的確に実施するため、機動展開車両、展開隊員の待機用テント等を整備」とあります。
今までにも、訓練等でなんども問題視されながら、要求しても通らなかった後方関連器材が要求されているので、これは良いことだと思います。
ただ、テント等は分かりますが、機動展開車両という言葉が具体的に何を指すのかは不明です。
見学に来た陸自隊員が目を見張る待機車等(待機車1号、待機車2号、自活車)のことか、あるいは各器材に乗車するだけでは移動しきれない隊員を輸送するためのバスの事だと思われます。
もし前者だとしたら、指揮所運用隊や群本部用か、あるいは高射隊のリモートランチ用でしょう。
後者なら各部隊共通かな。

イージスの日米共同開発については、「指揮官・オペレータ支援機能及びシステムの抗たん性を向上させる機能を付加」とあります。
こちらは、事前の事業評価資料が出ています。
政策評価書(要旨)

政策評価書(本文)
政策評価書(参考)
指揮官・オペレータ支援機能の付加とは、MDと対艦ミサイルへの対処など同時に複数の任務を実施する際に、指揮官やオペレータの戦術判断がシビアになるため、これを助けるソフトウェア改善のようです。
参考として出ている運用構想図を見ると、鳥瞰図などを表示させる機能のようです。
抗たん性向上のための機能を付加についてもソフトウェア改善のようですが、詳細は分かりません。イージスシステムの抗たん性について、なにか問題視される事項があるのでしょう。

実際に予算として通るかどうかですが、イージスの日米共同開発については、アメリカによる開発に乗り遅れるわけには行かないので、民主党としても削ることはできないでしょう。

パトリオットのPAC-3化は、民主受けする要求ではありますが、果たして通るかどうかは疑問です。
ただし、産経にリークがあった際、メディアでの論調も反対基調ではありませんでしたし、民主からも拒否的の反応はなかったので、こちらもすんなり通るかもしれません。

と思っていたら、北澤防衛大臣は予算減額の考えはないと述べたそうです。
少なくとも大臣としては概算要求の額は妥当だと考えているようですし、PAC-3化など新たな装備についても、「トータルの額に影響が内容工夫されている」と褒めていたようですので、どうやら実現しそうですね。

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