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2009年7月30日 (木)

中SAMの失敗がRIM-4陸上型を生む

RIM-4陸上型の話題は、先日の記事「F-22が高いかどうかはROE次第 」に対してさむざむ。氏から頂いたコメントにも出ていましたし、週刊オブイェクト「XRIM-4が地対空ミサイルとして復活? 」などでも話題になってます。

その背景には、21年度の概算要求に「03式中距離地対空誘導弾(改)の開発」が盛り込まれていた(実際の予算では没った)事でも分かるとおり、03式中SAMのライフサイクルを含めたコストが高すぎることが原因として言われています。
また、良いものが出来たと言われるRIM-4に日の目を見させたいと言う技術サイドの思い入れもあるでしょう。

ですが、RIM-4陸上型が検討される直接的な理由を一言で言えば、中SAM(の配備)が失敗だからでしょう。
これは、中SAMが兵器として失敗作だという意味ではありません。
開発要求を出した陸幕による将来脅威の読み違えと必要とされる兵器性能の算定ミスです。
分かりやすく言えば、情勢に合わないものを作ってしまったということです。
これは、まるで冷戦の終結に合わせるように配備を始めた90式戦車と同じです。
陸幕が愚かだというのは簡単ですが、正直コレを読むのは難しいことです。なにせ、アメリカでも同じ状態のものがあるのです。それは、追加配備が打ち切られたF-22です。(打ち切り派は、イラクやアフガンで活躍の場がないことを根拠にしている。)

中SAMの具体的問題点は、現在そして近い将来に予想される戦略環境において、機動性が不足している点です。

中SAMは、一般的には、ホークと比較し展開布置に要する時間が短縮したことをもって、機動性が向上したと言われます。
ですが、ここで機動性が不足すると言っているのは、展開に要する地積が拡大する等、展開条件がより厳しくなる他、離島防衛など戦略機動における輸送が難しくなったことを言っています。

中SAMは、システムを構成するユニットが大型化し、それこそパトリオット並みと言えるほどです。これは、一言で言えば陸自が運用要求としてパトリオット並みの迎撃性能を求めたからです。
空自のパトリオット導入後、同時期に実施している年次射撃訓練において、当時のホークにいろいろと問題があったこともあり、陸自の隊員が、それこそ垂涎ものでパトリオットを眺めていたことを思えば、このことは理解できなくもないとは思います。
ですが、空自のパトリオットが、全般防空を任ずるFIの活動根拠である飛行場を守るための拠点防空用兵器であることと異なり、野戦防空用であるはずの中SAMを、あれだけ大掛かりなシステムとすることについては、空自内にも疑問の声があったくらいです。

それはともかくとしても、北朝鮮の弾道ミサイルを除けば、近い将来に蓋然性の高い事態は、対中国の離島防衛くらいですが、離島への展開を考慮する場合、時間的な要素も含め、中SAMの機動性では、パトリオットに比べて展開が容易だとは言い切れません。
ホークであれば、CH-47のスリングでの運搬さえ可能でしたが、C-Xが配備されるまでは、中SAMは、パトリオットとともに船舶での輸送しか不可能でしょう。

陸自のSHORADを除いたSAM体系は、中SAMとホークですが、もう一方のホークは改善が図られているとは言え、陳腐化(特に電子的な部分)老朽化が進み、中国機相手でも対処が困難となって来ています。

端的に言えば、今後予想される中国との衝突に際して、ホークは迎撃性能が不足し、中SAMは機動性能が不足するのです。
ここに、RIM-4陸上型を配備する根拠が、実体的にも、そして建前的にも出てきます。この建前的にもというのが実は重要で、財務に対して必要性を訴えることが出来るということです。
もっとも、財務は「あんたら中SAMで大丈夫と言ったでしょう」とは言うのでしょうが、そこはそれ、情勢が変わりましたと言うしかないです。

RIM-4陸上型は、艦載SAMとして検討されていた流れを受け、TVC装置を有した垂直発射方式になるようです。少々おごり過ぎのような気もしますが、改造箇所が少なくて済む分、開発費を抑えるにはその方が良いでしょうし、展開場所の選定上も垂直発射方式の方が便利ですので、運用上も楽でしょう。

このブログでも、先島防衛ネタを何度も記事にしているとおり、離島防衛は留意すべき問題だと思っています。
RIM-4陸上型の将来は、まだ予断を許さないでしょうが、離島防衛に有用な兵器が調達されることは好ましいことだと思います。

なお、以上のRIM-4陸上型の予測は、断片的な情報を元に、推測で書いたものです。ですが、財務を通すためのロジックとしては、コレしかないと思われます。

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軍事技術」カテゴリの記事

コメント

どうしようかとは思ってたんですが(予算要求時における説明というのもあり)、ちょっと気になる点を。

ランドシステムの空間的な自由度=機動性は完全な二次元ではない

この部分を無視しては話は成立し得ないでしょう。これは重要な視点です。移動警戒部隊の方でしたら、この辺の話はすぐ分かってくれるんですが、意外にこの始点を持たない(incle.持てない)方が多いです。

結局、道路網に依存してしまうんです。ランドにおける機動性というものは。
そして地勢に依存してしまうんです。ランドにおける滞空防御というものは。

移動先が限られ、そして交戦可能な場所が限られ、かつ交戦時間が限られるのに、重厚な野戦対空網が築けない。
それなのに国土は横に狭く、そして得てして中央には山地があり、抜けられた際におけるダメージが大きい。

これが中SAM開発の背景にある全てです。正確を期して言えば日本におけるSAM開発の背景の全てと言い切ってもいいかもしれません。

例えば、

スティンガーは一組の動翼をもって誘導弾を機動させます。弾体の回転→所定の回転角に到達→動翼角度変化→1軸の機動→最初に戻るを繰り返します。回転速度の状況もありますが、凡そ2軸で0.5〜1秒程度の制御感覚になります。しかし、(個人携帯SAM)SAM2は二組の動翼を持っているため、リアルタイムに2軸の機動が可能です。また、ロックオン時間も非常に短いです。そのため射撃タイミングが多少遅れても高速に目標に向かいます。

短SAM(SAM1)は光波/電波弾の連続発射により短時間での対処を行いますし、FCSとは別のキューイングシステムを有する事で、瞬時交戦性の向上が可能です(装填速度をみての漠然とした動作速度のイメージからするとターレットのスピードは異常に速いです:D)。改善型はVLSになりますので、展開地勢の影響が少なくなり、またネットワーク化により連動された防衛網(誘導弾ではミッションキルの誘発率の方がむしろ高いので正に篩、網と言っていいですね)の構築も可能になります。なお、こちらは人が装着するタイプですが近SAM(SAM3)にもキューイングシステムがあります。

中SAM(SAM4)に至っては、その非常に限られた移動・展開リソースをもっての広域の防空網を構築します。当然中SAMは単体でも動きますが、先行している移動警戒レーダーからのデータを受け取る事で、レーダー視野外の目標でかつ地勢に紛れた目標、つまりは交戦時間が限られる場合における予約射撃も可能です。VLS発射システムを採用したおかげも相まって展開地勢の制限が大幅に減りました。更に、重レッカーをベース車輌にすることで、その大径タイヤによるオフロード機動性の付与も可能になりました。(公開された画像ような積雪下で移動可能なSAMがどれほどありましょうや)。

つまり、動けない、店を広げられないという状態で、なんとかして篩を構築しているという感じです。特にSAM4に限れば、その射程と機能を考えればイージスシステムの様に、一元化したマルチシステムとして構築した方が効率がいいのは数多氏にも理解できる話だと考えます。イージスをやめて2000tクラスのミサイル駆逐艦を多数増やせばいい、AWACSをやめてE-2を多数増やせばいい、どちらもその方が穴のない防衛網の構築が可能であると言い換えられる話になりますから。

そして最後ですが、中SAMがもし失敗したとすれば、それは確かに装備行政的な失敗ですが、その根本的な原因は予算配分になるでしょう。空海偏重状態。これが全てです。(個人的には19DDなんぞ無くても良かったんじゃないかとも思っているのですが、)陸の装備購入費は思いっきり割を食っています。パトリオットのような豪華装備は絶対に作れません。陸の考え方が質素ではなく、陸の装備に充てられる予算が質素なんです。やる気がないんじゃない。やれない。というのが実際のトコロです。ぶっちゃけ、陸の国産装備は原価計算とか契約にギリギリ金額を押さえ込まれちゃっていますが、艦船建造費や海外製品の購入は、まぁ、、、前次官の時の話も考えれば、もの凄く導入のハードルが低く、言い値、言い装備のまま購入が非常に簡単である(労力的には1/10程度)ということもありますが:D

ここいらの背景を考えないと、XRIMのSAM化の背景の説明ができないんじゃないかな。と正直思います。
ちょっと弱いかな。この記事の解説は。

さむざむ。様

記事に関して、誤解を受けないよう、うまく書けた自信がはなかったのですが、やっぱり意図が正確には伝わらなかったでしょうか。
頂いたコメントの中段(中SAMのオフロード機動性の下りまで)は、私も承知している事項ですし、異論もありません。
というわけで、頂いたコメントの意図がいまいち理解できておりません。

中SAMを一元化されたマルチシステムとして構築した方が良いという点についても同様です。
ただし、AWACSをやめて多数のE-2にした方が良いとは思いません。かけるコストは同じだとしても、部隊運用上の労力(現場部隊の苦労ではなく、指揮運用上の苦労)を考えた場合、AWACSの方が優れていると考えます。

記事の主旨の半分は、さむざむ。氏も書かれている通り、中SAMの開発配備が装備行政的な意味においての失敗だということです。
この点も、もちろん異論はありません。

しかし、その根本原因が空海偏重の予算配分にあるというのはどうだろうと思います。
確かに装備購入費ではそうでしょう。ですが、人こそが戦力という要素の強い陸自は、当たり前の話ですが、非常に人件費を食っています。若い陸士が多いなど、人員数と人件費は比例はしてはいないものの、空海と比べると陸自は人員面では優遇されています。
例えば、空の方面隊司令部や総隊司令部、海の地方総監部や自艦隊司令部の情報要員は非常に少数ですが、陸では方面隊に外国語要員まで含む多数の情報要員を持ってたりします。
原価計算のシビアさを含め、陸自の装備品購入費が十分であるか否かは、それについて十分な識見がある自信はなく、難しいところだと思いますが、根本的な原因は予算配分にあるのではなく、脅威認識と想定する戦闘様相など、陸自のあり方に有るのではないかと思っています。
(かえって誤解を招きそうな表現になってしまったかもしれませんが、これについては関連した記事を書きたいと思っております。)

余談的な話ですが、艦艇については、世界の趨勢をみても、19DDよりもっと小型の艦艇を多数配備する方向のほうが望ましいのではと思っています。

なお、記事このコメントとも、現場の苦労を含め高射部隊や基地防空部隊といった防空火力の実運用については、十分に承知している自信があって書いています。
ただもちろん最新の内情は知りえないことですので、「実は」という部分はあるかもしれません。ご教授頂けることがあれば、またよろしくお願いします。

予算偏重に関して言えば、早くとも1980年代後半には全自動車化されたはずが、昨年まで、しかも当初案の規模を減らしてようやく達成という事実からも伺い知ることができますよ。クラスターが使えない今となっては、海上封鎖+航空封鎖の効果が1980年代の10倍以上にならなければ。要するに阻止率の逆数がもう1桁増えなければ収支バランスが取れない(あくまでも本土防衛の緒戦に関しては)状態まで悪化しています。本来ならば、その効果の収支を加味した上で(少なくとも装備品購入費の)予算配分をすべきであろうとは思います。が、現状においてそれを考えているとは到底思えません。

よく分からんけど米国の最新鋭機だからとにかく欲しいと言い続ける空自、GFのせいで地方隊が壊滅の危機にある上に海に上がりたくない人が続出して(健康診断で乗れなくなった人も多いですが)業務隊の定員が激しくオーバーという状態、そのため上陸できず、ストレス貯めた下士官が反乱寸前(艦長の制服/制帽が港に投げ捨てられる、ドアに防火斧が刺さる)のところまで出始めている海自、という状況を見るに付けそう思います。

それはそうと、SAM4の調達が非常に少ない最大の理由はBMDです。ご存じの通り、防衛予算と別枠ではなく、その上陸上の予算が一番割を食っています。その状態において切れる代は現状SAM4をメインとするしか無かったというのが本質的なところです。そのため短SAMとほぼ同じ運用構想の下とし、既存の開発成果を流用することで出来る限り開発の手間を減らすことで、SAM4の穴を少しでも埋めようとしているのがXRIM4陸上版というところですね。短SAMの射程を大きく増やすより(改善型は1Cよりも弾体としての能力が大きく向上していますが、それでもSAM4の穴を埋めるレベルにはほど遠く、対応しようとすると新規設計になります)、今あるカードであるRIMの方が戦力になるという考えの元。というところですか。

あ。因みに、フォーカスが定まらないのは、私が困っているからというのが大きいです。ごめんなさい。いや、あくまでも予算要求時の説明としているので、本来ならばもっと、きっちりと突っ込むべき部分があるのですが、本筋じゃないしなあということで、自分自身煮え切ってないところがあるからです。

お呼びでないないのは承知で失礼します。

>19DD>小型の艦艇を多数

海自の艦艇建造計画は最近は組織の現状を理解できていない部分は多分に多いとは思います・・・・すでに冷戦中から適切な増員を行わない中での、人的リソースを喰うヘリ搭載汎用DD大量建造から端を発しております・・・そして現状は、それら冷戦DDをを地方隊に回した上に続く、額面上の自動化をして定員だけ減らした大型DDを配備による自爆です。

地方隊には、人がいないと満足に動かせないDDが配備され(人が元々いないのに)そして艦隊には確かに定員は少なく設定されているが、普段のペンキ塗りの面積は優に倍近く拡大し、ダメージコントロールするには人が少なすぎるのは、米軍さんから直ぐに指摘されるような艦が引き続き配備された上に、恒常的海外派遣やら、さらに人を空母型護衛艦まで配備されております・・・・

せめて19に続く次期DDは現状の問題の解決に繋がる艦が出てきて欲しいです。

>艦船建造費

はっきり言って甘いです・・・普段から、その計画の甘さは有名で、予算の返上額の多さから見ても一目瞭然・・・同じ海自の飛行機関係者からも罵倒されております。

さむざむ。様
全自動車化がやっとというのは、確かにそうですね。
ただ、クラスターについては、決まってしまった以上、持ち出すのは果たして適当でしょうか。
下手をすると、かえっていっその事、空海に集中すべきと言う結論にもなりかねない気がしますが・・・
(陸戦での阻止をあきらめるということ)

効果の収支を加味、ということは必要だと思いますが、陸自の場合、想定する脅威を見直す必要があるのではないでしょうか。もちろん、以前とは変わっていますが、まだ不十分に見えます。

海の人員の偏りと士気の話は驚きです。そこまで行ってしまっていますか。
確かに、箱もの装備としての艦艇だけに予算を使いすぎた結果かもしれませんね。
個人的な経験から言わせていただければ、海の幹部と曹士の関係は少しおかしいのではないか、とも思っているので、そうした要素もあるのではないかと思います。

中SAMに限らず、多くの装備がBMDのおかげで割を食っているのは承知してます。空自でもPAC-3が買えるとは思っていなかったくらいでしたが、政治家主導であっさり決まり、他がとばっちりを食ってますから。

赤外線ミサイルでは、弾体を大きくしたところで、そうそう射程を伸ばすわけには行きませんからね。それにしてもRIM4陸上版はそれほど安いものに出来そうなんですか。短SAMとくらべたら相当に高いものになるだろうと思ってたんですが。
ただ、やはり安いと言うだけでは、予算は取れないですよ。
それと、やはり位置付け上、今度は短SAM後継が買えなくなったりしないのか疑問ではありますが、果たして大丈夫なんでしょうか。

海族様
どうぞどうぞいらっしゃいませ。
人員面など組織の現状を理解していないと思える装備品取得は、自衛隊全般に言えることじゃないでしょうか。
空自でも、人員数より車両の数の方が多い部隊なんてのもありますから。
部隊建設上の所要人員は、戦闘時の事だけで決められていることが多く、現場が苦労するケースは多いです。
海自は特に酷いのかもしれませんが・・・

汎用DDは何でもできる反面、人員面では大変なんでしょうね。単純に頭数が足りないだけでなく、所要の錬度達しさせることまで考えると訓練は大変でしょう。
こんな不謹慎なことを言うと怒られそうですが、ダメコンはコールのような事件が起きないと真剣に考えられないんじゃないかとも思えます。

海外派遣は、続けなければならないという前提で今後の艦艇は作るべきでしょうね。
時期DDも、派遣を建前にすれば、もう少し快適な船になるのでは?

艦艇建造費については、大きい上に同型艦と言えども細部は結構違ってて、ある意味ハンドメイドみたいなものでしょうから、見積もりが難しいことは分かりますが、その分ちゃんと計画しなければいけないはずですね。
その辺に杜撰さがあるという事は、やはり優遇されている事の弊害でしょうか。

再び失礼致します。

>ストレス貯めた下士官が反乱寸前(艦長の制服/制帽が港に投げ捨てられる、ドアに防火斧が刺さる)のところまで出始めている海自、という状況を見るに付けそう思います。

そういう話は最近ではなく昔からあります・・・・艦の「不意陰気」が悪いところでは良く聞く話です。まあ原因は一概には言えず・・・艦長なのか・・・副長なのか・・・それともCPO(先任海曹)なのか・・永遠の謎です。伝統的に悪い艦も存在し・・・艦が単なる船ではなく生き物であると言われる所以でもあります。

>海の幹部と曹士の関係は少しおかしいのではないか・・・

これは難しい問題です。特に「艦」では・・・幹部と曹士では纏められない要素があります。それがCPO(先任海曹)の存在です。

海自の艦艇では。各パートを纏める先任の海曹が一カ所に集まるCPO室と言う物があります。
そこに集いし者は所謂ベテラン下士官であり、最先任の下士官である。「先任伍長」を頂点とした特殊な組織です。

幹部の集合体である「士官室」に対になる組織であり。事実・・・これを無視して「艦長」といえども無茶は出来ない部分がありますし実際20年以上前に士官とCPOの対立から出航出来なかった艦が存在します(それって反乱)・・・・

しかし確かに、先任級が集まる意義も大きく、艦の意志統一など、CPOのしかっりした艦は何をしても優れることが多いなど良いこともありますが、問題もあります。まあその辺が他幕の方がおかしく感じる部分ではあると思いますし、また海自のおかしな所の一つに「准尉」に対する扱いもあります。

准尉は陸空では、曹士の一部として曹長より上の扱いとして、曹士を統べておりますが・・・・しかし海自では伝統を重視して曹長である先任伍長が曹士を纏めています・・・しかしその割には准尉さんが幹部として重用されているかと言えば・・・・そうでもありません。むしろ幹部でも曹士でもない中途半端な立場に甘んじております。
結局准尉制度が本来は曹士の頂点として君臨すべき適正を持つ人物を殺しているところがあります。

この遠因は伝統を墨守し、新たに創設された「准尉」を生かせなかった海自の間違いの一つではと私は考えております。

海族様

「艦長の制服/制帽が港に投げ捨てられる、ドアに防火斧が刺さる」などという事態は、空自では聞いたことさえありません。おそらく陸でも同じでしょう。
それが昔からのことだとすると、やはり海自は人のマネージメントに問題があるというべきではないでしょうか。

幹部と曹士の関係が難しい問題であることは承知です。ですが、直接見聞きした事態や聞いた話からすると、やはり違和感を感じます。
CPO(先任海曹)の存在は、それが必要とされるほど、幹部と曹士の関係が先鋭化している証左のようにも感じます。
海族様も「幹部の集合体である「士官室」に対になる組織」書かれているように、海自では「幹部団」対「曹士団」という関係があることが気になります。
もちろん空自でも幹部と曹士の反目はありますが、あくまで上司と部下との関係からくる反目で、民間でさえあるものと、そう大差ないと感じました。
よく言われる話だと思いますが、幹部と曹士の間の溝が深すぎるのではないでしょうか。

空自でも、准尉の活用はあまりうまくは出来ていません。
ただし、最近は先任空曹制度などで変わってきていると思いますが、基本は曹士の一部として認識されており、海よりは活用できていると思います。

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