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2009年6月21日 (日)

組織防衛では結果マイナスに

昨年(2008年)9月に発生した海自の特警隊養成課程入校者の死亡事件ですが、海自警務隊が業務上過失致死容疑で地検に書類送検しました。

教官ら4人を業過致死容疑で書類送検 海自訓練死 」(朝日新聞09年6月10日)

以前の記事「特別警備課程での死亡事故について 」でも取り上げたこの事件、以前にも書いたとおり、たとえ訓練だったとしても、傷害致死事件とすべきだったと思いますが、あくまで訓練中の事故とする海自とすれば、業務上過失致死としなければならないのでしょう。
関わった隊員の将来のことを考えてのことかもしれませんが・・・

この事件は、本当に訓練だったとすれば、正直に言って信じられないほどの訓練管理の甘さ(訓練の継続可否判断や事故後の処置)が目に付いた事件ですが、事故そのものよりも、長期的な影響が気になります。

隊員の命よりも組織防衛を重視する海自(だけでなく自衛隊全体の問題でもある)の態度は、他の隊員やその家族に対して組織に対する不信感を与えたと思われます。
持続走(長距離のランニングのこと)訓練による死亡事故に対して、労災を認めないなどの事例(部隊ではなく中央が認めないようです)も合わせ、こういった事件が続くと若年労働人口が減少する状況において、優秀な人材のリクルートはどんどん困難になって行きます。

安易な組織防衛を行っていると、長期的には大きなマイナスとなるでしょう。

また、海自の組織には詳しくないですが、今回の事件は第1術科学校入校中の事件であり、特警隊の小隊長は、監督責任を含めても無関係だと思うのですが、この人まで送検された事には違和感を感じます。(送別のやり方が特警隊の慣例となっていたらしい事と関係があるのかもしれません。)

以下、記事全文のコピー
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 広島県江田島市の海上自衛隊第1術科学校で昨年9月、特殊部隊「特別警備隊」の養成課程の生徒だった3等海曹の男性(当時25)が、15人を相手にした格闘訓練中に意識不明になって死亡した問題で、防衛省は10日、現場で指導していた当時の教官や特警隊の小隊長ら計4人について、海上自衛隊警務隊が業務上過失致死容疑で広島地検に書類送検したと発表した。

 送検されたのは、特警隊の小隊長だった3等海佐(50)、近くで訓練を指導していた小隊長補佐の3等海尉(42)、訓練でレフェリー役をしていた教官の2等海曹(39)、男性と14人目に対戦した3等海曹(29)の計4人。

 発表によると、男性は08年9月9日、第1術科学校の体育館であった「徒手格闘訓練」に参加し、防具とグローブをつけて隊員15人を相手に順に1人50秒ずつ格闘。14人目に対戦した3曹のパンチをあごに受けて倒れ、意識不明となり、頭蓋骨(ずがいこつ)内の急性硬膜下血腫で同25日に死亡した。

 2曹は体育・格闘の担当教官だったが、男性が危険な状態だと把握せず、訓練を中止しなかった疑いがある。3曹は強いパンチを男性のあごに当てた過失の疑い、3佐と3尉は訓練の危険性を認識せず、事故を未然に防止するなどの注意義務を怠った疑いが持たれている。防衛省は、4人が容疑を認めているかについては「捜査中なので答えられない」としている。

 海自は、捜査とは別に事実調査を進めており、今後1カ月以内に最終報告をまとめる。防衛省は報告を踏まえ、関係隊員を処分する方針。
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