問題は「人物」
防衛省設置法の改正案が成立しました。
これによって、制服組を政府中央から遠ざけるものとして長年問題視されて来た防衛参事官制度が廃止され、防衛相補佐官が新設されることになりました。
防衛省設置法改正案が成立、防衛相補佐官を新設 (読売新聞09年5月27日)
********************
政治任用の「防衛相補佐官」新設を柱とする防衛省設置法改正案は、27日午前の参院本会議で自民、民主、公明3党などの賛成多数で可決、成立した。
中略
補佐官は、防衛相が民間の有識者から3人まで起用できる。
後略
********************
防衛参事官制度の廃止は、制服組から、より専門性の高い助言ができるようになるでしょうから、これについては諸手を挙げて賛成です。
問題は新設される「防衛相補佐官」の人選です。
「民間の有識者」から人選されることになるわけですが、経済などと比べ、防衛の有識者と言われるような人には、ピントのずれた方が多すぎます。
今のところ、個人名まで聞こえて来ておりませんが、オカシナ人が就くようなら制度として改悪だったということに成りかねません。
実際に誰が就く事になるのか注視したいと思います。
まあ少なくとも、守屋氏のような不正はなくなるでしょうから、この点では改善と言えるでしょうが
これによって、制服組を政府中央から遠ざけるものとして長年問題視されて来た防衛参事官制度が廃止され、防衛相補佐官が新設されることになりました。
防衛省設置法改正案が成立、防衛相補佐官を新設 (読売新聞09年5月27日)
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政治任用の「防衛相補佐官」新設を柱とする防衛省設置法改正案は、27日午前の参院本会議で自民、民主、公明3党などの賛成多数で可決、成立した。
中略
補佐官は、防衛相が民間の有識者から3人まで起用できる。
後略
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防衛参事官制度の廃止は、制服組から、より専門性の高い助言ができるようになるでしょうから、これについては諸手を挙げて賛成です。
問題は新設される「防衛相補佐官」の人選です。
「民間の有識者」から人選されることになるわけですが、経済などと比べ、防衛の有識者と言われるような人には、ピントのずれた方が多すぎます。
今のところ、個人名まで聞こえて来ておりませんが、オカシナ人が就くようなら制度として改悪だったということに成りかねません。
実際に誰が就く事になるのか注視したいと思います。
まあ少なくとも、守屋氏のような不正はなくなるでしょうから、この点では改善と言えるでしょうが
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1 ■こんにちは
数多さま
田母神さんの解任のときは、わざわざお調べいただいてありがとうございました。
ものすごく勉強になりました。
あれから国防について、気にかけることが増えました(^-^)
数多さんと同じく、私も『トンデモ』な専門家は心配ですが、法改正に賛成です。
参事官制度に悪弊があるのも納得できましたし、自衛隊がもう少し身軽に動けるようになるのを願っています。
それから、昨年も思ったのですが、いま防衛省を監察する組織というのは、防衛監察本部しかないのでしょうか?
たしか、汚職防止が主な任務とされているはずですが、前回は手続きを調査するより思想調査のようなことをしたのでは。。。
大臣が動かす組織だから仕方ないのでしょうが、不要な調査ではなかったかという疑問も持っています。
これも、改正によってすっきりするといいのにな・・というのは望みすぎでしょうか。
投稿: Bambi | 2009年6月 6日 (土) 14時13分
2 ■無題
Bambi 様
田母神前空幕長の時は、私も気になってましたので
「監察」と言う言葉で刑事ドラマなどでみられる警察の監察と同様の組織をイメージされているのではないかと思いますが、防衛省の監察はちょっと違います。
もちろん汚職についても調べますが、防衛省の監察は、汚職を含むあらゆる問題の背景など原因究明を行い、問題の再発防止に向けた提言を行う幕僚組織と言うべき存在です。
ですので、航空機などの事故原因の究明と再発防止提言なども行っています。
思想調査というと聞こえが悪いですが、汚職や失言などの原因究明の過程で、思想調査的なことが必要なら実施するでしょう。
なお、「思想調査」的な仕事は、監察よりもむしろ情報保全隊の仕事です。
これは、情報保全隊の任務が防諜であるためで、外国勢力からの影響や、オウムなど危険な思想を持つ組織からの関与を防ぐために実施しています。
今回の法改正については、私も良い影響が出ることを期待していますが、まだまだ評価は出せないですね。
http://ameblo.jp/kuon-amata/
投稿: 数多久遠 | 2009年6月 6日 (土) 16時19分