コンスタント・フィーニクス
先日の記事「秘密兵器は掃除機」でWC-135Wコンスタント・フェニックス(アメちゃんの発音を聞くとコンスタント・フィーニクスと聞こえる)が1機と書きましたが、コンスタント・フェニックスと呼ばれる機体には、WC-135WとWC-135Cの2種類があり、それぞれの機種1機づつが存在するようです。
(核実験が頻繁に行われていた頃には10機(WC-135B)も存在していた)
WC-135W(AIRLINERS.NETより)
大きな写真はコチラ
WC-135は、同じC-135系のRC-135SやKC-135と異なり、一見して分かる特徴は少なく、ベースであるC-135との外見的な違いは左主翼の付け根部分上に集塵ポッドと同様のエアスクープが見えるだけのようです。
CとWの違いについては、改造母機が違う(EC-135C→C、WC-135B→W)ようですが、機能的な差異があるのかについては、探してみたものの分かりませんでした。
任務としては、大気中の放射性物質の検地して、今回のような核実験の監視を行っています。
さて、このコンスタント・フェニックスですが、やはり先日の北朝鮮による核実験の際には、ホームベースであるオファットから飛来していたようです。
北朝鮮核実験後、放射性物質まだ検出されず
(聯合ニュース09年6月4日)
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前略
また、日本海(原文では東海)上空で2回にわたり大気を分析した米国のWC-135特殊偵察機も、放射性物質を検出できなかったという。このため、一部では北朝鮮による2回目の核実験の規模が当初推定された4キロトン(1キロトンはトリニトロトルエン火薬換算で1000トンの威力)にはるかに満たない可能性もあると観測している。
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また、軍事研究誌6月号の石川潤一氏が書いた記事「嘉手納に集結した対北対処の米空軍機」では、4月の飛翔体発射翌日となる4月6日に嘉手納に飛来し、13日に今回の飛来における初ミッションを行ったと書かれています。
聯合ニュースでは展開していた基地について報じていませんが、状況から考えれば4月から継続して嘉手納に居た可能性が高そうです。
一応、沖縄の新聞社サイトを探して見ましたが、攻撃的な機体でないせいか、ニュースとしては報じられてはいませんでした。
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1 ■無題
いつも貴重な情報をありがとうございます。
もしかしたら既に御存知かもしれませんが在日米軍の動きに関してはこのサイト(http://www.rimpeace.or.jp/)が詳しいと思います。
投稿: hiro | 2009年6月 9日 (火) 23時52分
2 ■無題
hiro様
こちらこそお世話になります。
そういえば、リムピースをチェックするのは忘れてました。
なんか、艦艇サイトっていうイメージなんですよね。
http://ameblo.jp/kuon-amata/
投稿: 数多久遠 | 2009年6月10日 (水) 00時55分