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2009年5月30日 (土)

その実、敗北宣言

同じ話題に2度触れることはしたくないのですが、マスメディアが情報操作、あるいはプロパガンダとも思えることをやっているなら、少しでも情報発信することができる以上、戦わない訳にはいけないのでしょう。


朝日新聞が、「イラク派遣の違憲訴訟、終結 岡山の原告団控訴せず」とのタイトルで記事を掲載しています。
http://www.asahi.com/national/update/0508/OSK200905080056.html


タイトルだけみると、まるで原告団にとって満足の出来る結果だったように思えます。
記事中でも、名古屋高裁での判決を大切にしたいと書かれています。


しかし、結果は全ての訴訟が敗訴であり、殊更注目させようとしている名古屋高裁の判決でも「憲法9条に違反する活動を含んでいる」との内容を、「傍論」に含んでいるのみです。
傍論は判決理由ではなく、こういう意見もあるとの参考意見に過ぎませんが、朝日の記事でも傍論であることは記述せず、名古屋高裁の判断が派遣を違憲としていたかのように書いています。
なお、この際、伝聞として書くことにより、朝日新聞としては嘘は言っていない、という情報操作的記述をしています。


朝日としては、自衛隊海外派遣に反対の方向に読者を誘導したいのでしょう。
ですが、このたった10行程度の記事であっても、よく読めば派遣反対派の敗北宣言、それも「撤退」を「転進」と言い換える類の情けない敗北宣言であることが分かります。
「名古屋高裁判決を大切にし」、最高裁への控訴を断念して裁判が終結させる、ということは、最高裁へ上告した結果、イラク派遣が合憲との判断が下され、名古屋高裁の傍論が、傍論であるだけでなく、より高位の最高裁判決によって否定されることを恐れたのです。


過去、雫石の事故など自衛隊がらみの裁判では、疑問符の付きまくる事件も少なくありませんでした。
しかし、世論全体の防衛問題に対する理解が深まるにつれ、世間と乖離した感のある司法も少しづつ良くなっているように思えます。


ここで取り上げた記事のように、マスコミは未だに偏向してますが・・・

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