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2009年3月19日 (木)

これで合点がいった

ボーイングがF-15SEなるF-15の新型を発表したそうです。
http://toyotei.blog65.fc2.com/blog-entry-1537.html


ステルス性を高めたF-15であるとのことですが、詳細はリンク先の他、その先のボーイングのサイトなどを確認下さい。
かなり大幅な改造がなされているようで、F-15Kのような、輸出先に合わせた単なるカスタマイズの域にあるようには思えません。


さて、私が書きたいのは、このF-15SEがカッコイイとか言う話ではありません。(ネットではこれで盛り上がっている)
この発表で、最近報じられていたFX選定における防衛省の変心ぶり(の理由)が理解できたということです。


今回発表になったF-15SEは、米軍主導の開発ではありません。つまりは、ボーイングの自主開発ということです。
IFV程度でしたらメーカーの自主開発は今までにも聞いたことのある話です。
ですが、既存機の改造とは言え、これほど大掛かりな改造機を、自国の軍隊が顧客になるはずがないことが分かっていながら開発するというのは、企業行動として普通であればなかなか考えにくいことです。
少なくとも、見込みの販売先に対して、有力な対抗馬がないことが分かっていなければ、そんなリスキーな選択はしません。


つまりボーイングは、ロビー活動によりF-22の禁輸を解かせない確信があるということです。
今までF-22の外国への販売は、アメリカ議会が止めてきました。

一部には輸出解禁を主張する議員もいますが、あくまで少数派です。
ボーイングほどの企業になれば、議会や政府内にも相当に強いパイプがあります。

ロビー活動の中で、ライバル会社であるロッキード・マーチンのF-22の販売を封じることが可能だと見ていなければ、社内的にF-15SEの開発にゴーをかけるとは到底思えないのです。


そして、このことを踏まえれば、ここ最近になって、防衛省がFXの候補にタイフーンを真剣に考え出したなどという情報が出てきている理由が理解できます。
防衛省としては、なにを置いてもFXにはF-22が欲しいのでしょう。

ですが、このF-15SEの情報を聞き、F-22を断念せざるを得ないと判断したのではないかと思われるのです。
FXの候補には、F-15FXも入っています。選定に向けた情報収集の中で、ボーイングからF-15SEについて情報開示があったのではないでしょうか。


私は決してスペック厨ではありません。むしろ「寡兵敵せず」という考えですので、質を落としてもある程度の数が必要だと思っています。
ですが、ことFX選定ではF-22がベストだと思っています。理由は、近い将来に蓋然性の高い尖閣諸島などの島嶼防衛戦では、双方ともに政治的な判断で策源地攻撃などができず、紛争地域周辺での局地戦にならざるを得ないだろうと考えているからです。
そのため、防衛省と同様に、今回のF-15SEの情報は、残念なニュースです。


これからFX選定がどのような方向に行くかはまだ分かりません。

ですが、このニュースはFX選定にとって非常に大きなトピックであることは間違いありません。

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F-X選定問題」カテゴリの記事

コメント

1 ■そもそもレベルで…
以下、ちと手厳しい意見になるのですが、空の中の人のF22に対する思い入れが変だと思っています。少なくともF22をどのように使うのかといった戦略・戦術的なものが全く見えません。酷い言い方をすると米軍の最新鋭機だから欲しい以上の思いが全く伝わってきません。DACTでも似たようなものでしたし。誰一人対抗しようとは思わなかった。KILL貰って嬉しがるFI乗りなんぞ要らんというのが内局の主流のようです。つまり、日本においては内局も政府もF22の取得に関しては全く前向きではないってことです。空の中の人が勝手に踊っているだけ。あくまでも噂レベルの話ではありますが。

これが、せめてどのような戦略的・戦術的な広がり(=単位時間当たりの手数数)が増えるのかといったビジョンを示し、かつF22を取得した場合、レンタルした場合、F22以外でいく場合のスタディをしていたならば話は違っていたのでしょうけれども、少なくともそんなレベルすらトップはやっていません。ただただF22意外の意見を圧殺するだけです。

そういった意味においてはSEの存在は良い薬になったと思っていますよ。余りにもお粗末すぎました。周りに言われたとおりに失敗するってのはかなり痛い話なんです。

2 ■おっと、間違い。
メルコさんのはAM変調じゃなく、FM変調でした。ケアレスミス。ついでに言うと、頭の中に響いているような?という感覚は非常に正しいです。だってそうだもん。そもそもレベルの発想は結石破壊用超音波トランスデューサの応用ですし:D

足りぬ足りぬは工夫が足りぬか・・・多分に、誰かが又職務遂行中に鬼籍に入らない限りは、今のままなのかもしれないですね。どれだけ人手が足りないのかというと、例えば安全係と射撃係が兼務してようやく射撃試験が出来るというレベルですので。個人的には、ちょ、、まってーって感じではあります。

3 ■ごめんなさいっ
↑二つは間違って投稿してしまいました。
御手数ですが削除願います。
うーん、何を間違えたんだろう・・

4 ■やはり寝耳に水でしたか
連投になっていた部分は削除しました。

ちっとも厳しい意見だとは思いません。
というか、私もなんでも最高品質を求めるという姿勢はキライなので、多くの空自幹部(特にP)が、明確な考えもなしにF-22を欲しがっていることには反対です。
ですが、本文中にも書いたとおり私もFXにはF-22が良いと思っています。
空自が防衛省内でも理解を得られていないということは、説明不足なんだろうと思います。
私の考えはそのうち、記事で書こうと思います。

DACTの話は興味深いですね。
F-22の嘉手納展開に伴って行われている日米共同訓練について、一体どんな訓練要領で訓練を行っているのか疑問だったのです。
洋上では、アメリカさんが好きなウォールでゴリ押しをやられたら、たとえかなりの数的優位があったとしてもKILLを取ることは難しく、良いとこシャットダウンを避けて逃げ回るだけになるので、特殊な訓練規定(空自側を有利にする方向)を設けて訓練を行っているのか?、と思っていたんですが、素直にDACTやってシャットダウンされてたんですね。
(洋上ではなく、アラスカでの訓練ともなれば、空自も抵抗するでしょう。)

ケーススタディというか、ちゃんとしたシミュは本当にやっていないのでしょうか。
年度末までに一部で稼動するシステムは、現時点でも規模が小さいながらプログラム管制隊で稼動させられるはずと思うので、具体性をもって示すことも出来ると思うのですが、やっていないとすれば説明責任を果たしていないわけで、どこかの怠慢ということも言えるかもしれません。

やはりSEは空自にとっても寝耳に水だったのですね。FX準備室はあたふたしてるんだろうなあ。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

5 ■なんというか・・・
DACTは導入前のお祭り騒ぎという感じで、スプラッシュ判定されることが余程嬉しかったのか、少なくとも模擬空戦というべきものではありませんでした。その内容にどれだけ内局が怒り狂った事か。F22に見つかりましたやられました。完敗です、というフィードバック要素が皆無という感じでしたから(あくまでも噂です:D)。そして、内局には誰一人、空の人のいうF22待望論に対して聞く耳持たなくなりました。説明不足というレベルじゃない。これから購入する遊び道具を公費で思う存分堪能しましたという受け止め方ですね。ま、普通に怒りますわ。空の中の人以外の意見は夢みんなや。な?という感じです。ひこーき倶楽部と揶揄する声も一部には確実にあります。それくらい厳しい見方をしていると思っていただければと。

因みにいうと、オイラはF22に関して言えば限定的な導入、最悪1SQだけのレンタルで充分と見ています。コストエフェクティブ的に見てもその方が明らかに高いし、F22を虎の子として置く意味が出てくると考えます。戦術的にも戦略的にも執れる手数が増えます。ですが、主戦力としてのF22の採用には反対の立場ですね。瞬時に味方基地や空戦エリアに移動でき、かつ瞬時に補給が可能もしくは尽きることなく兵裝・燃料が使用できる空想世界であるならばともかく、そうじゃない現実世界においては移動するにも時間が掛かるし、兵裝は撃ったら減るだけです。帰投するしかないし、帰投したFIは戦力ではありません。そのような現実世界においては取得数が激減されるような高価な装備だけを西方の主力として据えるのには疑問しか残りません。

ついでに言うと、シミュレーションはやってます。がF22導入に不利となるものは排除の方向ですね。一時期はMさんに無償で丸投げなんてこともしていましたけど。

6 ■う~ん
DACTの件は、善意に解釈すれば、空自側の待望論に論拠ができたことを喜んだというところではないでしょうか。
訓練空域は全て洋上で、しかもかなり狭いことを考えれば、余程のハンデを付けなければフィードバック要素を出すことも難しいように思えます。
ただ、それではしゃいでいるような様子だったとすれば、姿勢を疑われますね。
ひこーき倶楽部ですか。確かに以前から航空機自衛隊ではありましたが・・・
内局はおろか、他幕からもそんな目で見られているようでは、導入は厳しそうですね。

整備補給も考えた場合に1SQのみ配備というのは果たしてコストパフォーマンス的にどうなのかとも思いますが、私も数量を限定した配備でも十分に効果があると思っています。
作戦機数の検討もされていますし、諸外国では新機種を1SQのみ整備するようなケースもあるので、真剣に考えてみるべき案だと思います。
その場合は、現有F-15の後継とも絡めて行くことになるでしょうね。

空自はスホーイを圧倒できる機種が欲しいのでしょうが、起こり得る戦場をしっかりと見定めた上、身の丈に合った機種選定をしてもらう必要がありますね。

まあ、常に最高品質を求めるスペック厨なのは空自に限ったことではないですし、それどころか日本人の普遍的な性向でもあると思えますが・・・

シミュレーションについては、機種選定のためのシミュとなれば、ある程度そう言った恣意的なものになるのは仕方ないのではないでしょうか。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

7 ■まぁ、、、、
1)戦闘もこなせる実験部隊であること、2)あくまでもレンタルで凌ぐこと、を前提にすれば2コはきつい選択になりますので。レンタルになった場合、日本では整備できませんので、整備専用の特防取扱い区域に準じた、米国の技術者・米軍のみが立ち入れる整備ハンガー、エンジンテスト施設、弾薬庫及び待機所(事務所とも言うw)を別系統で揃え、日本側は操縦、燃料及び兵裝補給及び(プリ)フライトチェックしかできない可能性が高いです。となれば、運用できて1コ、できれば2コという感じですか。

ただ、隔絶した性能を持つ機体、しかも滅多に出てこない機体が日本の何処かに居るという情報は非常に大きいです。戦術面においては既存機による戦力誘因及び(あり得ない方向からの)奇襲という効果的な戦術が取れますし、戦略面においては常にF22部隊の配置を気にしなければならないという敵性組織にとっての面倒臭さがありますし。その効果を考えれば、それこそ国内の基地をコソコソ動いているだけでも手数が非常に大きなものになると考えます。その辺がCPではなくCEとしてあえて評価しています。ですが、この程度をまとめた星取表すら空の中の人は示していないんです。あり得ないです。

空の中の人。特にFIのP上がりの方は結構無茶苦茶な人が多くて、例えばAAM5の評価会議においてはイスラエルのパイソンは非冷却だからAAM5も非冷却にすべきだ。じゃなければ採用しないという大嘘に基づいた恫喝をしてきた事があります。制服方の一部以外を除き思いっきり失笑されたんですが、最後までパイソンは冷却型センサであることを認めず、最後の議事録審査の段階で制服側からその部分の議論の削除を求めてきました。個人的には削除を認めなかったですし(名前や発言内容が今後30年は残ります)、削除に同意しなかったのですが、たっての希望ということで仕方なく削除に同意した事があります。もっとも、その方は昔から国産品を論拠無く貶す傾向がある人なので仕方ないなとは思いましたが。それくらいFIのP上がりの方は部内ではあまり信用されていません。非冷却にしたいのは痛いほど分かるんですけどね。ですが、やり方がまずかった。ああいう論理構成しかできない制服組の代表ってどういう事?とも思いました。逆にFSのP、P上がりの人は徹底的に細かくて、逆に凄いなと思いましたけれども。

8 ■逆手に取って
レンタルであれば、整備補給もさして気にせずに済みますし、アメリカ議会も許容し易くなるでしょうね。
生産機数の増加やライン維持の観点から空軍やロッキード・マーチンも支援してくれる可能性があるでしょうし。反対するのはミサイルすら売れない国内メーカーか・・・

いろいろ不便もありそうですが、南西方面では飛行場が戦力発揮のボトルネックになるので、いっその事、嘉手納(+岩国、横田、三沢)で運用させてもらえれば、根拠飛行場としては無理の多い那覇の負担も減るし、投入可能戦力の増大にも繋がるのでなかなか良い運用形態であるようにも思えます。

アメリカの意向に沿わないケースでの運用に問題が生じるでしょうが、どの道日本がアメリカの意向に反して軍事行動を起こすなんてことは、考えても仕方の無いことですし、問題視しなくても良いかな。
もっと問題になりそうなのは、値段を吹っかけて来そうな気がする点ですが、JADGEデータの遮断や車力のレーダー配備中止をバーゲニングチップに揺さぶりをかければ、妥当なところまでは下がるような気がします。

空自にはこういった方向は許容できないんでしょうか?
星取表も示していないとのことですが、戦闘の事は考えても、戦争の事まで頭が回っていない方が多いのか、あるいは何か言い出せない理由でもあるのか・・・


http://ameblo.jp/kuon-amata/

9 ■つづき
同じPでも、FIとFSでは大分違いますね。
個人的にはFSの方の方が関係も強かったし、さむざむ。様が言うような気質のため、FSのPの方が、話はし易かったです。
もっとも、防空が空自の全てだった時代は過ぎ去っているので、40以下ではFIでも無茶な方は少ないと思いますよ。

AAM5の件は初耳ですが、それほど非冷却にこだわる理由は理解できません。シーカー作動させながら使用しなかったケースの事を考えてるのかもしれませんが、ちゃんと整備すれば良いだけのように思えます。
訓練使用の際の利便性を考えての事かもしれませんが、そんな方向ばかりを考えているようではF-15の被撃墜2機目も自衛隊がカウントしそうな気がします。

国産品についての考えはいろいろとありますが、ライセンス生産品でメーカーサポートを受けていた経験からすると、FMSなどの輸入品は怖いですね。最低でもライセンスがいい。
Pは補職が運用一本やりになりやすいので、その辺を感じる素地が少ない方も多いかもしれません。
運用研究でも深く突っ込めばメーカーに聞かざるを得ないので、最終的には素養の問題かもですが


http://ameblo.jp/kuon-amata/

10 ■パイロット気質。
FS乗りの人と話をして分かるのは、リスク管理が凄いって事です。試作品の空投試験、射撃試験、搭載試験をする際には、最悪状態(事故時)での飛翔パターンをそれこそ0.1秒単位で示したり、試験実施時にどのような潜在リスクがあるか、それが人命・機材を損ない得るものであるか、を事前に徹底的に話し合わないと、試験日当日ですらフライトを拒否しますし、実際された事がありました。その時感じたのは流石FS乗りだなあって事です。消耗が激しいFS乗りであるからこそ、リスクを徹底的に避けるという気質になったんだろうなとは思いますが。

11 ■経験が人を作る
低高度を飛ぶなど、普段の訓練時からかなりリスクの高いことをしているので、リスク管理が身に付くんでしょうね。

FSの方とFIの方の気質とその根源については、彼らと戦術の話をすると良く分かります。
FSは、敵が対空火網を構成している防御陣地に突入するわけですので、事前に脅威をしっかりと想定し、それを突き崩します。詰め将棋みたいな考え方でしょうか。
それに対してFIは、相手も動いているので、乱暴な言い方をすれば、出た所勝負です。

FSを褒めているばかりではなんですので、一つ逆の話を
FSの方が上司になった時、これは辛い・・・
細かいんですよ。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

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