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2009年3月10日 (火)

ホントに怖いのは

韓国国防省は今年度版の国防白書において、北朝鮮が射程3000キロ以上の中距離弾道ミサイルを実戦配備したと記述したそうです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009022302000207.html


韓国国防省の分析が正しければ、今回北朝鮮が準備していると伝えられるテポドンによる「人工衛星」の発射よりも、よほど日本に対する直接的な脅威となりえるものです。


報道されているミサイルは、2007年に朝鮮人民軍創建七十五周年の軍事パレードで初公開された「ムスダン」と呼ばれているもので、旧ソ連の潜水艦発射弾道ミサイル「R-27(NATOコードSS-N-6)」をベースとして陸上発射型としたものです。


ベースとなったSS-N-6は、液体燃料を用いる1段式のミサイルで、単弾頭もしくは3弾頭と見られています。
「ムスダン」の詳細については情報がありませんが、当然ながらベースに近いと思われます。
日本では、液体燃料だと発射直前に燃料注入をしなければならない、というデマが蔓延っていますが、潜水艦で運用されていたことを考えれば容易に想像が付くとおり、液体燃料でも注入したまま何年でも運用できます。
(燃料自体に腐食性を抑える工夫をしたり、耐腐食性の部品を使用する)


この「ムスダン」は、今までに明確に確認されている発射実験(イランで実施されたと言う情報もあるが真偽不明)がなく、韓国国防省の分析には疑念も湧くのですが、もし本当だとすれば、日本にとって見過ごせない脅威です。

対アメリカ用としては、グアムくらいしか射程に入らず、はなはだ中途半端なスペックであるため、本当に実戦配備したとするなら、MDを突破するための対日本(及び在日米軍)用ではないかと思えるのです。


弾道ミサイルは、最大射程となる最小エネルギー弾道の他、急角度で打ち上げ急角度で落下するロフト弾道、逆に浅い角度で発射、落下するディプレスト弾道で射撃することが可能です。
ロフト弾道、ディプレスト弾道とも、技術的には高くなり、命中精度も下がるのですが、前記のように、MDによる迎撃が困難になります。


ロフト弾道では、落下速度が速くなるため、ターミナルフェイズでの迎撃が困難(PAC-3弾の機動性能などから)になります。3000kmもの射程のあるミサイルをロフト弾道で日本に打ち込まれた場合、PAC-3での迎撃はほぼ不可能です。
一方、ディプレスト弾道では、飛翔高度が下がるため、ミッドコースフェイズでの迎撃が困難(SM-3弾の最低作動高度などから)になります。情報が少なく、不可能とは言い切れませんが、SM-3での迎撃は相当に困難だと思われます。


前述のとおり、3000kmという射程は使い道がありません。(グアム専用にミサイルを作るとは考えにくい)
この点を踏まえれば、日本にとっては注目すべきものなのですが、防衛省にとっては触れられたくない話題でもあるのか、未だコメントは聞こえてきません。

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コメント

1 ■どうなりたいの…
北朝鮮は祖国をどうしたいのでしょう~!世界の中で何をしたいのでしょうか?人間は必ず天寿がきます。世界中の指導者はその後の祖国の事を考えているのでしょうか?


http://ameblo.jp/19611026/

2 ■無題
北朝鮮とすれば存続し続けたいのでしょうね。
それを考えれば、選択として正しいかどうかはともかくとして、アメリカに対する抑止力を持ちたいと考える発想は理解できます。

問題は、それに対し日本が北朝鮮をどういう方向に誘導したいか、ではないでしょうか。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

3 ■平和ボケな日本人
北朝鮮がミサイル準備を確実にしているのに日本人の90%は未だに他人事です。日教組による洗脳教育を受けた人間だからです。そんな日本人は自国を良くする事も考えていないと思います!ましてやマスコミの垂れ流し情報が殆んど左派のアナウンサーやコメンテーターです。北朝鮮をどうしたいのか~?金丸がいない今 遠慮なく自衛官の皆さんにしているのに意見をのべて頂きたいです(*^□^*)


http://ameblo.jp/19611026/

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