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2009年3月21日 (土)

自衛隊が保有する武器の輸出

読売新聞が「海上警備行動の武器、輸出三原則の対象外に…官房長官談話」という記事を報じています。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090313-OYT1T00503.htm

非常に短いニュースなので、全文を転載しておきます。
********************
政府は13日午前、海上警備行動の発令に伴い、自衛官や海上保安官が携行する武器について、武器の輸出を禁じた「武器輸出三原則」の対象外とする、との官房長官談話を発表した。
 自衛官が武器を携行したまま、外国に寄港した場合、武器輸出にあたる、とみなされるおそれがあるためだ。武器輸出三原則の例外扱いは、イラク特措法に基づいて、イラクに派遣された自衛官の携行した武器などにも適用された。
********************


一般の方には、どういうことなのか理解不能なニュースでしょう。
「輸出」と言えば、普通の理解では外国に商品を売り渡すことを意味します。自衛隊が海外に武器を持ち出しただけで、それが「輸出」に当たるなどとは、普通は考えません。
もし、その通りなら、訓練でアメリカに行くケース(コープノースやミサイルの射撃訓練など)も「輸出」になってしまうはずです。

ところが、これらのケースも「輸出」に該当するのです。
実を言うと、私もある事件(と言うほどのものではないのですが)にぶち当たるまでは、そんなこととは知りませんでした。


ある時、私が担当していた海外訓練で器材の故障が発生しました。
修復のためには、交換部品を送る必要があったのですが、それを発送しようとしたところ、補給サイドから待ったがかかりました。
武器輸出に伴う経済産業省への申請・許可が間に合わないというのです。
「はあ?輸出?、向こうに行っている部隊に送るだけだぞ。何言ってんだコイツ。だったら今まで持って行った機材も全部申請が必要じゃねえか!」というのが私の感想だったのですが、くわしく話を聞くと、今まで送ったものは全て申請・許可を受けているとうことだったのです。
(アメリカは武器禁輸三原則に該当する国ではないため、申請・許可を受ければ輸出が可能)


この時、たとえ訓練でも武器を海外に持ち出すことが「輸出」にあたると、初めて知りました。
しかも、この時の部品は、どうみても武器には見えないただのピン1本だったのですが、それでも申請・許可が必要だったのです。
(実際にどのように処置したかは、口が裂けても言えません(書けません))


今回のケースでは、海自の艦艇はどこかの港に寄港しない限り、武器を持ち出したことにならない(船の中は日本の法律が通用する)のですが、記事に在るとおり、何らかの理由で寄航する可能性があるため、官房長官が予防線を張ったわけです。


自衛隊は、こんなところでも縛りを受けています。
国民の皆様のご理解とご支援をお願い致します。

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コメント

1 ■Σ(゚Д゚;エーッ!!
こん〇〇はTVの遠洋航海・寄港ももしかしてそんな括りがあったりするのですかね?そーなると日本に入る際には輸入なんですよね?一国民にしたら無駄な時間、経費掛けてるよーに映ります。m(__)m
http://ameblo.jp/pegasus402/

2 ■驚きますよね
こんなアホな話、誰でも驚きますよね。海自の遠洋航海については、細部を承知していませんが、基本は同じなはずです。ただし、練習艦とその装備は「武器」という括りがされていない可能性もあると思います。まさしく無駄な時間・経費です。こんなことに取られているマンナワーはかなりなものになります。まあ、過去にはわざわざ金をかけてF4の空中給油装置や車両のエアコンを取り外したりしている国ですから・・・
http://ameblo.jp/kuon-amata/

3 ■そのとおりです。
例えばイラクから装備を持ち帰る際は武器の輸入に当たるので持って帰ることは出来ないと経済産業省から指摘されました。仕舞いには関税払えとも言われた訳ですが。

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