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2009年3月13日 (金)

LRAD

ちょっと古いニュースですが、2月7日付産経新聞に、日本の調査捕鯨船が米環境保護団体シー・シェパードに対して、長距離音響発生装置(LRAD)を使用していたことが報じられています。


LRADは、非殺傷性のいわゆる音響兵器の一つです。単純に言えば指向性の高い音波を発生するスピーカーですが、これに不快な音を載せることで、耐え難い音を使用した兵器となります。
アメリカンテクノロジー社が製造しており、日本では丸紅情報システムズが販売しています。
http://www.marubeni-sys.com/si/atc/lrad-outline.html


イラクなどでも使用された実績があり、なかなか効果的だそうです。

シーシェパードもその効果のほどは認めています。


兵器とは呼ばれていても、相手に傷害を与えるものではないため、国内的にも国際的にも問題のあるものではないのですが、販売社である丸紅情報システムズに問い合わせたところ、基本的に自衛隊や警察関係などの治安機関以外には販売しないそうです。

それだけ強力だと言うことでしょう。

結構使い勝手は良いと思うのですが、残念ながら、私の知る限りこう言ったものが自衛隊に装備されたということは聞こえてきません。


しかし、シーシェパードに対しては、こんなものを使って追い這うのではなく、検討されている海賊処罰取締法を適用して逮捕すべきだと思います。

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軍事技術」カテゴリの記事

コメント

1 ■無題
今回ソマリア沖に派遣された護衛艦にはLRADが装備されてるようですよ。

2 ■そうでしたか
hiro様
そうでしたか。
知りませんでした。
急遽導入したんでしょうが、今後交代で派遣される艦艇に挿げ替えになるのか、それとも海自艦艇には搭載される方向になるのか注目しないといけませんね。
こと、海賊に対しては、海自艦艇よりも護衛される船舶に必要な装備ですが、今後米海軍のコールのようにならないためにも、装備すべきものだと思っています。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

3 ■確か…
MRAD/LRADの総代理店はコーンズさんだったと思いますが、アイツの嫌なところはパラメトリックス式(要はAPARのようなもの)のスピーカーシステムによる狭指向化(10度程度)と最近取り付けられた嫌がらせ音です。ぶっちゃけ、爪で黒板を引っ掻くかのような音を1m先に対しては約150dB、100m先に対して約130dBくらいで出します。実際に聞けば分かりますが頭を締め付けられるような感じがします。何事も体験とばかりに音場に身を晒すもんじゃないです:D。そのくせ消費電力は1kw(ハイパワーモデル)と、ポン付けでもプラットフォームに大きなインパクトを与えません。ただし、その高効率が問題で、ピンポイントで指向し照射し続けなければならないというのがあり、結構使い勝手が悪いです。しかも、音響装備があると分かれば対処も可能ですし。

というところまでが補足。そもそもレベルでのMRAD/LRADはセキュリティ(警告放送)及び高騒音下(製鉄所等)における音声のやり取りをするためのものであって、嫌がらせ機能付きのそれは比較的最近になって出てきたものです。もともと指向性の高いスピーカーというのはスタジアムにおけるアナウンスや音響干渉を嫌う場所において中音の補強や臨場感のある音場を作るために生まれた音響エンジニアリング製品です。嫌がらせ機能の無い奴だと例えばMeyer SoundさんのSB-1(コイツはパラボラ型で音質重視。非常に綺麗な音が出ます)とかSB-3(MRAD/LRADに限りなく近い)なんかが挙げられますね。SB-1はディズニーシーとかが採用しています。突然聞こえなくなるBGMの正体がそれです。

蛇足ながら。

4 ■勇気がありますね
コーンズ・ドットウェルさんは、総代理なんですかね。
実は私が問い合わせをしたのは、ずいぶんと前のことで、もしかすると問い合わせた先は丸紅情報システムズさんではなく、コーンズさんだったような気がしてきました。
まあ、どっちでも一般人には縁がないというところは同じですかね。

どんな音が出るのかは知りませんでしたが、黒板に爪ですか。嫌な音と言えば定番ですもんね。
それにしても、その音場にわが身をさらすとは勇気がありますね。私なんかは64の射撃音ですら嫌いなくらいなので、とてもそんなことをしようとは思いません。
ピンポイントでの照射が必要というのは、なるほどそうなんでしょうね。しかし、警告射撃は船体前方50mなんてROEがあるなかでは、やはり有用なんではないでしょうか。
耳栓などをされてしまうと効果は低いのでしょうが、三菱電機さんが販売している超音波方式の方が体内には届きやすかったりするんでしょうか?あちらは軍事用には使用されていないみたいですが。(到達距離が短い?)

Meyer SoundさんのSB-1は、表参道ヒルズにも置いてあるやつですね。鳥の声なんかを流しながら照射方向を振っており、突然頭上から音が聞こえてきて、知らない人はちょっとびっくりしているみたいです。
私も聞きに行きましたが、特殊なスピーカーとは思えない良い音でした。

それにしても、さむざむ。様は、いろんな分野に関わっておられるんですね。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

5 ■いい音ですよ。SB-1は
展示会前のものを持ってきて貰って実際に試験させてもらいましたし。ただ、SB-1の場合は音質重視のためにサイドローブも大きく、200m超えると厳しいものがありましたけど。でも、正直欲しいと思った位には音質が良かったです:D

でもって、MRAD/LRADですが音質重視ではない分、非常に指向性が高く、その中でもHi-SPL(高音圧)領域と言われる部分は更に狭い範囲にあります。そのため2~5度ずらすだけで音圧が40dB下がります。この辺がいただけない。要するに相手がMRAD/LRADを搭載していない、某かの危険なアクションを起こすと認識していないという前提においては非常に高い効果を発揮するけれども、2度目、3度目となればその効果が疑問視されると確信しました。使うとすれば、2~3台を5乃至10度おきに水平併設して動かすしかないかな?というところですね。水平30度位の照射範囲があれば耐音圧装備がない状況ならば対処可能かな?というところです。

因みにメルコさんのそれは、可聴範囲周波数程度ずらしたAM変調の超音波を2方向(一つは超音波キャリア+(可聴周波数/2)、もう一つは超音波キャリア-(可聴周波数/2)になります)から出し、その超音波同士の干渉波(ビート信号)をもって超音波音場が重なり合った場所のみ可聴音声化するものですので、そもそも超音波の減衰率が問題になります。当然ながら高周波音の方が減衰しやすいので、遠くまで届かすためには非常に高い出力のパワーアンプが必要になります。同一音圧比では単純にMRAD/LRADの100倍以上のパワーが必要になるでしょう。

あー。えーと。そもそも学生時代にPAのバイトをしたことがあるので、そもそもその辺の話をそこそこ知ってるっていうベース素養もあるんですが、うちの部署は必要なマンパワーに比して人手が少なすぎるので、施設整備、安全管理、装置整備まで一人でやらないきゃならない状況に陥ってるからこそ、色んな分野に関わらざるを得ないという泣ける事情がそこにあります(泣)

6 ■なるほど
なるほど効果範囲が200mでは軍事用途には使えませんね。
個人的には、あのスタイルもアナクロでgoodです。

MRAD/LRADは、それほど指向性が高いとなると、確かに複数使用しないと実効性はあやしいかもですね。しかし、もし重複したらさすがに人体にも傷害がおきないでしょうか。
今後は方位盤と連動するものも開発されそうな気がしてきました。

やはり、超音波の方は長距離は無理っぽいですね。こちらも現物を聞いたことがあるのですが、直接頭の中に響いているような感覚で、ふしぎな感じでした。

事情は飲み込めました。
もしかすると、上層部は「貧乏は発明の母」なんて言葉を指針としているかもしれませんね。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

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