63ではなく29
3月14日、内閣府が「自衛隊・防衛問題に関する世論調査」の結果を発表しました。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031400236
それによると、ソマリア沖の海賊対策としての海上自衛隊派遣について、「どちらかというと賛成」を含めると、賛成が63.2%に上り、反対の29.1%を大きく上回ったということです。
この結果を受けて、防衛省は「国民生活の安定に重要な活動として理解が広がっている」と分析しているそうです。
ある意味自画自賛な訳ですが、注目すべき数字は63%の方でしょうか。
過半の賛意を得ているとは言える訳ですが、29%にとっては、相も変わらず対岸の火事であるとも言えるのです。
海賊対処は、イラクやアフガンの人のために行う国際貢献ではありません。国民の生活を支える重要な海運航路を守るために行うものです。
この点を理解できない人が3割近くにも達すると言うことが、私にとっては信じがたいのですが、実際に物価に跳ね上がってこない限り、自分の生活が世界と繋がっていることが理解できない島国根性が未だに直っていないということなんでしょう。
また、この調査結果を男女別に見ると、男性は賛成72.9%、反対23.0%。一方、女性は賛成54.2%、反対34.8%だったそうです。
女性蔑視だと言われるかもしれませんが、女性の反対者は男性よりも10%以上も高く、逆に女性の賛成者は男性よりも20%近くも少なかったと言う点は注目すべき点です。
国益という言葉が、マイナスイメージを伴って使われることがありますが、結局は自分のためだということが理解されるべきです。
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1 ■ブランド品
こん〇〇は
給油活動よりはるかに生活に関連ある活動と思うんですが、平々凡々な生活を送ってると対岸の火事なんでしょうね
ブランド品、お洒落な品々も関連あると知れば少しは見方も変わるかもしれませんよね。
地味だけど地道な活動されてる方々がいらっしゃり、今の生活も成り立つてるんですが。
m(__)m
http://ameblo.jp/pegasus402/
投稿: ペガサス | 2009年3月20日 (金) 01時18分
2 ■ホントに
スエズ、紅海経由となるヨーロッパ製品には影響が出ているはずですからね。
「海賊対策費用のため値上げ」なんてニュースがないとだめですね。
http://ameblo.jp/kuon-amata/
投稿: 数多久遠 | 2009年3月20日 (金) 13時40分