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2009年1月15日 (木)

SDB使用の訳

先月12月29日付のエルサレム・ポストによると、現在も継続しているイスラエルによるガザ攻撃の当初にGBU-39(SDB:Small Diameter Bomb(直訳すると小直径爆弾))が使用されたそうです。


使用された目的は、地下に設置されているカッサム・ロケット発射台の破壊とラファにおいてハマスが掘ったトンネルの破壊だとのことです。
共に地下の目標であり、貫通力に優れたGBU-39を使うことは理に合ってはいるのですが、イスラエルは、GBU-39を12月の初旬に入手したばかりである他、他の手段(レーザー誘導のBLU-109など)を使えばより確実に目標を破壊できたことなどを考えると、他にも使用した目的があったのではないかと勘ぐりたくなります。


もっとも、使用弾種は不明ですが、その後も地下トンネルやロケット発射基地は空爆の目標になっているようです。
http://www.asahi.com/international/update/0114/TKY200901140049.html


GBU-39は、前記のように貫通力に優れているだけでなく、弾体のサイズ・重量が小さく、搭載する航空機の行動に及ぼす影響が小さい他、投弾後に展開する翼によって高高度からなら60nm(110km)を超える滑空が可能なスタンドオフウエポンです。

これらの事を考慮すると、イスラエルは、イランの核施設攻撃を、本気で考えているのではないかと思えてきます。


イランの各施設は、地下に作られている上、周辺にはSAMによる強力な防空網が構成されていると伝えられます。
おまけに、シリアの原子炉と比べても、長距離の進出が必要です。別の報道でも、イランまでの進出を意図した演習を地中海上で実施したと伝えられました。

滑空距離が24kmしかないJDAMや20kmもないペイヴウェイ、貫通力という点では最高のGBU-28では、イスラエルの攻撃編隊はイランの強力な防空網に突入せざるを得ません。JSOW(AGM-154C)でも心もとない。
射程を考えればJASSMが最良でしょうが、大型で長躯しての携行は困難ですし、それ以前にイスラエルは保有してません。


イランの核施設攻撃には、GBU-39(の貫通力、破壊力)では役不足ではないかとも思いますが、現在イスラエルが保有する兵器のなかでは最も適しているでしょう。


受領したばかりのGBU-39ですが、早速実戦でテストし、検証されたことになります。
全般状況を考えると、イラク攻撃の可能性は薄いと思いますが、SDBを使用したイスラエル空軍関係者の頭には、イランでの使用も念頭にあるのでしょう。

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