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2009年1月10日 (土)

海賊処罰取締法-浮かび上がるねじれ

1月4日に「海自によるソマリア海賊対策の根拠と限界」をUPしたばかりですが、そのわずか2日後の6日、新法「海賊処罰取締法」(仮称)が今国会に提出される方針であることが報じられました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090107-OYT1T00007.htm


海上警備行動での海賊対処には問題があることは以前のエントリーで書いたとおりですから、その問題と解決するこの新法制定の動きはもちろん歓迎すべきものです。
ですが、この新法が制定されると、一つのねじれ現象が浮かび上がって来ます。


今回の「海賊処罰取締法」(仮称)は、警察比例の原則を超える対処(正当防衛や緊急避難に該当しない場合での危害射撃など)を公海上において行うための法律です。
翻って、わが国の領域警備はどうでしょう。

海上警備行動にせよ、航空自衛隊が行っている対領空侵犯措置にせよ、わが国の領域内にもかかわらず、警察比例の原則内でしか行動できません。

新法が制定されると、わが国の領域外である公海上においては、私人による不法行為に対して警察比例の原則を超えた対処が可能になるにもかかわらず、わが国の領域内で行われる敵性国家による不法行為に対しては警察比例の原則内でしか対処できないという状況が生起します。
これはもう、あまりにも酷いねじれと言わざるを得ません。


泥縄とは言え、海賊対処にはそれなりの法を作りながら、北朝鮮による不審船や中国、ロシア機による領空侵犯に対して、今後も自衛隊の手足を縛ったままである法体系を放置するとしたら、これはもう行政(政府)と立法(国会)の怠慢でしかないでしょう。


諸外国の対処がそうでないことはいまさら言うまでもないですが、いい加減、領域警備についてもっと突っ込んだ法整備が必要です。

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