那覇基地にF-15到着
今年度の事業として計画されていた那覇基地のF-4と百里基地のF-15入れ替えですが、いよいよ部隊移動が始まりました。
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-01-09-M_1-027-1_005.html?PSID=c15df5685317d43e328534c7deb5b648
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-139704-storytopic-1.html
今回の報道は、F-15を装備する204飛行隊の10機の那覇に飛来したというものです。
ビッグスコードロンだった302の後を継ぐため、配備される204飛行隊もビッグスコードロン化されるのかと思っていましたが、配備機数は20機に止まるようです。
整備所要を考えると、機数的には同数以上かもしれません。
今後、204飛行隊の順次展開と慣熟の後、対領空侵犯措置の任務付与が行われ、302飛行隊が百里に移動することになるようです。
部隊入れ替えの理由は、「F-4の減勢対応と島嶼部に対する侵略や領空侵犯等に実効的に対応できる体制を確保する」(防衛省の本年度予算の概要より)となっていました。
急激な質的向上を続ける中国の航空戦力に対して、長らく待たれていた処置です。
今回の措置には、おそらく中国空軍でも注目しているでしょう。
関連する話になりますが、防衛省発表の本年度予算の概要では、「島嶼部に対する侵略や領空侵犯等に実効的に対応」という表現で、F-4による対応がキツイことが書かれていました。
この事について、空自が取材協力しているコミックチャージで連載中の「レディイーグル」にもF-4の足の長さが分かりやすく表現されてました。
南西地域の防衛に興味のある方は、見てみると良いかもしれません。(私も、現在刊行されている単行本3巻までしか見ていませんが)
なお、実際にF-15が配備されると、沖縄のメディアは批判的な記事を書くのかと思っていましたが、主要2紙(沖縄タイムズ、琉球新報)はともに、淡々と報道しています。
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