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2008年12月 9日 (火)

田母神元空将の更迭・処分 (田母神元空将論文問題)

田母神元空将の更迭、処分については、正直な心情を言えば残念だが、致し方のない事だし、妥当なモノだと思っています。


更迭直後の記事において、更迭されることを含めて内諾があったのではないかとまで書いた通り、あの論文の内容は、政府見解に反する以上、政府として座視できない内容であり、更迭も当然だろうと感じています。

歴史認識に係わらず、政府見解は、閣僚内でも閣内不一致として問題となります。それを考えれば、首相の幕僚たる航空幕僚長としては、内心どう思っているにせよ、それを公に口にすることは問題でしょう。
そして、問題となることを予見できなかったという点において、更迭は妥当なことだったと言わざるを得ないと思っています。


残念なのは、田母神元空将自身、こんな騒ぎになるとは思っておられなかったと言われており、政治状況を読めていなかったことです。
「鵬友」(航空自衛隊幹部会誌)に同様のものが載ったことがあると言えど、部内誌と部外の公募論文では訳が違います。
佐藤守氏がブログで書いていた通り、歴史認識について似通った人との付き合いが多く、判断を誤ったのかもしれません。


ただし、佐藤正久参議院議員が指摘している通り、階級章に4つの星がつく「航空幕僚長たる空将」から、役職なしで3つの星しか付かない普通の空将への更迭は、表面的にも実質的にも「降任」であり、懲戒処分の審理なくして処分されたことになります。
懲戒処分における「降任」は、最も重い「免職」に次ぐ処分であり、制服を着ていた者ならば、極めて重い処分であることは直ぐに分かります。


このことを含め、民主党を始めとして、懲戒処分を求める動きがあったことには憤慨を覚えます。
懲戒に対しては、あの論文発表が懲戒処分に当たるか否かを審理する訳ですが、田母神元空将も受けて立つ構えだった通り、とても処分に値するとは思えません。

唯一、懲戒処分における当たるか否かについて疑義のある点は、官房長に文書で報告していなかった事ですが、少なくとも口頭では報告しています。内規違反ではありますが、せいぜい注意か口頭注意(最も軽い懲戒処分が「戒告」ですが、懲戒処分には当たらないものの、そこまでに至らない問題に対しては、「注意」が行われる)程度です。

内規では、部外に対する発表に事前の報告、許可を求めていますが、同様に海外渡航も事前の報告、許可が必要な事になっています。

何年か前、この内規に反して、無許可で海外に渡航していた隊員が何人もいたことが問題になりましたが、私が記憶している限り、懲戒処分を受けた隊員はいなかったはずです。
もちろん、立場が違うという考えもあるでしょうが、高級幹部に文書で報告を求めることは、部内にいたことのある者としては不自然にも思えます。


離任式も行わずに定年退職を適用したことで、組織としての処分は十分にされていたと思います。

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コメント

1 ■無題
私も同感です!自衛隊の中で降格とは、そうとうの処分と思います。(自衛隊員では、わかりませんが)降格に加え、民主党が懲戒処分についての話はないよと思いました。
あの、論文で他の自衛官がクーデター起こしたのであれば、そうかと思いますが、とにかく政府が退職金も返還せまるもの、どうかとおもいます。何か、犯罪でも犯したのですか?見解の相違はあっても法は犯してないでしょ!!と、いいたいですね。


http://ameblo.jp/usmc54/

2 ■無題
民主党には疑問点をつけるくらいの評価だったのですが、私も、アレで完全に民主党に×を付けました。
見解の相違を受け入れられないなら、民主主義なんて成り立ちませんよね。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

3 ■はじめまして
田母神氏の内規違反の件を調べて。。。というより、管理人様と同じく違和感を感じ、防衛省に問い合わせたところ、「違反ではない」「原則、届けが必要だが例外がある」と返答をいただきました。
私は、まったく部外の人間で素人ですので、これは、なんと考えれば良いのか。。。爾来、戸惑っております。


4 ■無題
問い合わせまでされたんですね。
お恥ずかしながら、私はそこまでしておりませんでした。

内規については、私が記憶している限りでは内訓(現在では訓令のはず)だったように思います。
例外規定があったかもしれませんが、正直そこまで記憶していません。
気になる部分だとも思いますので、調べて後日記事に致します。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

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