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2008年12月 1日 (月)

石垣島に米軍ヘリ

米軍の艦載ヘリが、石垣島の空港を使用したことが、沖縄でニュースになっています。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-138505-storytopic-1.html
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2008-11-29-M_1-027-1_003.html

10115775473

(琉球新報)

飛来した2機のヘリは、米海軍のMH-60Sで、グアムにあるアンダーセン基地の第25ヘリコプター海上戦闘中隊所属、強襲揚陸艦エセックスに配備されている機体です。
エセックスは香港から佐世保に帰る途中で、石垣近海を通過したもよう。
今回の飛来は、米海軍が船上で「貴賓イベント」を催し、在沖米総領事館が八重山防衛協会(三木巖会長)の会員ら14人を招待したことから、その送迎のために実施されました。

イベント自体は、各地で行われるオープンハウスなどと同様に、安保体制の重要性や米軍の活動への理解を深めるため行われたものです。
飛来は、米海軍から沖縄県空港課に対して事前に届け出られており、淡々と実施されました。

従来、米軍機による沖縄の民間空港使用は、緊急時を除けば、機体の長距離フェリーのための給油目的程度でした。
それが、今回はイベントのためということで、メディアだけでなく、沖縄県知事や石垣市長も噛み付いたため、結構なニュースになったというところです。

メディアでのいろいろな批判はあれ、沖縄(八重山)の対米軍感情が、イベントに人を招待できるほどに改善したということは良いことだと思います。
たとえ本土でも、米軍が変わったことをすれば反対する人はいるのですから、ニュースになったことをもって沖縄の特異性を語ることは適切ではないと考えてます。

ただし、今回の記事でも、沖縄タイムスの次のような、一部個人の意見を殊更に取り上げる報道姿勢は、マスメディアとして自戒すべきモノでしょう。
以下沖縄タイムス記事の引用
********************
一方、三人の子どもを連れ、同空港を訪れたライアン・千鶴さん(38)=石垣市平得=は「米軍の活動に丸め込もうとしているようで気持ち悪い。子どもたちが戦争に巻き込まれないよう自分の目で何が起きているかを見ようと思って来た」と話した。
********************
今回のイベントに参加した石垣防衛協会のメンバーの一人は、「(エセックスの)規模の大きさに驚いた。島に住んでいると分からないが、この艦船が八重山近海を警戒しなければならない状況に不安を持った」と語っています。
中国の軍事力が急拡大するなか、八重山の方の心配は、首都圏に住む者が考える以上のものがあるのでしょう。

地勢を見ると、台湾から八重山、沖縄本島のラインは、中国の東の海岸線の半分を封鎖する形となっています。
この地勢は、結氷するという条件の違いはあれ、ウラジオストクに対する千島列島と北方四島の関係に似ています。
中国が、大陸国家から海洋国家に姿を変えようとする時、八重山、先島に触手を伸ばさないと考えることは、楽観的すぎる考えに思えます。
石垣防衛協会には、もっと頑張ってもらい、自衛隊や米軍との交流を深めて頂きたいと思います。

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