ブログランキング&ツイッター

  • 軍事・防衛 ブログランキング
  • ツイッター

« シビリアンコントロールを逸脱していない (田母神元空将論文問題) | トップページ | 那覇空港の拡張案は軍事的にも評価できる? »

2008年12月14日 (日)

本当に内規違反だったのか? (田母神元空将論文問題)

前々回のエントリー「田母神元空将の更迭・処分 (田母神元空将論文問題)」に対して、Bambi氏より、次のようなコメントを頂きました。

********************
田母神氏の内規違反の件を調べて。。。というより、管理人様と同じく違和感を感じ、防衛省に問い合わせたところ、「違反ではない」「原則、届けが必要だが例外がある」と返答をいただきました。
私は、まったく部外の人間で素人ですので、これは、なんと考えれば良いのか。。。爾来、戸惑っております。
********************


以前のエントリーでも書いたとおり、私自身、この件については、田母神元空将の内規違反だと認識しておりました。
ですが、防衛省の回答の通りだとすると、記憶違いがあったのかもしれません。
そこで、出来る範囲で調べてみました。

その結果、今回の件に関係すると思われる文書は次の2件でした。


まず一つ目は、大臣官房長が各幕僚長などに宛てて発簡した「部外に対する意見の発表について(通知)」です。
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1980/az19810223_00814_000.pdf
これを読むと、航空幕僚長は、「大臣官房長(大臣官房広報課長気付)に通報」しなければならないことになっています。
今回の件では、部外への論文発表は許可が必要と報じられていました。ですが、この文書では、「許可」ではなく一方的な「通知」で良い事となっています。
また、文書が必要だとも報じられていましたが、文書を要することは明示されていません。広報課長気付とされていることから、文書が必要と読めなくもないですが、通常文書が必要な場合は、「文書により」と明示されるため、広報課長に連絡が行っていれば十分であると読めます。


もう一つは、当の航空幕僚長が定めた「航空自衛隊の広報活動に関する達」です。
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/g_fd/1960/gy19610107_00001_000.pdf
この達の25条では、「隊員が航空自衛隊に関し、部外発行の新聞等に論文記事等を投稿し、(中略)努めて事前に広報担当官を通じて所属部隊等の長に届出るものとする」とされています。
この達でも、努めて届け出ることとされているだけで、義務であることは規定されていません。
また、そもそも航空幕僚長が達として発簡したもので、航空幕僚長を縛る物でもありません。ただし、自分で規定している以上、その趣旨に反することをしないことは当然です。


なお、この文書の根拠文書である「防衛省の広報活動に関する訓令」には、部外に対する論文発表などについての規定はありません。
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1960/ax19600729_00036_000.pdf


ということで、現在のところ例外規定を含め、違反であると読める内規は、見つかっておりません。

私自身の記憶は、(小説の発表を意図していた為)部外への著作物の発表について調べた際に、文書を調べた結果見つけたものだったと記憶しているのですが、もしかすると兼業の禁止についての文脈と混同してしまったかもしれません。
「隊員の分限、服務等に関する訓令」第14条及び第15条
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1955/ax19550903_00059_000.pdf


なお、兼業の禁止について規定している15条の1に続き、同条の2において、前々回のエントリーでも触れた海外渡航についても規定されています。


完璧に調べたとは言えない状態ですので、もう少し調べて後日(少々時間がかかるかも)記事としてUPします。

« シビリアンコントロールを逸脱していない (田母神元空将論文問題) | トップページ | 那覇空港の拡張案は軍事的にも評価できる? »

田母神元空将論文問題」カテゴリの記事

コメント

1 ■お邪魔致します。
こんばんは!
こちらの記事もまた、勉強になりました。
法律等を見れば、よくわかりますね。
マスコミやら政府がただわめいただけの様にしか見えません。
騙される国民…(;´Д`)
あの、もしよろしければ、自分のブログのトップに紹介させて頂いてもよろしいでしょうか?
差し支えなければ、紹介させて下さい。
自分、あまりコンスタントに更新していませんが、色々と日々の生活に於いて活動していこうと思っています。日本の平和について、真剣に考えて行きたいです。
ブログを使い熟せていないので、他社ブログとのやり取りも解らない自分ですが、よろしく御願い致します!

2 ■是非どうぞ
記事が役に立ったようで、良かったです。

この件については、私も騙されていたので、なんとも面目ないです。
ちゃんとソースを確認する努力をしないといけませんね。

ブログでの紹介は、もちろんOKです。
自分も同じような趣旨で書いてますので。

ブログの機能は、私も半分も使ってないと思います。これからもよろしくお願いします。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 本当に内規違反だったのか? (田母神元空将論文問題):

« シビリアンコントロールを逸脱していない (田母神元空将論文問題) | トップページ | 那覇空港の拡張案は軍事的にも評価できる? »

アマゾン

  • 北方領土秘録 外交という名の戦場
  • 深淵の覇者 新鋭潜水艦こくりゅう「尖閣」出撃 (文庫)
  • 半島へ 陸自山岳連隊
  • 黎明の笛 陸自特殊部隊「竹島」奪還 (文庫)
  • 深淵の覇者
  • 黎明の笛
  • 空飛ぶ広報室 DVD-BOX

最近のトラックバック

ブックマーク、RSS