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2008年12月18日 (木)

環境問題は防衛にやさしくない!

タイトルが間違ってないか?
と思う方もいらっしゃると思いますが、間違えているわけではありません。


先週の土曜13日まで、東京ビックサイトにてエコプロダクツ2008が開催されてました。
http://www.eco-pro.com/
小中高校生も授業の一環で来ていると見えて、大変な盛況振りでした。
地球環境の維持は、われわれが生きてゆく上で大切なモノですが、防衛に無配慮では大変なことになります。


もちろん、環境問題に関する全てが防衛に悪影響を与えるわけではありません。
防衛、特に防空に悪影響を与えるのは、風力発電用の風車です。

そんなもの送電線と大差ないだろ、と思う方も多いと思いますが、実は送電線と風車では大違いなのです。


その理由には2つあります。
一つには、風車によるレーダーエコーが常に変化することです。
定常的なレーダーエコーは、単純なグランドクラッタだと言えます。現代のレーダーは、単純なグランドクラッタをマスク処理などで自動的に消去してくれます。
それ故、送電線もグランドクラッタの発生原因になりますが、レーダーにとってさほど障害とはなりません。
ですが、常に変化するレーダーエコーは、レーダーにとっては、ニュートラックが発生し続けているということに他なりません。
現代のフェイズドアレイレーダーは、ビームを自由に撃てるため、追随している目標以外の新たなレーダーエコーを捕捉すると、目標として確立するため、周辺を含めて集中的にレーダービームを撃ちます。
それ故、風車はレーダーのビームマネジメントに過大な不可をかけてしまう結果になります。
つまり、風車がある場所以外の目標捜索効率まで低下させてしまうという結果になるのです。

ただし、逆に言えば、旧式なレーダーではさほど影響しないとも言えます。


風力発電用の風車が(特に固定式)レーダーとって良くない第2の点は、レーダーと風車の設置適地が重複しやすいことです。
レーダーは、広い捜索覆域得るため、見通しの良い場所に設置することが基本です。そして、見通しの良い場所は、多くの場合風通しの良い場所でもあります。
結果、防衛省がレーダーの周りに広い用地を持っているのでなければ、レーダーの目の前に風力発電所が作られることにもなってしまう訳です。(方や送電線は極力風を避けて設置されます)

具体的地名には触れませんが、実際に問題となっている場所もあるようです。


こう言った省庁間の連携不足とも言われる問題は、旧郵政省時代から使用する電波の周波数割り当ての問題などが指摘されて来ました。
そのため、現在では総務省や国交省とは、それなりに連携できているように思います。
ですが、経産省、特に資源エネルギー省や環境省とはまだまだのようです。

環境も大切ですが、各省庁は、防衛にもちゃんと配慮した施策をとって頂きたいと思います。

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防衛政策」カテゴリの記事

コメント

1 ■うーん。どうだろう?
ちょいと大げさに言いすぎな気がします。全てではないので、一部に多大な支障、一部に軽微な支障というところでしょうか。

確かに検索負荷は増えるでしょう。ですが、それが致命的なまでにはならないと考えます。少なくともルックダウンでは。理由は幾つかありますが、その中でも最たるものは移動相関フィルターの存在、コード化、そしてドップラー周波数帯の問題です。

PPIで見る限り風力発電機は移動しません。常に機速に応じて近づき、遠ざかります。これは固定目標であることが明白なので、濃し取られる事は必死です。次にドップラーに関して言うと、ブレードの速度に応じたドップラー周波数帯(ある周波数を中心とした+/-均等な周波数帯になります)になりますし、その帯域に相当する相対速度は低く、これも充分濃し取れる存在です。最後に風力発電ファームにおいて考えられるパルチパス問題ですが、これはコード化パルスを放るだけで大体の問題は解決します(同じコードならば一定時間を経て、かつ最短時間で帰ってきたコード情報のみを抽出とか)。そもそもコード化自体欺瞞信号の排除やマルチパス問題を解決するために適用された技術ですし。

もっとも、以上の話はちゃんと空中でレーダーが発射できて、かつ信号が戻ってきた場合における話ですが、一番の問題になりそうなのは地上レーダーでしょうか。風力発電ファームが邪魔で有効なパワーのレーダーを送れないし、反射信号が戻って来にくいというあたりですね。少なくともウィンドファームに遮られる部分は御指摘の通り探知距離が落ちるでしょう。それこそ富士山測候所にFPSXXがあればなあ、とは思うんですが、流石にね。

2 ■まいどお世話になります。
ちょっと言葉足らずだったみたいです。
ここで記述したレーダーは、地上の(固定式)警戒管制レーダーやSAMサイトについて書いてます。
環境アセスメントはあっても、防衛アセスメントはないので、風力発電設備を、レーダーから見た稜線上に、見事にスカイラインを乱しながら建ててくれる発電事業者さんがいるわけです。

確かにちょっと大げさに書いてます。
防衛に対する無配慮に腹を立てたりしてましたので・・・
技術的には、さむざむ。氏が指摘していただいた通りでしょう。
風車があっても、ECMを受けたときほど機能低下するわけではないです。

富士山にXX(ダブルエックス)ですか。
確かに、さえぎる物がないと言う点では申し分がないですが、流石にでしょうね。
人が吹き飛ぶと言うほど強風みたいなので、構造強化しないとむずかしいかも。
もっともそれ以前に給電が問題。それこそ風力発電所でも作らないと、って


http://ameblo.jp/kuon-amata/

3 ■おけ。
主に固定サイトに対する問題ならば、少なくともそのベクトルに関しては同意します。確かに防衛アセスなんてものは存在しないですからね。そうやって物理的限界を作る癖に、それを補うハードウェアの予算は付かないわ、仕舞いにはたるんどるとまで言われてしまうのは、瞬間ではあるけれども正直イラっと来る事は確か。ああ、なんか蔑ろにされてるなあって良く思ったもんです。(飯岡のアレも含めて)

富士山については、、確かに凄い突風吹きます。夜明け前が凄い。だけど、ロケーション的には良いんだよなあ。下北半島にある釜臥山みたいなロケーション、やっぱり何カ所か欲しいところです。確かに電源問題があるんですけど。

4 ■無題
防衛アセスは、本当に必要だと思うんですよ。
諸外国と比べると、ホント蔑ろにされてると思います。
これも縦割り行政の弊害で、防衛関係は防衛省で考えろって姿勢な気もします。

飯岡がそれほどとは認識してませんでした。
TRDIも苦労されてますね。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

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