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2008年12月22日 (月)

やっぱり内規違反とは言えない (田母神元空将論文問題)

先日のエントリー(「本当に内規違反だったのか?」)で書いた、田母神元空将の論文発表が内規違反だったか否かを規定する根拠文書について、調べがついたのでご報告します。


調査の方法は、単純に防衛省(の広報)に電話をして、根拠文書を問い正しただけです。


私が問いただした際にも、防衛省の回答は「違反ではない」ということでしたが、それに関して記述した文書は、先日のエントリーで触れた「部外に対する意見の発表について(通知)」だそうです。


一応、この文書がが判断基準になるようなので、内容を転載しておきます。

(読みやすくするため若干省略、注釈付)

********************

官広第814号(56. 2.23)
改正官広第284号(19. 1. 9)
官広第8361号(19. 8.30)


(あて先)各幕僚長 殿 (他略)


(発簡)大臣官房長


部外に対する意見の発表について(通知)

標記について、下記のとおり定められたので通知する。



1 出版物、テレビ、ラジオ等を通じ、あるいは講演会等において、職務に関し意見を発表する場合は自らの立場と責任を自覚し節度をもって行うことは当然のことである。このことは従来よりしばしばいわれてきたところであるが、今後は更に、一層留意するとともに、発表に際してはあらかじめその旨を上司に届け出るよう改めて周知徹底されたい。
2 事務次官、防衛参事官、衛生監、技術監、施設等機関の長、各幕僚長、情報本部長、技術研究本部長、装備施設本部長、防衛監察監及び各地方防衛局長にあってはあらかじめ大臣官房長(大臣官房広報課長気付)に通報するものとする。
********************


以前にも書いたとおり、単なる「通報」で良いこと、「文書により」とは記述されておらず、電話連絡でも問題ないと読めることから、やはり田母神元空将は内規違反ではなかったと言えます。

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コメント

1 ■数多久遠さま
先のコメントにより、お手数をおかけし失礼しました。

やはり、その回答でしたか。。。

では、なぜ新聞報道はあのような事実無根の中身になったのか、私は残念ながら、そこには悪意と呼んでいい意図があると思っています。

大臣の拙速な判断を、だれか止める人間はいなかったのか。
解任ということになってしまいましたが、論文をめぐる今回の事態は、田母神幕僚長の過失ではなく、事務方に操られた政治家の失態、とそのように考えています。

(蛇足ですが、シビリアンコントロールという言葉がひとり歩きして、感情的イデオロギーとなっているのも懸念を覚えるところです。)



2 ■そうですね
私も、誰かしらの悪意が合ったのだろうとは思っています。
防衛大臣を止めるどころか、防衛大臣に「こんなことがありますよ」と注進した人が居たはずですから。

新聞については、これも悪意ある誰かによって、記者クラブも誘導されてしまったんだろうと思います。

やっぱり田母神元空将は、背広組に睨まれてたんでしょうね。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

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