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2008年12月20日 (土)

副官の服装

副官のお仕事シリーズ番外編として、今回は副官の服装について書きます。


と言っても、副官は普段から専用の副官服装なんてものがあるわけではありません。
ですが、礼装時はちょっと違います。もちろん普通の礼装のケースもありますが、以前の記事に書いた視察時等では一般の隊員が着用することはないモールで出来た肩章や同じくモール製の副官飾緒を装着します。

このあたりも、副官の存在そのものが、指揮官の権威を顕している部分でしょう。


モールで出来た肩章は、通常「わらじ」と呼ばれています。もちろんその理由は、見た目がわらじに似ているからです。
実はこの「わらじ」、一つ困った点があります。
それは、なかなか向きがわからない事です。180度向きを変えても、ぱっと見には同じに見えます。ですがビミョーに違うのです。
そう頻繁に使うものでもないので、普段は箱に入れて保管していますが、この箱に一緒に入っている装着要領を書いた紙を無くすとどちらが内向きなのか分かりません。
個人で買う装具でもないので、副官申し送りなのですが、以前の方が装着要領を書いた紙無くしていると、途方に暮れる事になるでしょう。

わらじの装着方法は、制服の肩に付いている肩章を付けるためのベルトのようなものを、わらじの下に通して留めます。


もう一つの副官飾緒ですが、これについては、「渉外事務を行う際に着用する副官の飾緒に関する訓令」という規則で、目的や着用区分、制式が示されています。
http://www.clearing.mod.go.jp/kunrei_data/a_fd/1958/ax19580801_00074_000.pdf


副官飾緒は、長さを違えた2重の三つ編モールと、同じく長さを違えた2重の一本紐モールで出来ており、端末には錘のようなもの(陸自では桜花及び桜葉、海自では錨、空自では鷲)が付いています。
この錘のようなものは、規則では金属製金具と規定されてますが、実際のものはメッキされたプラスチック製が多いようです。
現在は飾りになっていますが、元は作戦会議などで使用するためのチョークが原型のようです。現代の副官は完全な秘書ですが、19世紀の副官は副指揮官的な位置付けで、肩に下げたチョークで図を書き、戦闘指導をしたようです。

副官飾緒は完全に飾りで、中に腕を通し、わらじを止めるベルトのようなもので装着します。


わらじのみの装着だと、見栄えとしては今ひとつなのですが、この副官飾緒を付けると、副官の服装はなかなか映えて見えます。


なお、この副官飾緒に似たものとして、警衛隊員が装着しているものがありますが、あちらは不審者などの捕縛用で、使用時は編みこんだ紐を解いて手錠代わりに使う実用品です。また、警衛隊員のものは、前述の金属製金具の変わりに、ホイッスルが付いています。


高級幹部以外で、わらじや飾緒を装着するのは副官と儀仗隊、音楽隊くらいですので、制服にあこがれて自衛官を目指している方は、副官を目指すと良いかもしれません。(副官用なので、副官付(曹士)では着用しません。)


蛇足ですが、自衛官の結婚式の時に美玉さんからレンタルする礼装も、副官の礼装とほぼ同じモノ(わらじ飾緒付き)です。

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