災害時に六本木米軍ヘリポートが使用可能に
東京都がかなり粘り強く交渉した結果、11月10日に協定が 締結され、災害発生時に六本木にある米軍へリポートが防災用として使用可能になりました。
六本木ヒルズ展望室から撮影
六本木に米軍ヘリポート?と思う方も多いと思いますが、ちゃんとあるんです。(このブログを見ている方はほとんど知ってる?)
場所は、都の広報では赤坂プレスセンターと紹介されている通称ハーディバラックス内です。土地は米陸軍管理ですが、米軍部内新聞の星条旗新聞社が使っているため、プレスセンターという名前になっています。
都心の一等地にあるため、返還交渉が行われていますが、米軍としても非常に便利な土地であるため、手放すことはないでし ょう。
六本木など都心部で米軍ヘリを見かけた場合は、ここと横田あるいは厚木間の米軍関係者の移動と思って、ほぼ間違いありません。
防衛庁(当時)幕僚監部が六本木に在った際は、そちらのヘリポートが災害用として使えていたのですが、幕僚監部が市ヶ谷 に移転してしまうと、六本木周辺のヘリポートとしては、六本木ヒルズと東京ミッドタウンの高層ビル上のヘリポートが主力となってしまいました。
高層ビル上のヘリポートは、強風が吹きやすいため、使えない可能性も高い上、被災者を屋上まで運ぶことも結構な手間です 。(エレベーターが使えない可能性もあります)
ミッドタウンの地上部分にある芝生広場ゾーンも緊急時にはヘリポートとして使えるようになってますが、常設のしっかりした物に比べると運用制限が多く、使いやすいとは言えません。救急車をヘリの近くに横付けできるヘリポートは災害時に活躍してくれるでしょう。
写真を見ると良く分かりますが、ハーディバラックスのヘリポートは、非常に広いモノで、災害時用として言う事なしです。
六本木ヒルズ展望室から撮影
(室内のテーブルが写りこんでしまってます)
なお、ここは、公開している小説中で、パトリオットの展開地として描いた場所です。写真の通り広い地積がある上、北西方向が青山墓地で、レーダーマスクになるものが少ないので、パトリオットの展開地として最適です。
ですが、貸してはくれない可能性が高いような気もします・・・
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