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2008年11月 1日 (土)

田母神空幕長は確信犯

空自トップ、田母神(たもがみ)空幕長が「日本が侵略国家だったとはぬれぎぬだ」などと主張する論文を発表し、防衛大臣が更迭する考えを表明したとされるニュースが、報じられています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000123-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000616-san-pol
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081031-00000049-yom-pol


発表された論文
http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf


当然ネットでも話題になってますが、中には不用意な発言をする馬鹿な人と見る向きもあります。
田母神空将は、歴史認識について、現在の主流の考えを改めなければならないと考えていらっしゃることは確かですが、決して上記のような愚かな人ではありません。
今回の論文発表は、更迭されることを含め、意図的な確信犯であると思います。


まず第一に、論文の内容が問題となることが予想できなかったかどうかです。
現在の麻生内閣は、1995年の村山談話を踏襲していますが、論文の内容は、村山談話に明らかに反しています。空幕長としての発表が問題にならないと考えていたはずはありません。
また田母神空将は、軽率な人でもありません。
彼は高射出身です。パイロットが主流の航空自衛隊にあって、軽率な言動をする他特技の者はすぐに潰されます。その中で、空幕長まで登りつめた訳です。


次に、更迭されることによる影響について、触れます。
ここ3代の空幕長は、防大13期、14期、15期と続きながら、それぞれ約2年、約2年、そして1年半強と続いており、空自の高級幹部の高齢化が進行していました。
田母神空将が更迭されることで、人事の若返りを考えている可能性が高いのではないでしょうか。
次の空幕長は、一気に防大19期の岩崎空将となるような噂もあります。


続いて、少々深読みになりますが、浜田防衛大臣との関係についても触れておきます。
今回の論文における歴史認識は、むしろ更迭を決めた浜田防衛大臣が語りそうな内容です。
浜田防衛大臣は、過去に防衛政務次官、防衛庁副長官なども歴任しているため、両者は、自衛隊の高級幹部会同などにおいて、面識があったと思われます。
両者の間には、更迭されることを含めて、示し合わせがあったのではないでしょうか。
一部報道では報じられていますが、自衛隊員が部外に論文などを発表する場合には、許可が必要です。決裁者は正確に記憶していませんが、各幕僚長だったように思います。田母神空将がこの規則の存在を忘れていたハズはなく、空幕長としての立場では、防衛大臣に伺いを立てる必要があることを認識していなかったとは到底思えないのです。
今回の論文発表は無許可だったと報じられていますが、浜田防衛大臣は承知しながら聞いていなかったことにしたように思えてならないのです。
(なお、部外への発表についての内規は、退職前に小説の発表を考えていたため、一通り読みましたが、とても許可を得る事は無理だろうと思ったことを記憶しています。)


田母神空将としては、もう十分に自衛隊で働いたとお考えなのでしょう。
そして、最後の仕事として、歴史認識や自衛隊の法制面での問題に一石を投じようと考えたのではないでしょうか。
おそらく、第2の栗栖になろうと思ったに違いありません。
(栗栖統合幕僚会議議長は、「超法規発言」で首になっておられます)

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田母神元空将論文問題」カテゴリの記事

コメント

1 ■村山談話などは・・・
条約でも法律でもなんでもないのですから、そんなもので首を絞め続ける必要などありません。イイ機会だと蹴飛ばせば良かったのだと私は思います。無理して出鱈目の歴史を踏襲する事は国の恥を踏襲する事ですから。

トラックバック有難うございました。


http://blogs.yahoo.co.jp/dais729sofsof

2 ■無題
麻生内閣成立時に村山談話を踏襲すると聞き、「結局この人もか」と思いました。
田母神空将も同じ思いだったのかもしれません。

ただ、政府として踏襲している以上、たとえ末端であっても政府の一員である公務員、ましてや空自トップでは首を切らざるを得なかったんだと思います。

こちらこそ、ありがとうございます。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

3 ■私もそう思います
計画通りでしょうね。
ご本人もこの取材攻勢には驚いていないようですし。


http://blogs.yahoo.co.jp/kasuganootoko

4 ■ご本人の性格も
なんども職務上でお話させて頂きましたが
部下の幕僚が慌てふためく状況でも
つねにどっしり構えておられる方でした。

取材攻勢に屈するような方ではないですね


http://ameblo.jp/kuon-amata/

5 ■情熱
情熱を感じます。そしてその気持ちを察するとやむに止まれずの発言だろうと思います。
でも、それに『よって何を得るのだろうか。
強かな計算や戦略も必要だろうと思います。失ったもののほうが大きいです。


http://blog.livedoor.jp/nob11/

6 ■無題
確かにご本人だけでなく
防衛省自衛隊が失った物も大きかったように思います。
ですが、これだけ話題になったことを考えると、ご本人の目算上はOKだったのかもしれません。

この論文が与えた影響も、何年も経たないと正確には評価されないんでしょうね。


http://ameblo.jp/kuon-amata/

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