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2008年10月15日 (水)

特別警備課程での死亡事故について

取り上げたい話題ではないのですが、自衛隊の話題を中心にしたブログでありながら、無視してよい話題でもないと思うので、今回は海上自衛隊第1術科学校での死亡事故について書いてみます。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810130062.html


まずはニュースの概要です。
「海自特別警備隊の要員を養成する第1術科学校の特別警備課程において、課程を途中でやめ、部隊に戻る予定の隊員1名に対して、15人が次々に戦うという徒手格闘の訓練を実施し、訓練を受けた隊員が急性硬膜下血腫により死亡した。」


ニュース自体が、訓練と銘打った集団暴行だったのではないか、とするものであり、その可能性も含めて、現在警務隊が調べているようです。
ニュースを見る限り、私も良からぬものを感じますし、課程をやめる隊員に過酷な訓練を実施する必要性が理解できないのですが、憶測で書くことは避けたいと思います。


事故は、特警隊の要員養成を行う課程教育の中で発生しました。特警隊は、不審船事案を受け、海自が編成した組織で、海上警備行動などの際、船舶の臨検などを行う部隊です。

臨検などの際、彼らの相手は、北朝鮮の特殊部隊かもしれませんし、逆になんら罪のない民間人である可能性もあります。そのため、特警隊の要員は、高い戦闘能力を持つだけでなく、高い状況判断能力が必要であり、相手を無闇に殺せばよいというものではありません。
その要員候補者が、訓練で相手を死なせるというなどと言うことは、決してあってはならない事態です。


語弊のある言い方かも知れませんが、今回の訓練が、あくまで正当な指導だったのなら、訓練を行った側(指導者だけでなく)は、怪我をさせないやり方をすべきだったし、特警隊要員とすれば(相手を殺せば良いという部隊ではないのだから)、それが出来なければならないし、また出来る筈だったと言うことです。(厳しい訓練自体を否定するつもりはない)
言い方を変えれば、今回の加害者は、間違って殺してしまったという言い訳が出来ないはずの人間ということです。加えて、リンクを張っている中国新聞の記事が事実なら、ボクシングならばTKOとなるような状況になった以後も殴り続けたようです。
法律的に言えば、少なくとも未必の故意はあったと言わざるを得ないでしょう。(過失致死ではなく、傷害致死になるということ)
そのため、今回の事故については、刑事的にも部内的にも厳しく処罰されることになると思います。


また、その後の処置にも問題があったと思われます。
死亡された隊員は、事故の際、意識を失ってから、江田島市内の病院に搬送されるまで45分もかかっています。ある程度の規模のある基地ならば、基地内に救急車があり、道路の混雑で現場到着が遅れたなどということも考えられません。おそらく、救急車は通報から5分もかからずに到着したのではないかと思います。その後の搬送に40分も要したとは到底考えられません。
訓練の指導者は、この点でも過失があると言わざるを得ないでしょう。


今回の事故は、メディアでも大きく取り上げられているようですし、現時点の情報は、かなりの異常性を感じさせるものです。
海自のリクルートにおいては、相当なダメージとなるのではないでしょうか。

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