ひっそりと5回目
10月19日、航空観閲式2008が航空自衛隊百里基地で行われました。
http://www.asagumo-news.com/news/200810/081023/08102301.html
http://ascii.jp/elem/000/000/182/182084/
観閲式のレポートは、上記リンクを含めいろいろなサイトで見られるので、行ってもいない私としては、観閲式のあり方について書いてみたいと思います。
タイトルに書いたとおり、航空観閲式は今年で5回目になります。
もともと観閲式は、3自衛隊の中央観閲式として朝霞駐屯地で行われていました。しかし海空も参加しているとは言え、中央観閲式が実態的には陸自の観閲式だったこと、及び同じ観閲を目的とした式典として海自が観艦式を行っていたことから、1996年からは3自衛隊が持ち回りで実施されることになりました。
そのため、航空観閲式としては今年で5回目ということになる訳です。(なお、小規模ながら陸海も参加しています)
タイトルにはひっそりと書きましたが、空自としては毎回非常な努力を傾けているため、やってる方々は必死です。
ただし、航空雑誌はでは取り上げるものの、陸の観閲式や海の観艦式と比べて、今ひとつ盛り上がりに欠け、一般メディアではそれほど目立っていないように思われます。
それはなぜでしょうか?
やはり、航空自衛隊の広報配慮が足りないと言うべきではないでしょうか。
一般公募は行っていない(観艦式はあるみたい)としても、陸海はアクセスも決して悪くありません。(朝霞と横須賀(発))
ところが航空観閲式は、空自内でも陸の孤島と呼ばれる百里です。(百里の方ゴメンなさい)アクセスさえ良ければ、航空機が飛べば基地外だって見られるわけですから、外柵沿いのギャラリーでも嬉しいはずです。
9・11以降は、警備上の配慮(周辺の人口密度が低い)もあるのでしょうが、首相の命を狙うにしても、もっとやり易い機会は幾らでもあるのですから、観閲式は開かれたモノにしても良いのではないでしょうか。
ただし、これについては反論があることも承知しています。
そもそも、観閲式なのですから、公開する必要なんて無いわけです。
「観閲」を辞書で引くと、「自衛隊などの長が、部隊を査閲すること」とあります。
朝雲の記事にもあるとおり、観閲官は麻生首相であり、観閲式とは、最高司令官である首相に部隊(が精強であること)を見て頂くためにやっているものなのです。
テレビはおろか、写真もろくに無い時代にあっては、最高指揮官による直接の査閲は、非常に重要でした。(百聞は一見にしかず)
しかし今や、首相が一言「○○部隊がどんな部隊か知りたい」と言えば、訓練風景などビデオを含めた詳細な情報を直ぐに見ることができます。
つまり、観閲式は純粋に「式典」になっているのです。
これからは、形は観閲であっても、主な目的は広報に切り替えても良いのではないでしょうか。
そして、そのためには航空観閲式の場所を入間に変更すべきだと思います。
まもなく11月3日に行われる入間基地の航空祭は、毎年イモ洗い状態になっていますが、航空観閲式を入間で実施し、予行を含めて公開すれば、見学者も分散され、良いことずくめではないでしょうか。(入間基地の勤務者を除く)
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1 ■無題
『椿事件』
1993年9月21日、民間放送連盟の「放送番組調査会」の会合の中で、
テレビ朝日報道局長の椿貞良が、選挙時の局の報道姿勢に関して
「小沢一郎氏のけじめをことさらに追及する必要はない。
今は自民党政権の存続を絶対に阻止して、
なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる
手助けになるような報道をしようではないか」
との方針で局内をまとめた、という趣旨の発言を行う。
(ウィキペディア「椿事件」)
投稿: 、 | 2008年10月26日 (日) 07時16分