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2008年9月29日 (月)

副官のお仕事 その3

ここのところ、硬い内容の記事が多かったので、今回は「副官のお仕事」シリーズの続きを書きます。


前回、なにも行事の無い日の業務について書いたので、今回は、行事がある日の仕事についてです。いろいろな行事がありますが、最も分かりやすいケースとして、視察の場合を書いてみたいと思います。これだけでも長くなるので、2回に分ける予定です。


副官が付くような高級幹部の場合、指揮下の部隊が離れた場所(基地)にあるケースが良くあります。(基地司令の場合は違いますが、厳密に書くと基地司令でも分屯基地がある場合は、分屯基地が指揮下になります)
それらの指揮下部隊を視察する時は、普通は副官が随行します。


視察の予定が入ると、副官の最初の仕事は、視察スケジュールの調整です。
視察先での行動は、ほとんど視察先部隊が計画するため、副官の立てるスケジュールは視察先部隊に到着するまでの移動と、宿泊関係、そして帰りの移動についてとなります。
また、視察先部隊が恥をかかないよう、指揮官のバイオグラフィー(経歴)や趣向(飲み物の好みや喫煙の有無など)について、部隊に連絡するのも副官の仕事です。


移動手段は、一般と同様に車や電車の場合、民間航空機の場合もありますが、当然ながら自衛隊機を使用するケースもあります。


航空自衛隊や海上自衛隊の場合は、空港を持つ基地間で輸送機が定期運行されています。基本は貨物用な訳ですが、あまりスペースで隊員も乗れます。この定期便自体は、高級幹部でなくとも乗れるものですが、高級幹部が利用するケースもあります。
空自が運行している定期便は、C-1輸送機とC-130輸送機、それとCH-47ヘリで、搭乗者はエプロンを歩いて機体の後方から乗り込むわけですが、高級幹部の場合は、車を横付けして前方左(ヘリは右)のドアから入ります。
副官も指揮官に随行するので、基本的に同じ動きです。搭乗すると、1席分空けて指揮官の隣に座るのが普通です。指揮官用には座布団が用意されていますが、副官はそこまでの待遇はされません。(指揮官は、おてふきもサービスされたりします。出してくれるのは無骨なロードマスターですが)


定期便でなく、特別にフライトが組まれる場合も良くあります。
使用される機体は、CH-47やU-4といった連絡任務に使用される機体の他、指揮下部隊が運用する複座型機の場合もあります。(指揮官がパイロットの場合、年間飛行という訓練のため自分で操縦するケースも多い)
この時、航空機のトラブルが発生する可能性もあるため、通常は予備機も準備されます。そして、トラブルが起きなければ、これに副官が乗って随行するケースもあります。
これは、パイロット以外の職種の者が副官になった場合、最もおいしい点かもしれません。
航空自衛官と言えど、パイロット以外で戦闘機や練習機に乗れる場合は、整備職種など非常に限定されるからです。
こういった移動手段として使用される機体としては、やはりT-4が最も良く使われています。
視察などでの移動の場合、ある程度荷物もありますが、T-4などではコックピット内に荷物を入れる余裕はほとんどありません。その場合、増槽(ドロップタンク)にそっくりなトラベルポッドというものが使われます。ポッドの横がパカッと開いて、荷物が入れられるのです。
ポッド内は与圧などされないので、入れるモノは注意しないと爆発します。副官は、こういった場合も考慮して指揮官の荷物(もちろん自分の物も)を準備しないといけません。


次回は、視察先部隊での動きについて書く予定です。

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