防衛省に情報開示請求 その2
防衛省に情報公開請求書、正確には「行政文書開示請求書」を郵送した翌日、早速問い合わせの電話が来ました。
私が不在だったため、電話番号と担当者名を告げ、コールバック(折り返しの電話をするとの意味ですが、自衛隊内では良く使われる)してほしいということでした。
翌日は忙しさの中で忘れていましたが、翌々日になんとか電話をしました。番号は防衛省の代表番号かと思いましたが、担当部署に引いた直接回線(外部とやり取りの多い部署には直接回線が置かれることは珍しくない)でした。以下はその時の電話の内容です。
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防衛省不明男性 「はい、防衛省情報公開室です。」
私 「先日開示請求を送付した数多と申します。野中さん(仮名、担当者)さんはいらっしゃいますか?」
防衛省不明男性 「はい、少々お待ちください。」
古巣に電話しているだけなのだが、非常に緊張する。
担当 「はい、野中で御座います。」
担当の方は女性だった。それだけでも多少緊張が解けた。
階級を名乗らないところを見ると、事務官か技官のようだ。
私 「数多と申します。一昨日開示請求の件でお電話を頂いたようですが・・・」
担当 「あ、はい。開示請求書を頂いたのですが、いつのモノを請求されているのでしょうか?」
私 「えと、いつの物と言うのは特に限定しておりません。○×課の保管している全文書のリストが貰えれば良いのですが・・・」
担当 「そうですか。ですが、年度毎でしか請求できない事になっておりまして・・・」
私 「え? あの、○×課の発簡簿と来簡簿をコピーして頂くだけで良いのですが、何か問題があるんでしょうか?」
文書の管理をしている部課単位では、発簡簿と来簡簿という簿冊を設け、自部署で発簡した文書と受領した文書を管理している。量が多ければ複数冊になるが、ともに複数年のものをまとめていることが普通なので、年度毎での請求という意味が、直ぐには理解できなかった。
担当 「はい。ですが、発簡簿と来簡簿は年度単位でしか請求して頂けないことになっております」
私が、請求したモノについて十分承知していることを理解していただろうに、というより理解したからか、思いっきりお役所回答を返されてしまった。
私 「え? 発簡簿も来簡簿も簿冊じゃないですか」
担当 「そうなんですが、文書の保存期間は1年未満、1年保存、3年、5年、10年・・・」
私 「それは承知してますが、開示にあたっては年度毎にしか受付しないという事でしょうか。年度毎に何件も開示請求が必要ということですか?」
担当 「はい、その通りです」
担当 「ですが今回の場合、年度を指定して頂き、別途収入印紙だけ送って頂ければ、複数の開示請求として処理させて頂きます」
セコ!
しかし、こうなると防衛省もお役所、その通りにしか事務処理はしてもらえない。
私 「分かりました、それでは平成10年から現時点まで、請求は11年分ですから、あと10年分の印紙3000円をお送りすればOKですか?」
担当 「はい。そうして頂ければ大丈夫です」
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と言う訳で、翌日早速3000円分の印紙だけを郵送した。
それにしても、11年分のリストを請求するだけで3300円もかかるとは、防衛省はそこまで逼迫しているのだろうか?
そして、後日A4大の封筒が届いた。
保管文書のリストが不開示になることはありえないので、早速開示決定の通知書かと思い早速開けて見た。
しかし、中身は、私が送付した開示請求書に、手書きで年度を書き添え、追加の3000円分の印紙を貼り付け、受付済みの判子が押されただけの受付結果の通知だった。
これから一ヶ月以内に開示・不開示の決定がなされ、書面で通知を送るとの案内も付いていた。しかも、開示決定がされても、その後に実施方法等申出書の送付と手数料(コピー代等)の納付が控えている。
先は長そうだ。
この先もまた書きます。
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