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2008年9月27日 (土)

新防衛大臣は人選ミス

麻生内閣の防衛大臣に浜田靖一氏が任命されました。


前任の林前防衛大臣とは異なり、防衛に理解のある防衛族議員です。
ですが、これは人選ミスでしょう。


浜田防衛大臣は、ハマコーさんの長男という典型的な2世議員(政治家は世襲制か?)で、防衛政務次官、防衛庁副長官、自民党の国防部会長などを務めた経歴をもつ国防族議員です。
私は、防衛大臣には防衛問題に理解のある防衛族議員の方に就いて欲しいと思っています。潜水艦が領海侵犯した際にも、海上警備行動の発令をためらうこともないでしょうし、なによりも現場で勤務する自衛隊員にとって励みになる、つまり士気の上がることだからです。


ですが、この方はいけません。
就任翌日25日の夕刊フジでも「浜田防衛相に異議あり」という記事が出ていましたが、口利き体質の利権屋では、益よりも害の方が大きくなります。


口利きがあると、装備品調達などで不適切なものが納入されたり、価格が異常だったりすることになります。
私が現役の時にも、なぜこんな装備品が購入されるのか理解し難いものが納入され、倉庫で埃をかぶっているというケースは良くあった事です。おまけにこう言った装備品は、会計検査の折には目を付けられることがないように、現場で誤魔化さなければなりません。
価格が高いことの弊害は、直接には目に入りませんが、必要な装備や物品の数が少なくなるという結果になります。
いずれにせよ、防衛力の低下となって顕れます。


また、父親似ならば失言も多そうです。防衛省に余計な災禍とならなければ良いのですが・・・


そしてそれ以上に、ミサイル防衛に関する見識に問題がありそうです。
2ちゃんにリンクが張られていましたが、過去自民党の国防部会長だったおり、MDに関して、専守防衛の観点から、他国に向けたミサイルについては関与しないとする発言をしています。
ソースはこちら。
http://www.jimin.jp/jimin/daily/03_06/05/150605c.shtml


現状、そしてこれからも当分は、弾道ミサイル防衛を実効性のあるものとするためには、米国との協力は不可欠です。
赤外線によって弾道ミサイルの発射を検知する早期警戒衛星の不備については、良く言われることですが、それ以上に、日本の偵察能力では兆候の察知が困難なことが問題です。
能力も十分とは言えない4機程度の偵察衛星で得られる情報は限られたものです。
未だに誤情報がまかり通っていますが、ノドンは発射直前の燃料注入など必要としていません。
アメリカの深く広範な情報収集・分析力なくして弾道ミサイル防衛は成立しません。
PAC-3は防護対象近傍に機動展開が必要ですし、イージス艦にしても適切な海域に進出しなければ満足なミサイル防衛網はかけられないからです。


憲法解釈の問題があることは承知していますが、米国に向かうミサイルの防衛にも協力する姿勢を採らなければ、日本を防衛する態勢の構築に無理が生じます。
今ごろは内局が新大臣を教育しているでしょうが、きっちりと教育してもらわなければ、内局が存在する価値もないでしょう。


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