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2008年9月 3日 (水)

H21概算要求-第1混成団の旅団化

やっと21年度概算要求の概要が防衛省からリリースされました。
http://www.mod.go.jp/j/library/archives/yosan/2009/yosan_gaiyou.pdf
そこで、これから何回かに分けて、気になる点などを書いてみたいと思います。


第1回目としては、今まで何度もブログで取り上げた第1混成団の旅団化改編について書きましょう。なお、宮古島への駐屯についてはなんら記載がないので、少なくとも21年度は見送りになったようです。


まず名称ですが、まだ仮称になっているものの、第15旅団と明記されました。
人員は、1800名から300名増の2100人規模
このあたりは、新聞でも報道されていた通りです。


部隊としては、混成群が増強解体され、普通科連隊、偵察隊、施設中隊、通信隊ができます。普通科、偵察、通信、これらは機動力を高める離島対処旅団らしい編制です。施設中隊は、離島での防御陣地構築や侵入したゲリコマがIEDを設置することへの対処でしょう。


ちょっと意外だったのは、化学防護隊が新編されることです。普通科部隊でもそれなりな事はできるはずですが、化学防護隊を新編するとは思いませんでした。中国が、簡単に大量破壊兵器を使用するとは思えないので、台湾海峡危機なども考慮してのことかも知れません。
また、化学防護隊の組織図上での位置が、旅団司令部・付隊の下に書いてあることが疑問です。ただし、リリースされた資料の図は簡略化されており、司令部の位置もおかしいので、気にしても仕方ない部分かもしれません。


それと、上記の図には、気になる点があります。化学防護隊と同様の位置付けで未掲載の部隊があることを匂わずようなマークが付いています。
もしかすると、「宮古島準備室」というような組織が作られるのかもしれません。


戦力増強している点の定性的な表現を見ると、普通科部隊と車両の増強が図られることになっています。これは、新聞報道にもあったとおり、人員増と軽走行機動車や高機動車の増加を意味していると思われます。
飛行隊については、態勢の充実と記述されており、装備機数が増えないことが分かります。沖縄では急患空輸の仕事も多く、飛行隊は多忙なため、人員増を図り緊急対応能力の向上を図るという意味だと思われます。


この他、改編関係では、第9師団の改編(機甲、特科戦力を削減し、普通科を増強)と第14師団の改編(14飛行隊の新編)が盛り込まれています。

いずれも、大規模な戦争よりもゲリコマなど、非対称戦を強く意識した改編が予定されています。

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コメント

検索サイトよりお邪魔します

基本的に旅団における化学防護部隊は十数名の隊編成若しくは小隊編成で運用されます。
また指揮官の補職階級が3佐若しくは1尉となっているため隊旗は授与されますが、実質的に本部・後方機能は付隊の支援を受けているため、付隊の隷下扱いとなります。
全体で20名程度の師団における衛生隊治療隊と同じです。本部要員として隊付准尉・訓練准尉などの役職で3~4名に事務処理させ、残りが部隊として訓練を行う。
大きな支援を必要とするものは上級部隊である付隊からの支援を受けていくようなシステムになっています。

通りすがり 様
なるほど、小規模の部隊が付隊の下に付くのはめずらしいことではないんですね。

部隊運用の効率を考えれば納得のいく話ですが、司令部の支援を行うための付隊が隷下部隊を支援するとは、少々奇異な印象も受けます。
陸自は、空自と違って変った指揮関係は取らないと思ってたんですが、これは例外と言えるのかもしれませんね。

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