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2008年8月10日 (日)

教育集団から戦闘機が消える?

あまりにも紆余曲折の情報が流れたおかげで、やっとという感じですが、FXの2009年度概算要求への見送りが流れたそうです。
この問題に興味を持っていた人にとっても、ほとんど織り込み情報なため、特に新規性は感じませんが、この流れで行くと、もしかすると航空教育集団から戦闘機が消えるかもしれません。

FX選定が遅延したことで発生する、特に質的な面での戦力低下は、現在の主力戦闘機F-15の近代化改修でまかなうとされています。
それ自体にはそれほど問題ありませんが、F-4型機の老朽化問題は放置されたままです。このままの状況が続けば、早晩F-4を運用する飛行隊が機能停止します。
それを防ぐためには、F-4飛行隊をF-15に機種転換させるしかないでしょう。そしてそのためのF-15を保有しているのは、現在新田原基地に所在している航空教育集団隷下の飛行教育航空隊です。
飛行教育航空隊は、F-15操縦、戦技を教えるための舞台ですが、飛行隊数が変わらないとすれば、ここのF-15を戦闘部隊にまわすしか手がありません。そうすると飛行教育航空隊はF-4のみの装備になるわけですが、部隊の位置づけを変えた部隊に改変されるのかも知れません。

防衛省が米国議会の変化を待つつもりなのかどうかは分かりませんが、早く方針を決めないと、さまざまな 部隊に軋轢を生みそうです。

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次期戦闘機、予算要求見送りへ=現有機の改修で対応-防衛省
8月9日6時49分配信 時事通信

 防衛省は9日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の導入費用について、今月末が期限の2009年度予算の概算要求へ盛り込むことを見送る方針を固めた。最有力の最新鋭ステルス戦闘機F22の禁輸措置を米国が解除しないことから、早期に機種を選定できず、予算要求は困難と判断。代替措置として現在の主力戦闘機F15の近代化改修費用の増額を要求する。 

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