副官のお仕事 その1
現在の自衛隊でも、高級幹部には副官が付きます。
小説やドラマの中では、脇役として良く登場する副官ですが、今回はその副官とその補佐にあたる副官付(曹・士)の職務などについて書いてみたいと思います。
ちょっと長くなるので、数回に分けて書く予定です。
副官とは、一言で言えば高級幹部の秘書です。
スケジュール調整や、来客の接遇などが主な仕事になります。
その仕事の詳細に入る前に、副官の位置付けなどについて書いておきましょう。
高級幹部といっても、単純に階級によって副官が付く付かないが決まっているわけではありません。基本的に指揮官職でなければ副官は付きません。つまり将官が補職されていても、幕僚には付かないという事です。ただし、統合幕僚長、陸海空の各幕僚長は別です。
通常、ナンタラ司令という名称の役職に付いていると考えれば、だいたい合ってます。副司令など、副指揮官には付きません。また、各駐屯地、基地のトップは、部外との接触も多いため、副官が付くと思っていただいて大丈夫です。階級的には、将あるいは将補です。
副官の方は、1尉か2尉、まれに3尉ということもあります。ただし統合幕僚長、陸海空の幕僚長については、2佐と3佐の二人の副官が付きます。
副官の人選は、総務(部・課)と人事(部・課)が行い、付かれる形になる将官本人の承認を得て決まります。以前は、優秀なものが選抜され、将来の勉強をさせると言われていましたが、最近では、もしや懲罰人事か?(一般に副官は激務なため)と思われるような場合もあります。職種(空自では特技という)を指揮官に合わせるというような場合もあります。
また、副官の補佐役として、副官付と言われる曹・士隊員もいます。一応副官の部下という位置付けで、副官と副官付のいる部署は副官室と呼ばれます。実際に一部屋確保されている場合が多く、大抵はお茶出しなどを行うため、小ぶりな給湯室のような一角を備えています。
副官は通常男性自衛官です。しかし、高級幹部になる女性自衛官も出てきていますので、おそらく将来は付かれる形となる将官の性別に合わせることになるでしょう。副官付は、1名ないしは2名ですが、一人は女性自衛官です。誰しも、来客時の接遇(要はお茶出し)は、女性の方が嬉しいということです。
また、副官室のメンバーではありませんが、専属のドライバーも付きます。
次回は、任務について書くつもりです。
小説やドラマの中では、脇役として良く登場する副官ですが、今回はその副官とその補佐にあたる副官付(曹・士)の職務などについて書いてみたいと思います。
ちょっと長くなるので、数回に分けて書く予定です。
副官とは、一言で言えば高級幹部の秘書です。
スケジュール調整や、来客の接遇などが主な仕事になります。
その仕事の詳細に入る前に、副官の位置付けなどについて書いておきましょう。
高級幹部といっても、単純に階級によって副官が付く付かないが決まっているわけではありません。基本的に指揮官職でなければ副官は付きません。つまり将官が補職されていても、幕僚には付かないという事です。ただし、統合幕僚長、陸海空の各幕僚長は別です。
通常、ナンタラ司令という名称の役職に付いていると考えれば、だいたい合ってます。副司令など、副指揮官には付きません。また、各駐屯地、基地のトップは、部外との接触も多いため、副官が付くと思っていただいて大丈夫です。階級的には、将あるいは将補です。
副官の方は、1尉か2尉、まれに3尉ということもあります。ただし統合幕僚長、陸海空の幕僚長については、2佐と3佐の二人の副官が付きます。
副官の人選は、総務(部・課)と人事(部・課)が行い、付かれる形になる将官本人の承認を得て決まります。以前は、優秀なものが選抜され、将来の勉強をさせると言われていましたが、最近では、もしや懲罰人事か?(一般に副官は激務なため)と思われるような場合もあります。職種(空自では特技という)を指揮官に合わせるというような場合もあります。
また、副官の補佐役として、副官付と言われる曹・士隊員もいます。一応副官の部下という位置付けで、副官と副官付のいる部署は副官室と呼ばれます。実際に一部屋確保されている場合が多く、大抵はお茶出しなどを行うため、小ぶりな給湯室のような一角を備えています。
副官は通常男性自衛官です。しかし、高級幹部になる女性自衛官も出てきていますので、おそらく将来は付かれる形となる将官の性別に合わせることになるでしょう。副官付は、1名ないしは2名ですが、一人は女性自衛官です。誰しも、来客時の接遇(要はお茶出し)は、女性の方が嬉しいということです。
また、副官室のメンバーではありませんが、専属のドライバーも付きます。
次回は、任務について書くつもりです。
« 無人機のみの戦闘航空団出現 | トップページ | 陸自の宮古島駐屯 »
「自衛隊の子ネタ」カテゴリの記事
- 終戦の日の自衛隊(2014.08.21)
- 官品被服を誉めないで!(2012.11.28)
- 不安と緊張の行進訓練(2012.06.30)
- 自衛隊用語「煙缶」(2012.05.18)
- 階級詐称(2012.03.06)
コメント